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5 ■ご使用上のご注意 一般的な注意事項  一般的な注意事項につきましては、JIS Z8762「円形管路の絞 り機構による流量測定方法」をご参照ください。 流れ方向の確認  当流量計の検出端部には、流体を流す方向を示す流れ方向 マークが付されています。設置にあたりましては、流体の流れ 方とマークの向きを合わせてご使用ください。流れ方向を誤っ てのご使用は出力誤差の原因となりますのでご注意ください。    図.3 流れ方向マーク 上流/下流直管長の確保  当流量計は安定した差圧を発生するために、その助走距離 として、当流量計の上流/下流に以下の直管長が必要です。 なお、ここで示すDとは口径を示し、0.5Dとは口径の0.5倍の 直管長が必要であることを示します。  上流/下流直管長は以下のとおりです。上流/下流直管長の 確保ができない場合は、出力誤差の原因となりますので、ご注 意ください。  また、これらベントや弁類等が複合的に組み合わされた配管 の場合には、これらの上流直管長の総和以上を直管長とし、余 裕を持った配管としてください。   なお、配管系の組み方次第では、上流/下流直管長を確保した にも関わらず、流体音を発する場合がありますので、できる限り 余裕を見て配管していただくことをお勧めいたします。 L1 L L1 L2 2 3.5D 90°ベンド 1個2個以上の90°ベンド  上 流 側 L 1 0.5 1.5 2.5 φ3 D D L1 L 2 L1 L2 拡大管  上 流 側 L 1 左に示す 総ての継 手類など 下流側 L 2 1.5 2.5 0.6 φ0.75D 収縮管 同一平面上にある 弁類 (全開)  L 1 L 2 ※ 図.4 上流/下流直管長 ※ 弁類とは、ボール弁およびゲート弁のフルボアタイプの弁を指します。 流量調節弁に代表されるグローブ弁形式のものではありません。 流量計二次側圧力の確保  当流量計の二次側圧力(P2)は蒸気圧力(P1)から、当流 量計の圧力損失(Ploss)の2倍を差し引いた圧力よりも高い圧 力を保持してください。 P2>P1−2×Ploss÷1000 P1: 流量計一次側の蒸気圧力 [MPa_G] P2: 流量計二次側の蒸気圧力 [MPa_G] Ploss: 圧力損失 [kPa] 過大流量に関する注意  上記のような当流量計の二次側圧力を保持できない場合で、二 次側圧力が大気圧もしくはそれに近い圧力で使用する場合、具体 的には大型のタンクや大型の釜への蒸気の放り込み、熱交換器や 冷凍機など蒸気を凝縮させる装置への直結をする場合などでは流 量計を通過する蒸気が急激に膨張し、流量計通過時の流速は音速 に近付きます。そのため、流量計の測定範囲を超えてしまう場合 があります。なお、このような場合、当流量計の一次側まで圧力 が下がってしまう場合があり、本器に内蔵している圧力センサが 正しく管内圧力を測定できない状態に至り、測定値そのものにも 信頼性が失われることがありますので、ご注意をお願いします。 ゲート弁 流量調節弁 もしくは 十分な配管抵抗 大気への放散 冷凍機 への直結 大型タンク への直結 図.5 過大流量に関する注意 流体音に関する注意  上記の「流量計二次側圧力の確保」や「過大流量に関する注 意」が守られない場合においては、当流量計の二次側で流体音 を発生する場合がありますので、ご注意をお願いいたします。 また、このほか、配管の組み合わせによりましては流量計の 設置により、流体音や振動を発する場合があります。可能な 限り、曲がり、合流、弁、ストレーナなどのない単純な配管 系でのご使用をお願いします。  さらに、ドレン化した蒸気が配管内を流れる場合や流量計 の絞り部で蒸気がフラッシュするような場合においても、音 を発生する原因となりますので、設置にあたりましては十分 にご注意をお願いします。 2 23 WEBサービス製品の最新情報はwww.azbil.com/jp/