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公益財団法人 東京都保健医療公社 荏原病院

陰圧制御にかかわる豊富なノウハウを高く評価

感染症緊急対応病床の整備に向けた東京都の方針としては、通常時は外科病棟となっているフロアの一部をパンデミック発生時に感染症緊急対応病床に切り替えて利用するということが掲げられていました。これは、通常時は一般病棟として使うということで病床の有効活用を念頭に置いたものです。そうした運用を実現するために、感染症緊急対応時には、空調の室圧制御によって対象となる病棟の空気圧を通常より下げ(陰圧※1)、ウイルスや菌を含む病棟内の空気が外部に流出することを防ぐための仕組みが必要でした。

こうした施策の実施に向けたプロジェクトは、2009年の秋に立ち上がり、設計監理を株式会社 日本設計、施工を株式会社朝日工業社・株式会社 塩谷商会の建設共同企業体がそれぞれ参画。そして、施策の要(かなめ)となる室圧制御については、過去20年にわたって荏原病院の空調設備や中央監視システムを担当してきたアズビル株式会社が行うことになりました。

「荏原病院におけるこれまでの実績に加え、アズビルが局所排気装置(ヒュームフード)※2用の高速風量制御バルブ製品で、一方向性気流や陰圧制御にかかわる豊富なノウハウをもっていることを高く評価しました」(黒田氏)

設備の設計には4~5カ月を要し、2010年7月に工事が開始されました

「施工に当たっては病院だということもあり、工事が患者の方々に影響を及ぼさないよう、細心の注意を払いました。具体的には、騒音作業は検査や診察で患者さんが病室を空けることの多い昼間の時間帯に実施したほか、音や振動、ホコリなどを最小限にとどめるように工法なども工夫しました」(田中氏)

通常時は一般病棟として等圧で使用し、パンデミック時には給排気量を変化させ対象病室内を陰圧に制御して感染症緊急対応病床に移行する。

通常時は一般病棟として等圧で使用し、パンデミック時には給排気量を変化させ対象病室内を陰圧に制御して感染症緊急対応病床に移行する。

この記事はazbilグループのPR誌azbil(アズビル)の2013 Vol.1(2013年02月発行)に掲載されたものです。