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サッポロファクトリー・ホテルクラビーサッポロ

札幌名所の省エネルギー対策を初期投資なしで実現

サッポロファクトリーは、「北の・あたらしい・くらし」をコンセプトとした全天候型の大型複合商業施設として、1993年(平成5年)に誕生しました。高さ39m、長さ84m、幅34mのガラスドームをかぶせた巨大アトリウムを中心に、ショッピング、アミューズメント、レストランなど140もの店舗、施設で構成されています。この国内最大級の施設は、札幌の名所として誕生以来話題を集め、市民や国内外の観光客から親しまれ続けています。

冬の長い北国の巨大空間施設として、サッポロファクトリーは、数多くの省エネルギー対策を盛り込んだシステムを導入しており、山武のBAシステムsavic-net™50が中央制御システムとして採用され、その設備メンテナンスについても当初から山武が担ってきました。そうした中で、2000年(平成12年)に山武は、エネルギー消費の高い10系統の設備についてインバータ導入を提案し、その運用データの収集と解析による省エネルギー効果測定サービスを実施してきました。

「2003年(平成15年)にサッポログループの再編があり、恵比寿ガーデンプレイス株式会社と合併しました。これにより、それまでサッポロビールが所有する施設の運営のみを担当する企業から、資産を有するオーナー企業として再スタートすることになりました」(渡辺専務)

再編を控え、将来へ向けた活性化のために施設全体の見直しが行われ、集客型施設への転換を目指して、施設の模様替え、テナントの更新などが進められました。その結果、通年営業のスパリゾートの誘致や営業時間の長いテナントが増えるなど、エネルギー増大が大きな課題として浮かび上がってきたのです。

「2000年に導入したインバータは、単純なリースを活用した事業でしたが、こうした省エネルギー対策への取組みには限界があります。そうした中で、次にESCO事業者のUFJセントラルリース株式会社と山武が提案してくれたのがNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)による補助金を活用し、かつ自己資金を必要としないシェアードセービングス型ESCO事業による省エネルギー対策の提案だったのです」(生駒執行役員)

サッポロファクトリーアトリウム内に設置される、16mのジャンボクリスマスツリーは、屋内日本最大級。札幌の冬の風物詩となっています
サッポロファクトリーアトリウム内に設置される、16mのジャンボクリスマスツリーは、屋内日本最大級。札幌の冬の風物詩となっています

サッポロファクトリーアトリウム内に設置される、16mのジャンボクリスマスツリーは、屋内日本最大級。札幌の冬の風物詩となっています

シェアードセービングス型ESCO事業とは、ESCO事業者の資金で省エネルギー施策を実施し、ESCO事業者が保証する削減効果金額の中から返済するというものです。山武はこうしたスキームの中で、省エネルギーシステムの計画・施工など技術サポートを担い、2002年(平成14年)にこの事業に着手しました。

「インバータ導入による効果実績、また長年にわたってメンテナンスに誠実な対応を図ってきた山武への信頼感などがベースとなって導入を決定しました。削減計画値は2.1%でしたが、運用開始以降、2003年(平成15年)には7.6%、猛暑豪雪の2004年(平成16年)にも5.4%と、計画値を大きく上回る省エネルギー効果を上げることができました」(杉山課長)

サッポロファクトリーでは、全施設へのエネルギー供給をコジェネレーションシステムも有するエネルギーセンターから行っていますが、こうした計画値を上回る高い削減実績を生み出すにあたっては、エネルギーセンターの運営を担当する株式会社サッポロエネルギーサービスの日常的な運用技術も大きな力となっています。

サッポロファクトリーにとっては、削減効果が高ければ高いほど、ESCOサービス料の余剰分は純利益として計上されることになります。こうした成果により、今回のESCO事業は、単なる省エネルギー対策ではなく、オーナー企業として重要な経営課題を解決する優れた施策として評価される結果となりました。

この実績を受けて、直営のホテル、フィットネスクラブを有するサッポロファクトリー西館についても、2004年(平成16年)にシェアードセービングス型ESCO事業に取り組むこととなり、2005年(平成17年)春から、サービスを開始しています。

サッポロビール札幌工場旧第一製造所時代の赤レンガを保存。再生したレンガ館は飲食店や土産物屋として活躍

サッポロビール札幌工場旧第一製造所時代の赤レンガを保存。再生したレンガ館は飲食店や土産物屋として活躍

※2012年3月以前の情報は、旧名称が使われているケースがあります。ご了承ください。
この記事は「Savemation(セーブメーション)」(現:azbilグループPR誌「azbil」)の2005年08月号に掲載されたものです。