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アネスト岩田株式会社

加工現場のオイルミストを削減 クリーンな作業環境を実現する

アネスト岩田の本社敷地内には、「コミュニケーション ラボ&ショールーム」が
設置されており、ショールームではアネスト岩田の最新ラインアップに加え、
同社の歴史を支えてきた製品の数々が展示されている。

空気圧縮機、塗装機、真空機器の製造・販売で知られるアネスト岩田。同社では、密閉された作業現場に設置した工作機械から空気中に飛散するオイルミストの削減が、従業員の安全衛生の観点で重要な課題となっていました。これに対し、静電式電気集塵機を導入することで、作業現場のクリーン化を実現。同時に、作業担当者の生産性向上にもつながっています。

工作機械加工現場の恒温室化に伴い電気集塵機の導入を検討

空気圧縮機(コンプレッサ)、塗装機、真空機器という3つの分野で、国内外の顧客ニーズに応える各種製品を製造・販売するアネスト岩田株式会社。同社は1926年に創業、翌年に国産初となる塗装用スプレーガンを開発したことでも知られます。また、1991年には世界初のオイルフリースクロールコンプレッサを開発。それは、圧縮エアの用途を一般工業用から、半導体、食品加工、医療関連など幅広い分野へと拡大する大きな契機ともなりました。

このように、常に新たな顧客ニーズに応えるべく果敢なチャレンジを続ける同社ですが、そうした先進的な姿勢は、同社ビジネスの様々な局面にも表れています。例えば、従業員の安全衛生追求のための取組みなどもその好例です。

アネスト岩田では、秋田、福島、そして本社のある横浜に工場を設置し、それぞれが特色ある製品を生み出していますが、このうち、主に真空ポンプやスクロールコンプレッサなどを製造しているのが横浜工場です。

横浜工場で扱う製品の部品は、20年ほど前よりアルミ製のものへと移行してきています。アルミは従来の鉄などに比べ熱膨張率が高いので、工作精度を維持するためには、加工現場の恒温性を維持することが必要となります。そこで、横浜工場ではアルミ部品への移行に伴い、工作機械加工室を恒温空調空間とし、温度を一定に保てる環境を整えました。

そうした中で浮上してきたのが、部品切削用のマシニングセンタ※1から発生するオイルミスト※2が工作機械加工室内に充満してしまうという問題でした。これについては、10年ほど前から部品加工用のマシニングセンタに直結するタイプのフィルタ式集塵機8台、さらに天井取付けタイプの集塵機5台の計13台が第一及び第二加工室で稼働していましたが、フィルタ式では1ミクロン以下の微粒子のオイルミストは捕集できないことや、経年劣化の要因も加わりこれらでは対応しきれない状況になっていました。

「いつも床全体が油でベタついていて、室内の空気もオイルミストによる独特の臭いがありました。また、浮遊しているオイルミストに冬季暖房機使用時に水分が付着し"もや"がかかった状態が発生するなど工作機械加工室で作業する従業員からも環境改善の要求が上がっていました。安全衛生という観点から、ぜひとも解決しなければならない課題となっていました」(平瀬氏)

この記事はazbilグループのPR誌azbil(アズビル)の2009年10月号に掲載されたものです。