HOME > 納入事例 > 工業分野 > 川崎オキシトン株式会社 川崎工場

川崎オキシトン株式会社 川崎工場

原単位での生産コストの動きがリアルタイムで把握可能となる

近隣の工場にパイプラインで液化窒素を搬送するためのバルブ。信頼と実績のある山武のトップガイド形単座調節弁HTSが使われている。

近隣の工場にパイプラインで液化窒素を搬送するためのバルブ。信頼と実績のある山武のトップガイド形単座調節弁HTSが使われている。

川崎工場が山武の採用を正式に決めたのが2008年1月。その後、2008年7月末からの約2週間で実施された定修※4のタイミングで、システムの移行作業が行われました。

そして、移行作業の完了とともに、Harmonas、PREXIONが連携した新システムが本格稼働を開始。現在では、計器室をはじめ、事務所や会議室からも製造設備のプロセスデータをPREXIONの画面を通して監視できるようになっており、多くの目で監視することで未然にトラブルが防げることに加え、製品の安定供給にもつながっています。

新システムの稼働により、同工場における生産効率向上に向けた取組みが大きく前進した最大のポイントは、従来は1日単位、1時間単位でしか把握できなかった運転状況が、PREXIONの導入により分単位で、より詳細に監視することが可能になったことです。さらに、このプロセスデータを基にPREXIONで演算を行いリアルタイムで原単位や消費電力によるコストの動きが捉えられるようになりました。

これまで同工場では、各プロセスについて1日単位で原単位把握しコストを算出、問題があれば必要な対策を施して次の日の運転に反映するという形を取っていました。これに対し新システムでは仮に原単位や運転状況において何か問題が発生すれば、リアルタイムにその状況を把握でき、改善のために必要な対策を即座に行うといったことも可能になり、実際にコスト削減の効果が出始めています。

「今まで、経験の浅いオペレータは、製品がどれくらいのコストで製造されているのか知らないというケースもありました。PREXIONでは、製造しているガス1m3当たりにどれくらいのコストがかかっており、1時間当たりの電気エネルギー消費量がどうなっているかといったことが具体的な数値として画面表示されています。それにより、コスト、エネルギーの改善に向けた現場の意識付けも大きく進みました」(小川氏)

「そのほか、工場と配送部門との連携の観点でもPREXIONは大いに威力を発揮しています。配送部門の最適な計画立案には、信頼できる生産実績データが必要です。新システムの導入により、正確な実績データに基づいた精度の高いレポーティングにも役立っています」(千葉氏)

今後、同工場では、今回導入したシステムを活用して、より高度な生産効率化を目指した取組みをさらに強力に推進していくことになります。

「PREXIONにはまだ使い切れていない潜在能力があると感じています。PREXIONをさらに活用し運用に役立てていくためのトレーニングの充実を希望します。また山武には、その持ち前の技術力とノウハウで、今後も我々の取組みをしっかりと支えていってもらいたいと考えています」(大平氏)

用語解説

※1 KPI(Key Performance Indicator)
業務目標の達成度を定量的に把握するための指標。
※2 DCS(Distributed Control System)
分散制御システム。工場の生産設備などを監視制御するための専用システム。構成する各機器がネットワーク上で機能を分散して持つことで、負荷の分散化が図れ、安全でメンテナンス性に優れている。
※3 Excel
Excelは、米国Microsoft Corporationの米国及びそのほかの国における登録商標です。
※4 定修
定期的にプラントを停止して修理・修繕を行うこと。

※2012年3月以前の情報は、旧名称が使われているケースがあります。ご了承ください。
この記事はazbilグループのPR誌azbil(アズビル)の2010年10月号に掲載されたものです。