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4   注意 ・接続配管の内径は、流量計の管内径と同じか、また は大きくしてください。接続配管の内径が小さいと 誤差が不安定になります。 ・流量計と接続配管のガスケットは、流路にはみ出さ ないよう取付けてください。はみ出しは、誤差不良 の原因になります。 ・配管脈動の発生は抑えてください。脈動は、器差不 良の原因になります。 ・キャビテ−ションが発生しないように、背圧(流量 計下流側の圧力)を一定以上確保してください。 キャビテ−ションの発生は、器差不良となります。 キャビテーション発生防止のための二次側圧力計算例 測定流体: 水 配管口径: 100A 流量: 90m3/h 流体圧力: 0.05MPa 流体温度: 80℃ 80℃下の水の密度: 971kg/m3 80℃下の水の蒸気圧: 0.0474MPa 圧力損失計算式より圧力損失を計算します。 △P =c×γ =15×10-6×971 =0.014565[MPa] ΔP :圧力損失[MPa] c :圧力損失係数(図2より) γ :流体密度[kg/m3] 流量計二次側圧力計算式でキャビテーションを発生せずに 使用するための二次側圧力(排圧)を計算します。 Pd =2.7×ΔP+1.3×P0 =2.7×0.014565+1.3×0.0474 =0.01009455[MPa_abs] =0.009455[MPa_gage] ※大気圧=0.1MPaで計算 Pd :二次側圧力[MPa_abs] ΔP :圧力損失[MPa] P0 :測定温度下における流体の蒸気圧[MPa] 流量計二次側の圧力が0.01MPa以上存在しないとキャ ビテーションが発生します。従って流量計二次側の排 圧を必ず確認し、0.01MPa以上ある条件でご使用いた だくことが条件になります。 Pd=2.7XΔP+1.3XP0 Pd :下流側圧力(MPa、絶対圧力) ΔP :圧力損失[MPa]   P0 :測定時の温度における流体の蒸気圧       (MPa、絶対圧力) 圧力損失は次式により算出します。 ΔP=cXγ   ΔP :圧力損失[MPa] c :圧力損失係数(図2より) γ :流体の密度[kg/m3] 図2 圧力損失係数 (4) 流量測定精度を確保するため、流量計と接続配管のガス ケットが流路にはみ出さないようにしてください。 ガスケットはボルト穴付ガスケットを特に推奨します。 (5) 圧力タップが必要な場合は、流量測定精度を確保する ためタップ位置を流量計下流端面から下流側に口径の 2〜7倍の位置にしてください。また、温度タップが必 要な場合は、圧力タップの位置からさらに口径の1〜2 倍下流側の位置に設けてください。 (6) 配管取付時、流量計と接続配管との同軸の確保に注意 して施工してください。同軸のずれ(芯ずれ)は、器 差不安定の要因になりますので、流量計に添付されて いるセンタ−合わせ金具を使用して施工してくださ い。 (7) ベロ−ズポンプなど脈動が大きい場合には、誤差を生 じる可能性があります。ダンパ−などで脈動をできる だけ小さくするようにしてください。 (8) グロ−ブ弁などがあり、流れに乱れ(偏流)を発生し ている可能性があるラインでは、流量計は弁などの上 流に設置してください。 (9) 液体温度が激しく変動する熱交換器などを設置する場 合は、流量計の下流に設置するか、または上流の際は 十分に距離を離して設置してください。 (10) キャビテ−ションが発生すると、流量精度が悪化しま す。キャビテ−ションの発生を防止するため、流量計 の下流(口径の2〜7倍)側の最少ライン圧力は、次ペ −ジの式の圧力以上を確保してください。 WEBサービス製品の最新情報はwww.azbil.com/jp/