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5 ■設置上の注意  本器の性能を最大限に発揮させるために、次に述べる設置場 所の選定基準に従って最適な設置場所を選んでください。 設置後の注意:          警告 本器を取外す場合には、配管及び検出器内部に液体の残 留、残圧などがない状態で作業を行ってください。負傷 などの危険があります。          注意 本器を設置後に足場として使用したりすることは、破損に よる負傷の恐れがあります。さけてください。 周囲の環境上の注意: ・誘導障害を受ける恐れのある大電流ケーブル、モータ、 変圧器の近くは避けてください。機器の故障や出力誤差の 原因となります。 ・配管振動条件を超える振動の多い場所、腐食性雰囲気の強 い場所は避けてください。検出器の首折れや機器破損の原 因となります。 ・直射日光および風雨を強く受ける場所は避けてください。 ・電磁流量計をお使いになる場合に、検出器を非常に接近し た状態で使用しますとお互いの検出器での励磁周波数によ る干渉が発生し、電磁流量計の出力精度に影響を及ぼすこ とがあります。 電磁流量計を近くに設置して使用する場合は、500mm以 上の間隔(検出器の端から端まで)を確保し設置をお願い します。 ■適用アプリケーションに関する注意事項 1.電解槽/流体に高電位・高電流の載ったアプリケーション 100V〜数百V、数10kAというような電圧・電流が載って いるような場合には適しません。このようなアプリケー ションでは電磁流量計の流体アースを浮かして使用しな いと電食などのトラブルの原因にもなります。2線式電磁 流量計はアースを浮かせると不安定になる可能性があり ますので、4線式電磁流量計の使用を推奨します。 2.配管が頻繁に空になるアプリケーション 空検知のシステムが4線式は電流による検知、2線式はソ フトによる検知のため、2線式の空検知機能の使用には環 境的に制限があります。 3.配管がPVC/プラスチック/ライニング管のアプリケーション 配管がPVC/プラスチック/ライニング管の場合、流体の アースが非常に重要となります。必ず現場にてD種接地を 確実に取ってご使用ください。 4.固形物の混入したアプリケーション 固形スラリーが2%以上混入している場合には適しませ ん。スラリー濃度が2%を超えた場合には4線式電磁流量 計を推奨します。但し土砂、ガラス等、固形物が硬いス ラリーなどは含有量が2%以下の場合でも電極に与える衝 突ノイズなどの影響が大きく出力のふらつきにつながる ため、4線式電磁流量計を推奨します。 5.測定流体が均一に混合されていないアプリケーション 電磁流量計は流体が均一である場所に取り付けて使用し ます。上流で2液が混合されるような場合、均一に混合さ れたと考えられる場所に取り付けてご使用ください。 6. 電極、接液リング、ライニング等の接液部にカーボン、 鉄錆等の導電性物質が付着すると正しい測定ができなく なる可能性があります。 付着を防止するために、導電性物質が混入しない水質管 理、または、定期的な清掃を実施してください。 7.導電率や流体の電気的均一性が変化するアプリケーション 以下の流体は流体の温度や条件によって導電率が変化したり 電気的な均一性が取れていない場合があり、測定できなくな る場合があります。測定には適しませんので、ご使用になら ないようご注意ください。 ・温度が高いと十分導電率があるが、常温にすると導電率が 電磁流量計の仕様外になる流体:脂肪酸、石けんなど ・界面活性剤を混合した流体の一部:リンス、シャンプー、 CWMなど ・絶縁性付着物となる流体:カオリナイト、カオリン、ステ アリン酸カルシウムなど 8.アナログ出力は流体のフローノイズによって、ふらつくこと があります。このような場合には上流側と下流側のアースリ ングをケーブルで結線してください。出力のふらつきが減少 する場合があります。 変換器と検出器の配線接続距離の注意:  本器は変換器と検出器間の設置にあたり、その配線距離が非測 定流体の導電率と検出器の口径により、一部制限を受けますの で、ご選定にあたりましては、十分にご注意ください。 10A 15A 25A以上 2 30 70 10 50 変換器と検出器間の配線距離(m) 注) 口径10A、15Aは導電率50μs/cm以上、ケーブル長30m以下 でご使用ください。   口径25A以上は導電率10μs/cm以上、ケーブル長70m以下で ご使用ください。 図4. 変換器と検出器の配線距離 電源の仕様:  本器は以下の仕様を満足する電源をご使用ください。以下の仕様 を満足しない場合は、本器が動作しない恐れがあります。 ・電流容量値24mA以上 PLC接続時の注意点:  PLCの回路によっては、本器と接続すると本体の出力に影響が 出て、出力がふらつく場合があります。このような場合には、 PLCと本器が正しく接地されているか確認してください。正しい 接地によって、出力のふらつきは抑えられます。 2 18 WEBサービス製品の最新情報はwww.azbil.com/jp/