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大阪市立総合医療センター

築10年の比較的新しい建物で示したESCOの実績

大阪市は、「大阪市環境基本計画」に基づき、「大阪市地域新エネルギービジョン」「大阪市地球温暖化対策地域推進計画」を立案し、そのひとつの実行施策として、「ESCO事業を採用した大型建物施設の省エネルギー課題、CO2削減課題」に取り組んでいます。

その最初の建物として着手したのが、大阪市立総合医療センターでした。実施にあたっては、同医療センターならびに大阪市住宅局、都市環境局が有機的に連携して計画の推進を図ってきました。大阪市初のESCOモデル事業となる物件の決定に際しては、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施する地域省エネルギービジョン策定等事業を活用し、市内全体の大型建物に対するフィージビリティー・スタディを実施した結果からESCO事業効果が大きく期待される建物として当該施設が選出されました。

大阪市立総合医療センター 手前のオブジェは入口にある 医療の高い志を示す「精神の門」

大阪市立総合医療センター 手前のオブジェは入口にある 医療の高い志を示す「精神の門」

「医療センターは、建築後まだ10年程度の比較的新しい建物です。償却の残っている熱源機器や空調機器などの既存設備をそのまま使用しながら、建設時は高価で採用できなかったインバータ技術など、高性能で汎用低廉となった技術を中心に、省エネルギー機能を付加して削減効果の実現を目指しました」(住宅局 尾西氏)

大阪市は、ESCO事業の導入にあたって、「空調機外気量削減」、「空調用冷温水・冷却水の搬送動力削減」、「高効率照明器具の採用」を3つの柱としてコンペティションを行いました。審査は大学教授をはじめ、日本を代表する省エネルギーの専門家による審査委員会により、慎重かつ公平に行われました。

「比較的新しい建物における高効率な省エネルギーがどう実現できるかという点で、注目度の高いESCO事業導入事例であり、今後、全国の公共施設における省エネルギー課題への、ひとつの規範を示すものになると、審査委員から評価していただいております」(大阪市立総合医療センター 伊達岡氏)

5グループ・11社による応募の中から、山武の提案が審査委員会より最優秀提案者の評価を受け、山武独自のESCOブランドであるtems™(Total Energy Management Service)導入が決まりました。

同医療センターへのESCO事業は、病院機能の中枢である医療に影響する部分を除いたスペースを対象としています。

「省エネルギー対象が限られているにもかかわらず、結果として、全体の消費エネルギーに対して13%の削減を可能とする山武の提案は、予想を上回るものでした」(大阪市立総合医療センター 澤谷氏)

同医療センターでは、1日も早い省エネルギー課題、CO2削減課題の解決に向けた導入を目指し、工事期間は極めて短いものとなりました。

「かなり短期での工事になりましたが、完成まで順調に進められたことに感謝しています。今後、運用にあたっては、山武を含めた合同の省エネルギー検証の仕組みづくりを行い、さらなる改善を図っていきたいと思います。そうした中で山武には、今以上の改善提案を期待しています」(大阪市立総合医療センター 辻本氏)

最後に住宅局の尾西氏より、次のようなコメントをいただいています。

「山武については、ビルディング・オートメーションに大きな実績のある企業だとは知っていましたが、市の建物建設にかかわる立場からいいますと、制御システムや機器の納入企業という位置付けにありました。しかし今回の提案や工事を通して、その総合力を見せてもらった気がします」

※2012年3月以前の情報は、旧名称が使われているケースがあります。ご了承ください。
この記事は「Savemation(セーブメーション)」(現:azbilグループPR誌「azbil」)の2005年09月号に掲載されたものです。