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海外インターンシップ制度が組織の成長をもたらす

― グローバルな交流を推進・強化し、人材育成を促進、提携先や顧客を世界に広げ、組織の持続的成長につなげる ―

アズビルは海外からのインターン生受入れを企業の持続的成長につながるプログラムと位置付け、推進しています。世界の優秀な学生の採用機会が増えるだけでなく、受入れ部署の社員の英語力・国際対応力が高まり、海外の大学との提携や協業も広がります。双方に多くのメリットをもたらす海外インターンシップ制度で、グローバルな交流を通じた組織の発展を目指しています。

世界各国から学生を受け入れ、組織の持続的成長を目指す

学生が企業で一定期間、就業体験や実務経験を積むインターンシップは、大学教育や就職活動の一環として世界各国で推進されています。アズビル株式会社では国内からだけでなく、海外からもインターン生を積極的に受け入れています。

アズビルが海外からのインターン生受入れを開始したのは1996年(当時、株式会社山武)。アズビルの技術者がカナダの大学との共同研究に携わった際、日本でのインターン生受入れを依頼されたことがきっかけでした。以来、毎年、提携する国や大学・機関を広げながら、2019年までにカナダ、アメリカ、タイ、中国、ドイツなど13カ国から延べ130人の学生を受け入れてきました。

現在、アズビルのインターンシップでは、就職活動の一環として1日~数週間の短期で国内の大学生を受け入れる一方、海外の学生については、実際に職場の実務に携わる形で、2カ月~1年間という長期間にわたって受け入れるプログラムが用意されています。その目的は、世界の優秀な学生の採用機会を増やすことだけでなく、azbilグループが持続的成長を目指して掲げる「3つの基本方針」のうち、「グローバル展開」「学習する企業体」を実現することでもあります。インターンシップは企業の成長につながる取組みとして、アズビルの人材育成専門機関であるアズビル・アカデミーが中心となって推進しています。

これまでにカナダからのインターン生を最も多く受け入れており、カナダ全域の大学と日本企業とを橋渡しするThe Canada-Japan Co-op Programを通じ、70人以上が参加しました。アズビルが募集要項を掲出し、応募者と電話やインターネットを介したテレビ電話などで面接の上、インターンの実施を決定します。研修期間は7カ月から1年で、大学の単位にも認定されます。

2016年からは長岡技術科学大学の紹介でタイからの受入れも開始しました。タイの三大工科系大学といわれるカセサート大学、キングモンクット工科大学、チュラロンコン大学から毎年2人を2〜4カ月間受け入れています。

さらに理工学系の学生を専門に国際的な交換研修を推進する国際学生技術研修協会(The International Association for the Exchange of Students for Technical Experience:IAESTE)を通じ、ヨーロッパ域からも毎年1人受け入れており、国際色豊かなインターン生が職場を活気づけています。

海外インターン受入れ実績(2019年)年別

海外インターン受入れ実績(2019年)年別

海外インターン受入れ実績(2019年)大学所在国別

海外インターン受入れ実績(2019年)大学所在国別

グローバルな交流が未来への価値ある投資に

海外からのインターン生の配属先は主に研究開発、製品開発、エンジニアリング部門で、担当業務は学生の専門領域や興味を考慮し、職場の上司や指導役の社員と話し合った上で決められます。例としてはバルブシミュレータの開発、AIを使った異常検知システムや高度制御の部分的なソフトウェア開発・実験、メーターを自動的にカメラで読み込む画像処理に関するリサーチなどが挙げられます。

インターン期間中は有給であり、また宿泊場所としてアズビルの社員寮などが提供されます。修了時には、学生が研修期間中にどのような技術課題に取り組み、今後にどう活かしていくかを報告・発表する資料にまとめ、部署の成果報告会で発表します。インターン生からは「人生で最高の経験になりました。つらいときにも助けてくれた社員のおかげでプロジェクトに挑戦することができました」「アズビルでは皆さんから責任感や自律を学びました」「休日に街歩きやハイキングに出かけたり、社員食堂のランチが楽しみでした」といった声が上がり、多くの学生が業務や課題に真剣に取り組み、アズビルの企業文化や日本文化にも親しんで有意義な研修期間を送っていることが分かります。

海外からインターンシップを受け入れることは、アズビル側にも大きなメリットがあります。インターン生と英語でコミュニケーションを取るため、受入れ部署全体の英語力が向上し、国際化意識が高まります。そして、学生の指導役となる若手社員のマネジメント力が鍛えられることに加え、日本人にはない発想を業務や研究開発に活かすことができます。さらに、社員たちがインターン生を囲んで昼食を共にしたり、休日に観光地を案内するなど、社員同士の交流が深まったり職場内のコミュニケーションが活発になっています。人事や各事業の実務部門では、インターン生を通じてその国の大学や企業とのつながりが強化されるという利点が生まれており、実際にタイではインターンで提携している大学の紹介で、現地企業の省エネシステムをアズビルのタイ現地法人であるアズビルタイランド株式会社が受注した例もあります。

日本の大学生を海外のアズビル現地法人で受け入れる、また海外の大学生を海外現地法人で受け入れるインターンシップも始まっており、国境を超えた交流が活発化しています。今年から、アズビルタイランドがチュラロンコン大学の学生を受け入れており、2020年度からは、新たにベトナムの現地法人であるアズビルベトナム有限会社でも現地の大学から受入れを開始します。

海外からのインターン生受入れを通じ、学生の成長に貢献するだけでなく、グローバルな交流の中で提携先や顧客を世界に広げ、組織の持続的成長につなげる――。そんな未来への投資として、アズビルではこれからもインターンシップ制度を積極的に推進していきます。

インターン生による成果報告会の様子。<br>インターン生にかかわった多くのアズビル社員が集まる。

インターン生による成果報告会の様子。
インターン生にかかわった多くのアズビル社員が集まる。

現在、インターンシップ生として研究開発部門で活動を行うセルビアから来たアレクサンダー・パヨビッチさん。指導を行うアズビルの社員と仕事の内容を確認しながら作業を進めている。

現在、インターンシップ生として研究開発部門で活動を行うセルビアから来たアレクサンダー・パヨビッチさん。指導を行うアズビルの社員と仕事の内容を確認しながら作業を進めている。

この記事は2019年12月に掲載されたものです。