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2 変換器 デュアルセンサによる差圧・圧力の 独立同時測定 密度補正による質量流量出力 出力:アナログ/パルスの同時出力 表示:流量・圧力・温度の3出力表示 楕円スロート形差圧発生端 整流効果による安定した流量出力 低圧損、最小の上流/下流直管長  口  径:25A-150A 圧力定格:JIS10K、20K、他 温  度:215℃まで 直 管 長:0.5D から 図2. 構造説明 キャピラリチューブ 2m、3m、5m、7m、9m より選択  セルフウォーター シール形ボディー カバーおよび両面 リモートシール 受圧部 図1. 概要図 楕円スロート形差圧発生端  楕円スロートとは、下図の ような構造を示す差圧発生機 構です。その絞りのプロファ イルは、言わば流線形であ り、絞り部分での流れの剥離 が小さく、必要以上の圧損や 渦の発生がありません。即 ち、差圧発生機構で生じた差 圧のほとんどを損失せずに流 量測定のための差圧信号とし て取り出すことができるた め、非常にS/N比の高い差 圧発生機構となっています。 このため低い発生差圧時にも 極めて安定した差圧信号を取 り出すことが可能です。ま た、この楕円スロート形の差 圧発生機構のもたらす副次的 な効果として、整流効果を持 つ絞り機構であることが挙げ られます。この整流効果がも たらすメリットとしては、上 流/下流の直管長が極めて短 くて済むことにつながり、既 存配管に流量計を追加したい 場合などにおいて、その設置 場所を限定することなく、多 くの場所に設置することが可 能です。 セルフウォーターシール構造  検出端部より発する差圧出力 を両面リモートシール部のダイ ヤフラムで受け、これを流量信 号に変換し出力しています。な お、ダイヤフラムにはステンレ スを採用しておりますが、この ダイヤフラムが高温に熱せられ ると機器に障害をきたすため、 ダイヤフラム面には水封構造 (ダイヤフラムを水で覆い、過 度の加熱を防ぐ構造)が取られ ています。この構造をセルフ ウォーターシール(以下SWS) 構造といい、被測定流体の蒸気 がSWSカバーフランジとダイヤ フラムとで作られる空間で冷え て凝縮し、水となってダイヤフ ラムを保護する構造となってい ます。よって、検出部上部の SWSカバーフランジは保温を することなく外気に晒し放熱 させるようにしてください。 なお、これらの手法は従来の差 圧発信器とオリフィスを用いた 蒸気流量測定手法と基本的に等 しく、構造的には、これまで導 圧管計装で使われていたシール ポットを、SWS構造では本器の 内部に持たす形となっていま す。 ■構 造 WEBサービス製品の最新情報はwww.azbil.com/jp/