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アズビルタイランド株式会社

2025年に30周年を迎えるアズビルタイランド
azbilグループは、事業成長の重要な柱として海外での事業活動を推進してきました。その一環として、1994年には、中国にアズビルコントロールソリューション(上海)有限公司(当時:山武環境エンジニアリング有限公司)とアズビル機器(大連)有限公司(当時:大連山武機器有限公司)を皮切りに、1995年には上海アズビル制御機器有限公司(当時:上海山武金山制御機器有限公司)が、タイにはアズビルタイランド株式会社(当時:山武タイランド株式会社)が、現地法人として設立され、それぞれ今年で30周年を迎えます。今回はタイの法人についてご紹介します。
アズビルタイランドは、首都バンコクに本社を置き、タイ政府が産業構造の高度化に向けて開発を進める経済特区「東部経済回廊*1」エリアのラヨーン県とチョンブリー県に支店を構えています。主に、タイ国内における工業や建物に関連した製品の販売やエンジニアリング、施工、メンテナンスなどを行い、同国や日系企業のお客さまへのサポート体制を整えています。
アズビルタイランドの大きな特徴は、ASEAN域内の6カ国(ベトナム、タイ、フィリピン、マレーシア、シンガポール、インドネシア)にあるazbilグループの現地法人(7社)の中で、最大規模のバルブメンテナンスセンターを有していること。同センターでは15年以上にわたって、自社製、他社製を問わず、お客さまのプラントで稼働しているバルブをお預かりし、定期点検時の分解・整備などのメンテナンスを行い、お客さまのプラントの安定稼働を支えてきました。

アズビルタイランド株式会社設立。(旧・山武タイランド株式会社)
アジア圏をはじめとするグローバル市場参入の拠点
アズビルタイランドのバルブメンテナンスセンターは、施設の老朽化を機に、近年のDX*2化に対応したスマート保安*3をASEANのお客さまにも展開すべく、2019年にSolution and Technology Centerとして新たに生まれ変わりました。同センターをASEAN地域における技術の主要拠点として位置付け、アズビルの調節弁メンテナンスサポートシステム PLUG-IN Valstaffを活用したバルブの状態監視を行うサービスなどの提供のほか、日本国内で培われたバルブメンテナンス技術をASEANの技術者に移転するなどの人財育成にも注力しています。

ラヨーン県に新設したSolution and Technology Center
また、azbilグループが掲げる経営戦略の一つであるグローバル展開の強化に向けて、東南アジア諸国、東アジア各国に向けた円滑な製品供給を担うため、2013年に同国に現地法人であるアズビルプロダクションタイランド株式会社を設立しました。2024年には、今後の海外事業拡大を見込み、新しい工場棟を建設。温度調節計や空調用コントローラなど制御機器の生産を行いながら、自動化設備の導入を進め、さらなる生産能力の強化、生産品目の拡大を図っています。

アズビルプロダクションタイランド新工場棟
- *1:東部経済回廊(EEC:Eastern Economic Corridor)
タイ政府が産業の高度化、高付加価値化を図るために2015年に提示した長期ビジョン「タイランド4.0」を実現すべく、タイ政府が指定した経済特区。次世代自動車やロボティクスをはじめとする10の重点産業を誘致し、高度先端産業の集積、開発を推し進めている。 - *2:DX(Digital Transformation)
進化したデジタル技術を浸透させることにより、人々の生活をよりよいものへと変革すること。 - *3:スマート保安
IoTやAIなどのデジタル技術を活用し、設備の状態を常に把握・監視することや、労働生産性の高い操業スタイルを実現し、プラント操業の安全・安定性を高める取組み。