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横浜国際総合競技場(日産スタジアム)

節電と省エネルギーの両立が今後のESCO事業の課題

本格的な運用が始まり、実感できる省エネ効果も出始めています。

「日産スタジアムには多数のプールがあり、給湯の使用量が多いのが特徴です。給湯およびプールの水温を上げるために今まではガスのみを利用していましたが、今回のESCO提案でエコキュートを導入し電気とガスを最適な配分で利用しています。運用開始から2カ月間の結果ですが、全施設でガスの使用量を22%削減しコストダウンを実現しました。空調に関しては、既設の熱源管理用デジタルコントローラPARAMATRIX™を利用し状況に合わせて蓄熱槽とヒートポンプを選択、最適自動運転制御を行うシステムを導入しました。しかし今年は東日本大震災の影響があり、15%の節電に対応するために変則的な制御が必要となったため、自動制御と手動制御を切り替えて運用しています。不測の事態が発生しても状況に応じた省エネ運転ができる柔軟な制御システムとなっています」(池田氏)

節電効果が高いと期待されるLED照明も、設置場所や周囲の環境を考慮したタイプを選択し、設置後も現場の声を参考に照度の調整を行うなど、利用者の利便性を損なうことなく導入できています。

「照明のLED化で消費電力を75kW削減できました。以前と比べ約40%の省エネ効果です。今後もESCO事業としての契約に従った運用を期待していますが、震災による節電と省エネルギーを両立するため、お互いにアイデアを持ち寄りながら、さらなる省エネルギーの実現に取り組みたいと考えています」(大和田氏)

「日産スタジアムは使用するエネルギー量が多く、1%のエネルギーを削減するだけでも大きな効果を生みます。ESCO事業を活用して省エネ化や光熱水費の削減に道筋を立てたように、山武にはさらなる節電、省エネ対策の提案をしてほしいと期待しています」(本橋氏)

用語解説

※1 ESCO(Energy Service COmpany)事業
工場やビルの省エネルギーに関する包括的なサービスの提供を通じて、そこで得られる効果をサービス提供者が保証する事業。資金の担保などを顧客が提供し、顧客が一切の償還義務を負う「ギャランティード・セイビングス契約」と顧客が償還業務を負わない「シェアード・セイビングス契約」という2つの契約形態がある。
※2 NEDO(New Energy and Industrial Technology Development Organization)
独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構。
※3 住宅・建築物高効率エネルギーシステム導入促進事業(建築に係るもの)
高効率エネルギーシステムを住宅・建築物に導入する場合、その費用の一部を補助する事業。

※2012年3月以前の情報は、旧名称が使われているケースがあります。ご了承ください。
この記事はazbilグループのPR誌azbil(アズビル)の2011年11月号に掲載されたものです。