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7 ( ) ■ 水路の構造(推奨条件)  水路設計上、以下の条件を推奨いたします(図8、9 参 照)。これら水路長が確保できない場合は、整流板を用意 し、偏流等が生じないように、配慮が必要です。 ・ 上流側直線水路の距離 ◇検出器単独で使用する場合=口径D の2 倍 ◇ダミーを併用する場合=水路幅W の2 倍 ・ 下流側せき板までの距離=水路幅W (注)下流側せき板はベルマウスの場合に用意いたします。 ■ ゲート板の構造(推奨条件)  ゲート板設計上、以下の条件を推奨いたします。 当流量計の測定管(検出器およびダミー)の設置には以下 の寸法を確保していただくことを推奨いたします。 ・ 水路壁面からの距離=150mm ・ 水路底面からの距離=100mm ・ 測定管の間隔⇒ 9 〜 10 頁の外径寸法図   ゲート間ピッチ参照  なお、これらはせき板に当流量計を、しっかり固定する ための作業スペースですので、メンテナンス時にせき板を 上に引き上げることが可能な場合などは、この限りではあ りません。  また、エルボ・フランジ方式は噴出口が大気放散となっ ているため、直接、水位差にとして現れ、精度にも影響し ます。特に、ダミー使用時には各ダミーの噴出口の高さ (=水位差)を検出器・ダミーの噴出口にある可動部を操作 し、水位が等しくなるように調整してください。 ゲート取付ピッチ 図10 取付ピッチ ■計算例− A   毎時100(m3/h)の放流水をゲート板幅1m の水路でベルマ ウス式の当流量計を使用して測定したい場合 1. 流量計を設置する水路長と幅の決定をいたします。     ベルマウス式の場合、ダミーを使用して測定を行う場 合、水路幅W に対し、水路長は「上流側2W +検出器長 さ+下流側1W」が必要ですので、「3W +検出器長さ」が 必要です。   なお、検出器口径が大きくなるほど、検出器の高さ分 だけ水路の深さを取らねばなりませんので、水路幅をで きるだけ活かし、ダミーをいくつ入れられるかが水路設 計のポイントになります。 口径100mm タイプでは9 頁の外径寸法図より、検出器の 横幅は240mm、ゲート取付ピッチは245mm 以上が推奨で す。ゲート取付ピッチは、本体横幅寸法にクリアランス として5mm を加えたものです。   また、図10 より両側に150mm 以上の保守スペースを 確保すると、 1000-150 × 2=700 700 ÷ 245 > 2 最大2 台の測定管(=検出器とダミー)の設置が可能と なります。 2. 流速の計算をします。   2 頁の流速換算表を用いて計算します。 V=k × Q=k × q × n  表より口径100mm では流速換算係数k は0.03537 を使用し、  2 本の測定管(=検出器とダミー)で測定しますので、  1 本の測定管あたり50(m3/h)が流れます。 V=0.03537 × 50=1.7685(m/s)  となります。 3. 必要となる水頭差を計算します。   3 頁の水頭差の水位計算式を使用します。  k1 は定数で0.053 を使用します。 H1=k1 × V2  =0.053 ×(1.7685)2  =0.166(m)     また、せき板の越流水深H2 を計算します。  Qt は流量、 1.84 は定数、W は水路幅 を代入します。 H2=    =  = 0.061(m) 1.84 × W × 3600 Qt 2/3 ( ) 1.84 × 1 × 3600 100 2/3 2 9 WEBサービス製品の最新情報はwww.azbil.com/jp/