製品開発【電気】

中央監視装置のコントローラの開発を担当。新しい技術を吸収しながら、 コストや施工性もふまえながら「より良いモノづくり」に取り組んでいます。

Presentation 1  私が属する部門の役割
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私たちが担当しているのはビルシステム製品の中央監視系のコントローラです。コントローラには、ビルの温湿度情報、電力系統の情報、空調プログラムが適切に動いているかなどをオペレータに知らせる監視機能と、それらの情報を有効に活用するためにデータ履歴を蓄積しておくデータサーバ機能があります。 コントローラには、停電や雷などの想定外の外部要因に対しても「監視を止めずにビルを利用する方の安全を守る」ことが求められます。またメンテナンスの負担を可能な限り低減するため、5年、10年レベルで故障せずに安定して稼働し続ける長期信頼性も求められています。
私たちはコントローラのハードウェア設計、保守を行っています。マーケット部門から製品開発にあたっての仕様がきて、それに基づいて部品選定、回路設計、機構設計、製品評価を行っていきます。開発過程ではソフトウェア、品質保証、生産の各部門との連携が図られています。

デスク
Presentation 2  私の仕事内容
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昨年から、ある新製品開発のプロジェクトに参加し回路設計の主担当として仕事をしています。今は初期段階で、求められている機能をどのような回路で実現するか、性能やノイズ耐量はどこまで必要かを決定し、仕様書を作成した後、回路図CADなどを用いて回路図を作成し、部品選定などを行っています。
今後は設計した回路を実際の回路ボードに落とし込むプリント基板作成、機能を満たしているか確認する試験計画に基づいて製品試験を行い、国内外の工業規格への適合性などを確認していきます。

My Schedule
Presentation 3  記憶に残る仕事
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おおよそ入社から3年間は、既存製品の設計変更にともなう電子部品の選定やプリント基板の設計、メモリデバイスの選定などのスキルを身につける期間でした。そのなかで幸か不幸か、失敗の数には恵まれたと思います。思い起こせばたくさんありますが、たとえば選定した部品が定格は満たしていたが、詳細に見ていくと性能の要件を満たしているとは言えなかったこと。回路のピン設定のミスで、設計した製品が動作しなかったこと。これは「まさかその部分が」というような箇所であったため、原因の発見に1か月以上要してしまいました。またプリント基板への電源の入れ方を誤り、回路を故障させてしまったこともありました。誤りを防ぐための構造的な工夫と、誤ったときに回路を保護する機能の必要性を感じた一件でした。こうした失敗は、仕事を一人で任せてもらうことが多かったために起きたとも言え、「失敗しながら学び、成長しなさい」という職場の風土がベースにあります。これらの経験が私を育ててくれたのであり、考えようによってはとても幸せな失敗だったとも言えるのです。

インタビュー

My Milestone

大学院で電気電子回路を専門としていたので、電機メーカを中心に20社ほどエントリーしていました。研究室の推薦でアズビルと出会いましたが、事業内容調べてみるとビルやプラント、医療、食品をはじめ幅広い分野で社会貢献、環境貢献をしている企業であることを知り魅力を感じました。また大学の先輩に話を聞かせてもらう機会も何度かあり、働きやすい環境であること、上下間の壁がなくのびのびした風土であることなどを聞き、とても働きやすい職場であると感じました。

Presentation 4  仕事の難しさや課題
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新製品の開発に取り組むのは今回が初めてで、高性能化を目指す上で新しいCPUに対応した設計が必要なため勉強しながら進めています。またインターフェイスも増えているので、新しい知識、技術を吸収しながらこのプロジェクトで成長していきたいと思っています。そのなかで「より良いものをつくる」ことを追求していきたいですね。たとえばコスト、施工性、10年後も変わらない性能で動く耐久性など、これまでの経験で見えてきたモノづくりで大切にすべき定義を反映させていきたいと思っています。

職場風景

常にチャレンジを続けて成長していきたいですね。

アズビルでは、自ら動いて、道を拓く姿勢が求められると思います。

Presentation 5  今後の目標
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世界のビルにアズビルの製品が採用され、その運用を支えていることにやりがいと責任を感じています。 またコンシューマ製品と比べて長期間信頼性を求められるので、製品寿命のハードルは高く、実現のために苦労も多いのですが、その分、達成感も大きな仕事です。 近年はIoT(Internet of Things)や無線通信技術など産業用機器に関する技術が急速に発展しています。 そうした最新の技術動向に敏感なエンジニアでありたいし、エキスパートとしての能力を高めつつ、将来的にはマネジメント力も身につけていきたいと思っています。

職場風景

※記事及び写真は取材時のものです。

menber of R&D

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