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大気汚染の原因となるVOC排出量を低減するロー・エミッション・グランドパッキン採用調節弁を販売開始

2018年4月16日
アズビル株式会社

アズビル株式会社（本社：千代田区丸の内2－7－3 社長：曽禰寛純）は、調節弁からのVOC(Volatile Organic Compound：揮発性有機化合物)排出量を低減することができるロー・エミッション・グランドパッキン「セキュアシール™」を採用した調節弁を4月17日より、販売開始します。

セキュアシールは、調節弁のグランド部からの流体漏えい量を最小にするグランドパッキンシステムで、第三者認証機関による調節弁グランド部とガスケット部のシール性能を定める唯一の国際規格ISO15848-1：2015^*1の最高耐久クラスであるCC3の認証を取得しました。

中国、台湾、タイ、アメリカなど各国には、PM2.5や光化学スモッグなど大気汚染の原因となるVOCについて産業施設からの排出を規制する法律があります。これらの法律により、ユーザーは調節弁からのVOC漏えい量についての管理義務を負っています。
こうした規制に対し、ユーザーは高いシール性を持つセキュアシールを調節弁に採用することで、VOC漏えい量管理にかかわる業務負荷の低減を図ることができます。
米国環境保護局が発行する資料「Leak Detection and Repair—A Best Practices Guide」^*2によると、典型的なプラントにおけるVOC漏えい量はバルブから約62％あると見積もられており、大気汚染防止のためにグランド部からの漏れ量を少なくすることが、VOC対策にはとても重要で、効果的であるとしています。

日本でも、自主的に大気汚染防止や労働環境改善に取り組む企業が増加しており、高いグランド部のシール性をもった調節弁を求める声は年々高まっています。
こうした現場からの要求に対し、これまでに100万台以上の調節弁の製造/販売実績を持つ当社の技術で解決することが可能となりました。

特長

1. ISO15848-1:2015認証取得　最高耐久クラスCC3を実現
   ISO15848-1適合仕様セキュアシールは、ロー・エミッション・パッキン技術評価において有力な米国の第三者機関での認証試験により、ISO15848-1：2015に規定される流体封止性能を満たすとともに、耐久性においても最高クラスであるCC3に適合するシール性能であることが認められています。
   最高耐久クラスのCC3は、10万サイクル稼動後の漏えい量が同規格によって定められた規定値以下であることが要求されており、セキュアシールはこの基準を実現しました。
2. 刺激性・臭気性流体の漏えい量を低減
   調節弁シール部からの漏えい量を低減させることができます。臭気が気になる現場や目に染みるような刺激性流体を取り扱う現場の労働環境改善に貢献します。
3. メンテナンスサイクルの長期化に貢献
   組み合わされた皿ばねのスプリング力により、常にグランドパッキンに適切な締結力を維持し、緩みを防止する、ライブ・ロード機構を採用しています。グランド部からの流体漏れが起きやすい、作動頻度の高い調節弁や、昇温・降温の熱サイクルがある調節弁に最適です。

azbilグループは企業理念である「人を中心としたオートメーション」のもと、お客さまの「安心・快適・達成感」を実現するとともに、お客さまのニーズに応える製品を提供してまいります。

*1 ISO15848-1:“Industrial valves – Measurement, test and qualification procedures for fugitive emissions – Part 1: Classification system and qualification procedure for type testing of valves”
ISO15848-1は工業用バルブについて定めた規格で、調節弁から流体漏えい量の計測方法やテスト方法、認定にかかわる手順について規定しています。

*2「Leak Detection and Repair—A Best Practices Guide」は米国環境保護庁ホームページの以下リンクより参照可能です。
https://www.epa.gov/sites/production/files/2014-02/documents/ldarguide.pdf

* セキュアシールはアズビル株式会社の商標です。

*掲載されている情報は、発表日現在のものです。