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8 4. ゲート板とせき板の高さを計算します。  9 頁の外径寸法図、口径100mm の流量計の底面から中 心までの高さはw/2=120mm、流量=0(m/s)の時にも満水条 件を満たすことを仮定すると、ベルマウスの高さまでは水 が満たされるようにせき高さを用意すると、 せき板高さ = 保守高さ+(w/2)+(D/2)   = 100+120+65   = 285(mm) 水面高さ  = せき板高さ+H1+H2       = 285+166+61       = 512(mm)  となり、せき板としては285mm が適当。ゲート板として は512mm 以上の高さが必要となります。 ■計算例− B   毎時600(m3/h)の放流水をゲート板幅1.8m の水路で、エル ボ・フランジ式の当流量計を使用して測定したい場合 1. 流量計を設置する水路長と幅に制限がないかを確認しま す。  エルボ・フランジ式の場合、水路幅W に対し、水路長は 上流側2W +検出器長さですので、2W +検出器長さが必 要です。計算例−Aと同様の過程で、水路幅から計算し ます。 口径200mm タイプでは11 頁の外径寸法図より、検出器 の横幅360mm、ゲート取付ピッチは本体横幅寸法にクリ アランスとして5mm を加えた365mm が必要です。水路 との両側に150mm 以上の保守スペースを確保すると、 1800-150 × 2 = 1500 1500 ÷ 365 > 4 最大4 台の測定管(検出器とダミー)の設置が可能とな ります。 2. 流速の計算をします。2 頁の流速換算表を用いて計算します。 V = k × Q = k × q × n 表より口径200mm では流速換算係数k は0.008842 を使用 し、4 台の測定管(検出器とダミー)で測定しますので、 1 つの測定管あたり150(m3/h)が流れます。 V = 0.008842 × 150=1.3263(m/s) となります。 3. 必要となる水頭差を計算します。4 頁の水頭差の水位計算  式を使用します。  k3 は定数で0.072 を使用します。  H3 = k3 × V2  = 0.072 ×(1.3263)2   = 0.127(m)  また、エルボの吹き上げ高さH4 を計算します。  k4 は定数で0.028 を使用します。  H4 = k4 × V2 = 0.028 ×(1.3263)2 = 0.049(m) 4. ゲート板とせき板の高さを計算します。 口径200mm の流量計中心から噴出口中央までの高さ (H5)は207mm、よって、流量計中心からの水頭差は、 H3+H4+H5 = 383(mm) 口径200mm の流量計の底面から中心までの高さは180mm であり、保守高さ100mm を加えると、 水面高さ= 保守高さ+(W/2)+383 = 100+180+383 = 663(mm) となり、ゲート板としては663mm 以上の高さが必要とな ります。 WEBサービス製品の最新情報はwww.azbil.com/jp/