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栗田工業(蘇州)水處理有限公司

トップレベル水処理メーカーの中国市場拡大に制御機器で貢献

広い工場内で行われる水処理装置の組み立て

広い工場内で行われる水処理装置の組み立て

水処理のリーディングカンパニーである栗田工業株式会社は、1979年(昭和54年)から中国の鉄鋼、石油化学、油田、発電などにおける国家プロジェクトの水処理で進出してきました。その後、大連、上海、蘇州に拠点を開設し、中国において事業を本格的に展開しています。本社機構の「装置製造」、「水処理薬品製造」、「メンテナンス」の3本柱を事業展開しているのは、広い海外進出の中でもこの中国だけだといいます。栗田工業(蘇州)水處理有限公司は、中国現地で水処理装置製造を行い、半導体をはじめとする日系企業の中国進出に大きく寄与しています。水処理装置の設計、製造、施工をする同社は、装置を構成する制御機器をはじめとする各機器や部材について、コスト・品質・メンテナンスを確保し、同社が長年蓄積してきた水処理の経験とノウハウを基に、客先ニーズに合わせてバリエーション豊かに構築し、信頼性の高い装置として納めています。

「装置の信頼性を確保するため、一度、自社工場で組み立て、十分な性能を発揮できるかを厳重にチェックする作業が欠かせません。その後、いくつかに分解して客先での組み立てを行います」(製造課 王課長)

こうした装置製造に対して、山武は温度調節計、水位センサ、調節弁、バルブなど、各種制御機器製品を納めるとともに、同社装置の制御チューニングおよびユーザーメンテナンスを含めたサポートを行っています。

中国市場においては、日本で作られた装置は、輸入時の課税なども含めて高価なものとなり、高い競争力を獲得しにくいものとなります。そこで、蘇州の同社では、ユーザーが装置に求める機能とコストのバランスのとれた製品をいかに提供していくかが重要な課題となっています。同社では、日本製の機器をはじめ、日本メーカーが中国で現地生産している製品、さらには、中国製品でも日本メーカーが品質およびメンテナンスを保証して納入するものなど、製品導入に工夫を凝らしている状況です。

「中国国内の水処理メーカーや世界の競合企業も中国市場に進出しています。そうした中で、ビジネス拡大を図っていくには、部材や各機器のメーカーと手を携える必要があります。ことに、メンテナンスやアフターフォローは重要な課題です」(石破総経理)

水処理の現場では、高いシーリング性能が必要で、装置全体の安定した制御が求められます。しかし、万一のときでもアフターフォローが万全なところに、栗田工業の伝統的なケーパビリティがあるといいます。

「だからこそ、機器についても品質とフォローに目が届くメーカーであるかどうかが重要となります。その意味で、信頼性の高い山武製品の特長をよく理解している販売代理店が、わが社の装置を熟知した上で技術を提供してくれている現状には、満足しています。山武は、今後とも品質と競争力を一緒に作り上げていきたいメーカーだと考えています。その点でいえば、日本の山武で製造している製品についてのさらなる納期短縮について、考慮していただけたらと考えています」(石破総経理)

また、山武が行っている制御機器の実機を通した技術トレーニングについても、高い評価をしています。

「客先で万一のトラブルが起こった際に、わが社の現地中国人スタッフが、トレーニングで培った知識や技術で第一歩の診断や応急措置を講ずることができることは、ユーザーフォローの上で大きく役に立っていると考えています。上海にある山武のトレーニングセンターも、今後、さらに活用していきたいと考えています」(石破総経理)

※2012年3月以前の情報は、旧名称が使われているケースがあります。ご了承ください。
この記事は「Savemation(セーブメーション)」(現:azbilグループPR誌「azbil」)の2006年10月号に掲載されたものです。