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1 ■概 要  楕円スロート流量計は、流路に、楕円形状のテーパーの絞 りを設け、絞りの前部と絞り部分との差圧を測定する事によ り流量を測定する絞り式流量計です。  差圧を取り出す導圧孔と差圧検出部は、付着物やスラリー などによる詰まりを起こしにくい構造です。  液体、スラリー流体、気体、蒸気、パウダーなどを含む固 気二相流体など、幅広いアプリケーションに適用できます。  圧力損失が小さい省エネルギー形の差圧流量計です。プラ ントのCO2削減に貢献します。 ■原 理  絞りの前部と絞り部分との間に発生する差圧(Δp) は流 量(Q)の二乗に比例します。それ故、流量は次の式で表さ れます。       Q=CK  Δp Q :流量 C :流出係数 K :装置定数 Δp :差圧 オリフィス、フローノズル、ベンチュリと同じ原理です。 ■特 長 1. 流れのスムーズな流線  絞りの部分は1/2 楕円の形状で製作されています。従って絞 り部分の前後は、滞留部のない、しかも、スムーズな流線が 得られます。 (1) 流路や絞り部分に付着や詰まりの起こしにくい構造 です。 (2) 流線が安定しているため、再現性の良い出力が得られ ます。流量のレンジアビリティは 1:10 と広く、流量 ゼロに近いところまで測定可能です。 (3) 上流長が短くても高精度測定が可能です。 (4) 圧力損失はオリフィスに比べて小さく(同一絞り比に おいて1/2〜1/4)、発生差圧の8%〜50%程度です。 エネルギーロスを減らし、動力源を小型にできます。 (5) 応答が早く、流体の脈動にも強い流量計です。 (〜1Hz) No.SS1-SDR100-0100 (第10 版) 楕円スロート流量計 SDR11F形 2.  広い導圧孔の採用  導圧孔は、通常のオリフィスの規定より大きい径(φ 10mm〜φ14mm)を採用しています。そのため詰まりを起こ さない広い径により、付着物、固形物を含む流体でも安定し た計測を実現します。 3.  1/2B リモートシール形発信器との組合わせ (1) 1/2Bリモートシール形発信器を、検出端または仕切弁 の接続フランジ(1/2B)に直接接続できるため、導圧 管は不要です。 (2) 発信器は可動部がなく、小型で軽量です。発信器の設 置は2Bスタンションによる分離設置、または直接設置 するラインマウントが選べます。 (3) 流量のスパン変更はスマートコミュニケータSFCで容 易に行なうことが可能です。         1/2Bリモート専用 フランジ仕様 1/2B規格フランジ仕様 2 44 WEBサービス製品の最新情報はwww.azbil.com/jp/