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横浜国際総合競技場(日産スタジアム)

「設備改修」と「運用見直し」この合わせ技が決め手

新設された下水再生水を利用するヒートポンプチラー。下水再生水を従来と比べて約2倍活用している。

新設された下水再生水を利用するヒートポンプチラー。下水再生水を従来と比べて約2倍活用している。

今回の事業提案者の募集に際して横浜市が求めた条件は、5%以上の省エネ率および5%以上のCO2排出量の削減、年間1000万円以上の光熱水費の削減でした。そして、参加事業者による提案が審査され、最優秀提案事業者として山武が選ばれました。その内容は、老朽化した設備の改修と運転・運用の改善による高効率化とを組み合わせたもので、既存の設備を最大限に有効利用しながらコストミニマムで省エネルギーを実現するという提案でした。具体的には、以前から横浜市が利用拡大を進めている下水再生水について、その排熱を熱源に積極的に活用することや老朽化した熱源設備の改修、空調機や給排気ファンのインバータ化、高効率ヒートポンプチラーの導入、照明機器のLED化などです。こうした様々な省エネ手法を巧みに組み合わせ、CO2を22.9%削減、光熱水費4700万円/年を削減する提案となったのです。この省エネ手法の有効性はNEDO※2にも認められ、「住宅・建築物高効率エネルギーシステム導入促進事業(建築に係るもの)」※3として採択されました。これにより最小限の負担でESCO事業の導入が可能になりました。

「山武の提案は、施設規模が非常に大きく検討範囲が広範囲に及ぶにもかかわらず、細部まで詳細に検討されていたことも、審査委員会における選定のポイントになりました」(田島氏)

2011年4月のESCOサービス開始を目指し、前年7月末から着工。施設の営業に支障を来さないよう、夜間を中心にした工事を行いました。

「日産スタジアムは鶴見川の氾濫時には近隣の民家への被害を防ぐための水がめとして機能する遊水池でもあり、1階部分のほとんどで資材などのじか置きが禁止されています。そのため、資材は使う分だけ搬入し、廃材もその都度、搬出をお願いするなど、制約の多い現場だったはずですが、特に問題もなく工事を終えることができました。スケジュール管理も正確で、施工においても安心して任せられました」(本橋氏)

蓄熱槽の状態などを監視しながら、蓄熱槽の蓄熱/放熱切替えを行う汎用コントローラ Infilex™ GCと熱交換器の圧力制御を行うデジタル指示調節計 R36。

蓄熱槽の状態などを監視しながら、蓄熱槽の蓄熱/放熱切替えを行う汎用コントローラ Infilex™ GCと熱交換器の圧力制御を行うデジタル指示調節計 R36。

電気を利用してお湯をつくるエコキュート。従来のガスボイラーと併用して最適運用を行い、コスト削減に貢献している。

電気を利用してお湯をつくるエコキュート。従来のガスボイラーと併用して最適運用を行い、コスト削減に貢献している。

※2012年3月以前の情報は、旧名称が使われているケースがあります。ご了承ください。
この記事はazbilグループのPR誌azbil(アズビル)の2011年11月号に掲載されたものです。