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豆知識
映画のスクリーンはどうして横長?

年末年始は家族揃って映画を観る機会が多く、映画館の書き入れ時と言われてきましたが、最近はオンデマンドで楽しむ人も増え、正月映画という言葉の意味も薄れつつあるようです。

さて、その映画ですが「スクリーンがなぜ横長なのか」気になったことはありませんか?現在主流となっている劇場映画のアスペクト比(横縦比)は2.39:1。実はその昔、サイレント映画がはじまったころは1.33:1が標準でした。この数値はおおむね4:3で、なつかしのアナログテレビと同じ比率だったのです。
1950年代にアメリカではアナログテレビが登場し、それまでエンタメの王様だった映画産業に突然の危機が訪れます。事実、映画館の入場者数は大幅に減少し、映画業界は新たな魅力を提示する必要に迫られました。そこで開発されたのがワイドスクリーン。テレビで観るより迫力があり、臨場感たっぷりの映画に人々は再び魅了されていきます。
現在の2.39:1に落ち着いた理由には諸説あるようですが、あのワイドスクリーンはテレビとの競争が理由だったのですね。最近映画を観ていないという方は、ぜひ映画館で特別な没入感に浸ってみてはいかがでしょうか。