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1 No.SS1-MVC300-0100 (第18 版)  STEAMcubeはセルフウォーターシール構造により、蒸気自 らが冷却されて水封液となることで、カバーフランジ内部に 設けられたウォーターポケットに溜まり、発信器が高温にな るのを防ぎます。またスラッジは自重で蒸気配管に戻るため ウォーターポケットに溜まることはありませんので、導圧部 のパージは不要です。 5) 低圧損な楕円スロート構造  STEAMcubeに採用されている差圧発生機構は、従来のオリ フィスと異なり、弊社独自の楕円スロート構造を採用してい ます。楕円スロートとは、絞り構造がそこを通過する流体の 流線に沿った形で作られた絞り機構であるため、絞り部分で 発生する不要なエネルギーロスは最小となっています。 楕円スロート機構の圧力損失は、同じ絞り口径比のオリフィ スの50%程度であり、圧力損失は大幅に削減されています。 ■対象アプリケーション ・ 各種プラントにおけるユーティリティの蒸気流量の測定 ・ コンビナート地区などでの蒸気の取引流量の測定 ・ 食品市場の殺菌工程で使用される蒸気流量の測定 ・ 機械装置産業における各種保温用蒸気流量の測定 ・ 地域冷暖房システムにおける蒸気流量の測定 その他、各種蒸気使用アプリケーションに対応可能です。 ■製品使用上のご注意 ・本製品は一般工業市場向けです。 ・本製品は中国電子情報製品汚染制御管理弁法の規制に該当 する製品ではありません。ただし半導体製造装置や電子素 子専用設備等に使用する場合には、中国電子情報製品汚染 制御管理弁法に対応したドキュメントの添付、製品への表 記が必要になる場合があります。必要な場合には、事前に 弊社営業担当までご用命ください。 蒸気流量計 STEAMcubeTM MVC30形(一体形/小流量用) MVC31形(一体形/大流量用) ■概 要  蒸気流量計STEAMcube は飽和蒸気専用の流量計です。 蒸気は圧力と温度により流体条件が変化するため、その測定 は非常に困難を伴います。 STEAMcubeは流量測定に用いる差圧測定と共に、蒸気圧力も 同時に測定することでSTEAMcube に内蔵された蒸気表を参 照し蒸気密度を求め、蒸気の質量流量測定を可能としていま す。よって、流体条件の変化しやすい蒸気においても、正確 な流量測定を可能とします。 ■特 長 1) 質量流量測定で蒸気の流体条件の変化に対応  蒸気は圧力・温度により流体条件が変化するため、その測 定は非常に困難を伴います。 このように時々刻々と流体条件が変化する流量の測定は極め て難しく、流量計を通過する流体の体積で求めても、蒸気の 条件変化(膨張・圧縮)の影響から誤差を大きく発生させま す。このような系においては、通過した蒸気の体積ではな く、圧力・温度が変化しても不変な質量流量で測定すること が望ましいといえます。  STEAMcubeはデュアルセンサを採用し、差圧・圧力を同時 に、かつ、それぞれを独立して測定します。これにより飽和 蒸気であれば、STEAMcubeに内蔵された蒸気表をもとに、測 定圧力から当該温度・密度を導出し、これを用いて、質量流 量を算出することが可能です。 2) アナログ/パルスの2出力を同時出力可能  STEAMcubeはアナログとパルスの2つを同時出力いたしま す。パルス出力はDCSで行うアナログ積算よりも、高精度に 積算流量をカウントすることが可能ですので、取引用途に適 しています。また、アナログ出力は、瞬時流量のほか、圧 力、温度の中から選択して出力をすることが可能ですので、 使い方によっては、圧力発信器1台分の削減が可能です。 3) 途切れない出力で低流領域までをカバー  蒸気の流量計測に多く用いられる渦流量計は測定管内に置 かれた渦発生体の下流に生じる渦の発生数をカウントし、流 速を測定しています。しかし低流速では渦自体が安定して発 生しないため、出力が失われる問題がありました。  STEAMcubeは差圧式流量計を基本原理とする流量計である ため、若干誤差は拡大するものの、極低流速域まで安定した 出力を発します。蒸気アプリケーションに多い、装置保温時 の低流量測定に有効です。 4) セルフウォーターシール構造で保守性の向上  従来、差圧発信器を使用した蒸気流量計測においては、蒸 気に直接晒されると、発信器そのものが高温になってしまう ため、シールポット(ドレンポット)を用い、蒸気をドレン 化させて水封という形で被測定圧力(差圧)の測定を行って いました。しかし導圧管内でのスラッジによる詰まりの問題 や、液位の管理、また冬季には凍結防止のための保温なども 必要であり、何かと手のかかるものでした。 STEAMcube MVC30/31形 2 23 WEBサービス製品の最新情報はwww.azbil.com/jp/