【DO!BOOK・ページリンク】
fi-2   115 / 653

BOOKをみる

10秒後にBOOKのページに移動します


6 ■ 満水条件  当流量計は、測定管の内部を常に満水状態でご使用をい ただくものです。 [ベルマウス方式]  ベルマウス方式は下流側にせき板を用い、流量計内部が 常に満水になるように水路・ゲート板・せき板の設計をし ていただき、ご使用いただくものです。 図8 水位設計(ベルマウス式) [エルボ・フランジ方式]  エルボ・フランジ方式はせき板を用いずに、流量計内部 が満水状態を保つ構造になっています。但し、エルボの噴 水口が水面下になるような配置で使用することはできませ ん。必ず、噴水口は大気開放状態でご使用ください。 図9 水位設計(エルボ・フランジ式) ■ 検出器・ダミーの配置 [ベルマウス方式]  ベルマウス方式の場合、大流量測定のために水平方向、 および垂直方向にダミーを増やすことが可能です。なお、 水平方向、垂直方向に複数本ダミーを設置する場合、検出 器は壁面に近い場所を避け、平均流速が発生すると思われ る場所に設置してください。 なお、垂直方向へのダミーの追加は水位差が異なるため、 上下位置では流速が異なると思われますが、下流側に設置 するせき板の効果で、垂直方向でも精度内の流量が得られ ることが確認されています。 [エルボ・フランジ方式]  エルボ・フランジ方式の場合、水平方向へダミーを増や し、設置することが可能です。垂直方向へはダミーを増や すことはできません。これはベルマウス方式と異なり、せ き板がないために、流速の平均化が図れないためです。 上流側直線水路= 下流側せき板までの距離= 水路幅 せき板 上流側直線水路= 噴出口は水没せぬこと ...... ...... ■施工にあたってのご注意   当流量計をご使用いただくうえで、以下のようなご注意 があります。水路・ゲート板・せき板設計の際には、当流 量計の特性をよくご理解いただいてから、設計を行ってく ださい。 ■ 測定方法と水位差  当流量計の基本原理は電磁流量計であり、水路上のゲー ト板に、これを装着し水中に沈めることで、流量を測定す るものです。なお、流量は測定管面積と流量計の1次側 (上流側)と2 次側(下流側)に現れる水位差、流出係数に よって表され、以下のような関係があり、「ベルヌーイの定 理」として周知です。 図6 測定原理図  また、大流量の測定をする場合には、同じゲート板上に 流量計検出器と同じ構造(=同じ流出係数)を持つダミー を併用し測定いたします。ダミーには検出器と同じ流量が 流れるため、組合わせ使用する変換器内部で、ダミーの本 数を入力することで、流量を整数倍させ出力いたします。 図7 ダミーの設置方法 ■ ダミー併用時のご注意  ダミー併用時には、必ず変換器内部のダミー数設定と実 際に流している検出器およびダミーの数が一致するように してください。特に、エルボフランジ形において、ダミー 出口に蓋をされ実際には水が流れていない状態でも、変換 器にダミー数が設定されていますと、出力はダミー台数分 多く出力されますので、ご注意ください。使用しているダ ミー数と、変換器のダミー数設定が一致していることを確 認しご使用ください。 右端が検出器 その他はダミー 右上が検出器 その他はダミー :流量 :流路の面積 :流出係数 :重力加速度 :水頭差 WEBサービス製品の最新情報はwww.azbil.com/jp/