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日本エア・リキード株式会社

産業ガス製造設備の機器が発する"音"を可視化、解析し予防保全を強化

日本エア・リキード株式会社

各種ガスの製造・供給により、産業・医療分野を支える日本エア・リキードのジャパン・エア・ガシズ社。同社では、北海道から鹿児島まで全国100カ所以上に展開されているオンサイトプラントの設備管理に、機器が発する"音"を可視化するツールを導入しました。設備異常の兆候を示す「音の変化」を、誰でも容易に検知することができるようになり、予防保全において大きな成果を上げています。

異常の兆候を捉える上で重要な手がかりとなる機器の"音"

元来、個人の感覚に依存する音をWaveDoctorが図形化して明らかにし担当者間で共有することが可能に。熟練度や経験値を問わず、設備が発する異常音の検知を誰もが容易に行えるようになった。

元来、個人の感覚に依存する音をWaveDoctor™図形化して明らかにし担当者間で共有することが可能に。熟練度や経験値を問わず、設備が発する異常音の検知を誰もが容易に行えるようになった。

グローバル市場で産業ガスの分野をリードするエア・リキードグループ。その一員である日本エア・リキード株式会社 ジャパン・エア・ガシズ社は、我が国の産業・医療領域の幅広い顧客に酸素ガス、窒素ガスなどの各種ガスを供給しています。

「例えば、半導体液晶製造の領域においては、非常に多くの種類の産業用ガスが使われます。その中でも多量に消費されるガスは、ガスを液化し、タンクローリーで輸送して提供するという方法に加え、お客さまの工場敷地内にプラントを設け、オンサイトで安定的にガスを供給するという方法もとっています」(石田氏)

オンサイトガス供給方式により、輸送コストを削減しながら、大量のガスを安定的に供給できるほか、多量輸送に不可欠なガスの液化工程も不要となることでガス→液化(運搬)→ガス化に伴う電力消費量も削減され、コスト面、環境面の双方においても大きなメリットがもたらされます。

現在、同社では北海道から鹿児島までのほぼ全国にオンサイトプラントを設置し、顧客へのガス供給を行っています。多くは専門の保守担当者を常時配置せず操業しており、国内の各地域に置かれた同社の技術サービスチームにより、現場に密接したメンテナンスおよび運転管理を行っています。

オンサイトプラントは各地に点在しているため、保守担当者が毎日、巡回点検を行うことができません。保守担当者は月1回程度の設備巡回点検の際に、いかに不具合の予兆を的確に捉えられるかが、連続稼働を続ける設備の安定操業、ひいてはガス供給の安定性を維持する上で重要なカギを握っているといえます。

「主要な機器にはセンサ類を設置して常時遠隔監視を行っていますが、プラントを構成する機器全部にセンサを装備することはできません。常時監視していない機器は定期的に技術者が巡回点検を行い、その五感で機器の異常を感じ取ります。その際に、不具合の発生を予見する有効な手がかりとなるのが、機器の発する"音"です。微細な機器の変化を音によって捉え、異変を感じ取る最初のキッカケにすることができるわけです。ただし、正常稼働時とは異なる音を察知するには、担当者に高度な熟練技術が求められるという課題がありました」(石田氏)

この記事はazbilグループのPR誌azbil(アズビル)の2012 Vol.8(2012年10月発行)に掲載されたものです。