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旭化成株式会社 富士支社

高精度・高速応答のヒュームフードで実験者の安全を確保

その後、2007年9月ごろから新研究施設である「新事業開発棟」の建設計画がスタートします。この施設では、電子・光学やエネルギー分野の研究開発、新規事業創出を強力に推進していくために、その原動力となる研究開発活動の一層の加速、新事業創出のスピードアップを図ることを目的としてプロジェクトが進められました。

新事業開発棟の建設に当たって、最重要課題としたのは実験者の安全性の確保、そして省エネルギーなどのコストパフォーマンスの向上です。旭化成では、「風量バランスの課題を解決すること」「できるだけコンパクトな設備でコストパフォーマンスがいいこと」という要望を満たすシステムの提案を依頼しました。

山武のシステムの採用に当たっては、山武の環境技術センター(当時)で実際に風量制御システムを体感し、"これはいける"とその良さを実感されたことが大きかったようです。

ヒュームフードは、外側から内側に向かう気流によって、有害ガスに対する暴露から実験者を防ぐことが役割です。しかし、単純に排気を行うだけでは、多数のヒュームフードを同時に利用した場合に排気機能を低下させてしまう場合があります。

この問題を解決しているのが山武が提供する高精度・高速応答の風量制御装置です。この装置は、ダクト内の静圧の変化に応じて風量を一定に保つ自力式機械構造(圧力独立性機構)で、ヒュームフード面風速を常に一定の0.5m/sに制御し、ガスをヒュームフード内に封じ込めることができます。その応答速度が1秒以内というのも大きな特長です。

実験を行っている人たちの安全性を確保することが最重要課題でしたが、空調制御分野で実績のある山武が対応することにより、さらなる安全性の確保を実現しました。同社を訪れる見学者は、ヒュームフードのサッシを開けたときの応答の速さに興味を示すようです。

また、ヒュームフードの前にいる人の在/不在を検知して排気風量の最適制御を行う人検知センサも設けられています。サッシが開いていても人がいない状態であれば、風量を下げる最適風量コントロールを行うことで無駄な排気をなくし省エネルギーを実現しています。

ヒュームフードの風量を高精度・高速応答で制御する風量制御装置。

ヒュームフードの風量を高精度・高速応答で制御する風量制御装置。

ヒュームフードの前面に取り付けられた人検知センサ。人の在/不在を検知して排気風量の最適制御を行う。

ヒュームフードの前面に取り付けられた人検知センサ。人の在/不在を検知して排気風量の最適制御を行う。

※2012年3月以前の情報は、旧名称が使われているケースがあります。ご了承ください。
この記事はazbilグループのPR誌azbil(アズビル)の2012年01月号に掲載されたものです。