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MITSUI ELASTOMERS SINGAPORE

さらなる機能性を追求し、2つのシステムをリニューアル

第1プラント、第2プラントを集中監視する中央制御室に設置されたHarmonas-DEO。

第1プラント、第2プラントを集中監視する中央制御室に設置されたHarmonas-DEO。

MELSでは、第2プラントの建設を機に、これまで第1プラントで稼働してきたPlant Information System(PIS)、およびモデリングシステムのリニューアルにも着手。PISとは、生産する各銘柄のレシピ情報を管理し、生産時にその情報をDCSに伝えて、圧力や温度の適正な制御を行うといった機能や、逆にDCSから生産結果を収集して指示どおりの生産が行われたかを検証する機能などを提供するもので、いわばMES※2に相当します。従来、同社では、あるデータベースパッケージを基にこのシステムを自社開発していましたが、将来に向けた汎用性や拡張性の確保を目指し、その再構築を山武に依頼しました。

また、MELSでは単一設備において多品種の銘柄のタフマーを連続生産しており、生産銘柄を変更する際には、通常、まずレシピを変更して生産を行い、その生産物をラボに持ち込んで、その粘度などの物性値が当該銘柄の許容範囲にあるかどうかを検証するというプロセスを踏みます。つまり、物性値が次に生産する銘柄の要件を満たしているかどうかは、実際に生産してみた後でないと分からないわけです。

これに対し同社では、あるモデリングツール製品をベースに設備内の様々な情報を収集、分析して、実際に生産した後ではなく、生産しながら生産物の物性値を推定するための仕組みを構築してきましたが、運用を重ねていくうちにコストや今後のシステムの継続性、スペック上の課題が浮上していました。そうした課題の解消に向け、既存ツールを山武の提供するデータマイニングツールdataFOREST™に置き換えることにしました。

「生産物の物性値を実際に調べなくても、その推定を正確に行うことができれば、生産対象の銘柄の切り替えに要する時間を大幅に短縮することができ、ひいてはプラント全体の生産性向上にも大きく寄与することになります。dataFORESTの仮想センサ技術は、まさにそうした我々のニーズを最適な形で満たしてくれるツールだと考えました」(WASUNTARAWAT氏)

事務所に設置されたTSS(Thin client Supervisory Server)サーバー/クライアントのクライアント端末。MELSでは、TSSの導入により、中央制御室以外からも随時、Harmonas-DEOの監視・制御画面の確認、操作が行える。

事務所に設置されたTSS(Thin client Supervisory Server)サーバー/クライアントのクライアント端末。MELSでは、TSSの導入により、中央制御室以外からも随時、Harmonas-DEOの監視・制御画面の確認、操作が行える。

事務所に設置されたPREXIONのクライアント画面。ここでは、生産設備の稼働状況にかかわる履歴やトレンドの閲覧が行え、トラブル発生時の原因解析にも役立てられている。MELSでは、第1プラント構築時にPREXIONを導入し、第2プラントにもこのツールを適用。プロセス改善に活用している。

事務所に設置されたPREXION™のクライアント画面。ここでは、生産設備の稼働状況にかかわる履歴やトレンドの閲覧が行え、トラブル発生時の原因解析にも役立てられている。MELSでは、第1プラント構築時にPREXIONを導入し、第2プラントにもこのツールを適用。プロセス改善に活用している。

※2012年3月以前の情報は、旧名称が使われているケースがあります。ご了承ください。
この記事はazbilグループのPR誌azbil(アズビル)の2011年08月号に掲載されたものです。