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三洋化成工業株式会社 名古屋工場

設備全体の統合管理を念頭にシステムの拡張性を重視

事務所内に設置されたHarmonasの監視端末。各コンプレッサの稼働状況やエアの流量、圧力などの情報を事務所に居ながらにして確認できる。

事務所内に設置されたHarmonasの監視端末。各コンプレッサの稼働状況やエアの流量、圧力などの情報を事務所に居ながらにして確認できる。

コンプレッサのある現場に設置されているコントローラ。Harmonasと連動し、製造現場への供給圧力をモニタリングしながら、コンプレッサの台数制御を行う。

コンプレッサのある現場に設置されているコントローラ。Harmonasと連動し、製造現場への供給圧力をモニタリングしながら、コンプレッサの台数制御を行う。

製造現場へ圧縮空気を送るためのクッションタンクに取り付けられた圧力センサBravolight™。必要な送出圧力になっているか常にチェックしている。

製造現場へ圧縮空気を送るためのクッションタンクに取り付けられた圧力センサBravolight™。必要な送出圧力になっているか常にチェックしている。

そこで名古屋工場では、2009年春ごろから、ユーティリティ設備の運転制御を自動化するためのシステム構築に向けた検討を開始しました。そして、山武の提供する工場省エネルギーソリューションENEOPT(エネオプト)™を採用し、まずはユーティリティの中でもとりわけ消費エネルギーの比率の大きいエアの供給を担うコンプレッサの台数制御に着手することになりました。

折しも、三洋化成工業では、2009年度から「生産革新」を推進する全工場横断的な取組みを行っていました。その骨子は、生産にかかわるあらゆるムダをなくし、仕事のあり方自体を見直していくというもので、その中ではユーティリティ設備全体に関しても、数年後をめどに所定のエネルギー削減を実現するという具体的な目標も設定されていました。

「最初に着手したのはエアに関する部分ですが、今後、他の生産エネルギーについても同様の対応を順次実施していくことが前提でした。山武のENEOPTは、まさにそうしたエネルギーを生産する設備全体の運転・制御を統合的に行える環境を実現するための拡張性を備えており、その点が三洋化成のニーズにマッチしていました」(大森氏)

「提案に際しては、山武のエネスタッフと呼ばれるプレゼン専任者の方がENEOPTのエネルギー可視化ソリューションについて、分かりやすいデモを実施してくれました。そこで、我々が1つのゴールとして描いているユーティリティ設備の統合的な管理による"見える化"の姿を、具体的にイメージできたことが印象に残っています。またその一方で、もともと、当工場の製造現場では、DCS※2を中心に山武製品が稼働しており、そうした実績もあって山武に対する信頼感が現場に培われていたことも、今回の採用の重要な決め手となりました」(越智氏)

同工場がENEOPTの採用を決定したのが2009年6月のこと。実際の工事は2009年12月に実施され、翌2010年1月中旬にコンプレッサ台数制御 ENEOPTcompのシステムは本格稼働を開始しました。新たに稼働したシステムでは、山武の協調オートメーション・システム Harmonas™が、各プラントにエアを供給する設備の圧力を監視し、メーカーや種別の違う計5台のコンプレッサを最適な台数で稼働させながら、現場での消費動向によって変動するエアの圧力を一定に保つという一連の動きが自動化されています。

「その結果、今では台数制御にかかわる作業はすべてシステムに委ねることができています。また、事務所に設置されたHarmonasの画面上で、各コンプレッサの稼働状況やエアの流量、圧力を、必要に応じていつでも参照できるので、状況確認のためにコンプレッサの設置場所まで出向いたり、現場の使用状況を確認するために各プラントに問い合わせるといった作業も一切不要となり、人的な負担も大きく改善されました」(飯吉氏)

「もちろん、台数制御の自動化はコンプレッサの運転効率の向上においても大きな成果を挙げています。稼働後1カ月の実績としては、消費電力にして約4%の削減が実現されています」(越智氏)

※2012年3月以前の情報は、旧名称が使われているケースがあります。ご了承ください。
この記事はazbilグループのPR誌azbil(アズビル)の2010年05月号に掲載されたものです。