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平塚ステーションビル株式会社「ラスカ」

地域一番店として取り組んだ省エネルギー施策

店舗内の清掃ならびにお客さまのご案内を行うマーメイドスタッフ

店舗内の清掃ならびにお客さまのご案内を行うマーメイドスタッフ

JR東日本の東海道線平塚駅と直結する駅ビル「ラスカ」は、規制緩和によって出資が可能になった国鉄(現・JR)が、地元の商工会議所や企業と共同して初めてその経営に携わってきたビルで、2003年(平成15年)には、開業30周年を迎えました。

「平塚駅はターミナル駅と異なり、乗降客のほとんどが平塚市民の方々ですから、地元密着型のショッピングセンターとして、地域一番店を開業以来の目標とし実現してきました。そのために、暮らしの豊かさをサポートすべく、お客さま第一のCS(Customer Satisfaction)施策を数多く導入してまいりました」(代表取締役 菅原社長)

本格的なショッピングセンターとして市内に初めて誕生した駅ビルは、良質なCS施策の中で、開業当時から高いステータスを有し、「ラスカ」の名称は地域におけるショッピングのブランドとして市民に深く愛されています。そして、その期待に応えるべく拡充を図ってきたラスカの店舗面積は、現在、開業当時の2倍にまで拡張されています。

「市内有数のフロア面積をもつビルとして、時代の要請である省エネルギー課題に取り組むことは、環境の時代における地域一番店の責任であると自覚し、2000年(平成12年)よりこの課題に取り組んできました」(環境設備部 吉川部長)

その取組みにおいて採用したのが省エネルギー効果を保証するビジネスであるESCO(Energy service Company)でした。「各社から数々の提案を受けましたが、30年来お付き合いをしてきた山武のESCOビジネス『tems(Total Energy Management Service)』に高い信頼性を感じました」と吉川部長は4年前を振り返って語っています。ことにシェアード・セービング方式(削減額分与型契約)は、初期投資なしで、省エネルギーを保証する仕組みです。この方式は、経済効果を主目的とするのではなく、省エネルギーの追求を第一の目標として設備改善とその運用を図ろうとするラスカの課題によくマッチしたといいます。

ラスカでは、ショッピング客への快適性提供を損なわないために、導入時から、各フロアや売場の快適環境を十分に監視し、きめの細かい対応を図ってきました。そしてそのデータを分析することで、さらによりよい快適性提供と省エネルギーを両立させる努力を惜しまなかったのです。そこにラスカがもつ独自なCS精神が表れているといえるでしょう。

「『tems』は、導入当初から35%という予想以上の省エネルギー効果を発揮し続けており、このことは非常に高く評価しています」(吉川部長)

さらにラスカでは、旧来の中央監視システムである山武のビルオートメーション(BA)システムを、最新のBEMS(Building and Energy Management System)に更新する工事を計画し、2004年(平成16年)1月に完成させました。この中央制御システムの更新によって、さらなる省エネルギー効果を向上させるとともに、新たな運用データの蓄積を可能とするプラットホームが構築されました。

「これらの導入成果は、2005年に竣工が予定されている小田原駅新駅ビルの建設や運営を行っていく上で役立つだろうと期待しています。設計段階から、これまで蓄積してきたデータを用いることで、省エネルギー効果の高いビルを造ることができるはずだと考えるからです」(菅原社長)

※2012年3月以前の情報は、旧名称が使われているケースがあります。ご了承ください。
この記事は「Savemation(セーブメーション)」(現:azbilグループPR誌「azbil」)の2004年03月号に掲載されたものです。