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広州本田汽車有限公司

トランスプラントの製造機能をさらに高く維持するために

本田技研工業株式会社が中国との合併によって設立した広州本田汽車有限公司では、2004年3月末、乗用車の生産台数の累計が30万台を突破しました。そして生産ラインの充実はさらに進められ、同年7月には、1ライン当たりの生産台数を1000台/日に引き上げ、年産24万台体制を作り上げるという発展ぶりを示しています。

広州本田汽車の生産ラインは、日本国内の本田技研工業拠点工場をマザー工場とし、そこで生産ラインの仮組みをした後に、中国・広州にトランスプラントとして作り上げられています。「世界のホンダ」としての高品質製品を製造するラインを、海外においても確実に稼動させるスタイルを確立しているのだといえます。

山武は従来、本田技研工業に対し、製造ラインに数多くの制御機器を納入してきました。そのことは、広州本田汽車のトランスプラントにおいても同様で、組立工程などにおける万単位に及ぶ、光電スイッチ、近接スイッチ、リミットスイッチをはじめ、塗装工程や溶接工程におけるデジタル指示調節計SDC™シリーズ、さらには燃焼安全装置などが数百台の単位で採用されています。

広州本田汽車では、経験豊富な日本人技術者の下、現地従業員がトランスプラントにおける高品質製品の製造に携わっていますが、トランスプラントであるが故に、現地技術者は制御機器の取り扱いについてまで熟知することは難しい状況がありました。そこで山武では、2004年5月に、組立工程、塗装工程、プレス工程などの現場調査を行い、現状のレポートと各種改善提案を行っています。

「このレポートや改善案を通し、自社のみならず他社製品についても基本的な知識を現地技術者に伝授するなど、懇切なサポートを行ってくれました。設備関連企業の中で、現場診断をし、その結果をレポートしてくれたのは、広州本田汽車始まって以来のことで、このことは、山武が客に向いて仕事をしていることの証だとわが社では理解しています。今後とも、山武とはそういういいお付き合いをしていきたいと考えています」(上野副部長)

「提供されたレポートを読んで、制御機器そのもの、またその活用について多くの知見を得ました。今後、山武が保有しているさらなるノウハウを、講座を通して保全メンバー全員に提供してほしいと考えています」(王氏)

広州本田汽車では、将来に向けてさらなる製造ラインの拡充が求められていますが、中国のローカルな計装事業者が行う工事について、自社の技術者が適正なチェックをできるようなノウハウを確立したいとしています。そしてさらには、製造ラインにおける最大の課題である「予防保全」についても、何を準備し、どのような技術的蓄積をしていくべきかについて、現場担当者をサポートする立場を山武に求めています。高品質な製品を作るノウハウを、制御機器や制御システムをさらに熟知することによって、今以上に高度なものとして維持していこうとする広州本田汽車の思いがこうした面に表れているといえましょう。

※2012年3月以前の情報は、旧名称が使われているケースがあります。ご了承ください。
この記事は「Savemation(セーブメーション)」(現:azbilグループPR誌「azbil」)の2005年04月号に掲載されたものです。