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大阪・関西万博に向けた取組みが新たな価値を創造

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「テーマウィーク」「共創チャレンジ」への
参画で描く目指すべき地球の未来像

大阪・関西万博の「テーマウィーク」に協賛を決定したアズビルでは、全社を挙げて推進プロジェクトを展開しています。特定のテーマに関連する様々な専門家や著名人が集まり、そのテーマについて議論や意見交換を行うトークセッションの実施に加え、「共創チャレンジ」へも参画します。アズビルではこれらのテーマに関連する仕事をする社員がチームを組み、年齢や職位を問わず、全員が対等な立場で率直に意見を交わしながら、これらの発表に向けた活動を推進しています。アズビルの計測と制御の技術や地球環境への取組みが、持続可能な社会の実現に向けて貢献することを世界に発信するとともに、Well-beingの実現や社員エンゲージメントの向上、新たな働き方の創造といった価値が生み出されています。

アズビルと考える未来、オートメーションで創る持続可能な暮らしと地球

アズビル株式会社は、2025年4月13日から10月13日まで大阪府で開催される2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の「テーマウィーク」にブロンズ協賛します。テーマウィークとは、世界各国が地球的規模の課題に向き合い、対話を通じて「いのち輝く未来社会」をともに創造することを目的とした取組みです。約1週間ごとに異なるテーマを設定し、主催者をはじめ、公式参加者、日本国政府・自治体、産業界などが集い、解決策を話し合う「対話プログラム」と、具体的な行動につなげるための「ビジネス交流」などを実施します。テーマウィークでは、「未来への文化共創」「未来のコミュニティとモビリティ」「食と暮らしの未来」「健康とウェルビーイング」「学びと遊び」「平和と人権」「地球の未来と生物多様性」「SDGs+Beyondいのち輝く未来社会」の八つのテーマが掲げられています。アズビルはそのうち五つのテーマに参画しており、「未来のコミュニティとモビリティ」と「地球の未来と生物多様性」の二つのテーマについては、テーマウィーク会場でそれぞれ90分のトークセッションを行うことが予定されています。その模様は動画配信サービスでライブ配信されます。

アズビルがこのテーマウィークに協賛した目的は三つあります。一つは、協賛に関する取組みを全社プロジェクトとして推進することで、「社員全体のWell-beingの意識向上」を図ることです。二つ目は、「外部交流を通じた、社員のエンゲージメント向上」を目指すこと。そして三つ目に、「全社横断のプロジェクトによる、新たな働き方の創造」が挙げられます。アズビルの社員は、万博テーマウィークに協賛する企業や有識者との対話を通じて、未来を見据えた国際的な学びを得て活動しています。これにより社内の活性化が促進されるとともに、社外活動のさらなる発展を目指しています。

一つ目のテーマである「未来のコミュニティとモビリティ」(開催期間:5月15日~26日)では、誰もがその人らしく生きられるコミュニティについて考えます。アズビルは「オートメーションでつくる未来のちょうどいい暮らし」をテーマに掲げ、多様な分野の専門家を迎えてトークセッションを開催。個々人にとってだけでなく、地球環境にとっても最適なバランスを保つ未来について議論し、人や地球にとっての「ちょうどいい」未来の姿を参加者と一緒に描いていきます。また、海外からもゲストを招き、国や文化を超えた視点からも、持続可能で心地よい暮らしについて探求します。

二つ目のテーマの「地球の未来と生物多様性」(開催期間:9月17日~28日)では、豊かで多様ないのちが住む地球を未来に残すために私たちは何をすべきかを考えます。オートメーションの専門家であるアズビルの社員と、アズビルにゆかりのある神奈川県藤沢市や京都府京丹波町の子どもたちが、自由な発想で描く絵「未来の地球」と、それを実現する「ワクワクするオートメーション」の世界を紹介します。ネイチャーポジティブ*1の有識者や地域の人たちとともに、それぞれの視点から具体化した2050年の地球の姿と、それを実現するオートメーション技術の可能性について意見を交換します。

アズビルの万博テーマウィーク参画の目的 アズビルの万博テーマウィーク参画の目的

共創チャレンジから生まれる、いのち輝く未来のカタチ

アズビルはこれら二つのトークセッションに加え、「健康とウェルビーイング」「食と暮らしの未来」「学びと遊び」の三つのテーマに関しても「共創チャレンジ」に参画し、発表を行います。この共創チャレンジは、大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を実現し、SDGsの達成に貢献することを目的とし、自らが主体となって、参加される人々や他企業・自治体などと共創しながら未来に向けた具体的な活動を推進する取組みです。

「食と暮らしの未来」に関しては「循環型新6次産業チャレンジ」をテーマに、「食料危機」と「食料生産における環境課題」といった社会課題に対する解決策として、従来の6次産業を発展させた「循環型新6次産業」を提案。「学びと遊び」に関しては、「AI共創で描く、自分らしい成長と未来の働き方」をテーマに、azbilグループが掲げるSDGs基本目標の一つ「健幸経営*2と永続的な学習による社会課題解決の基盤強化」に基づいたAI活用の取組みを通じて、多様な個性を活かした働きがいや学びの場を提供し、地域や産業界にも展開可能なモデルを提案します。そのほか、当初の設定テーマ以外にアズビルとして、「社内コミュニケーション活性化アプリ『Synk(シンク)』」についても、共創チャレンジに参画します。Synkは、アズビル社内における社員同士のつながりを形成するアプリです。本セッションでは、企業内を横断するコミュニケーション促進ツールとしての可能性について検討します。これらのテーマについては、万博会場でのプレゼンテーションやブース展示に加え、ライブ配信を通じた発表も予定しています。

「食と暮らしの未来」に関して「循環型新6次産業」を提案しているチームメンバー
「食と暮らしの未来」に関して「循環型新6次産業」を提案しているチームメンバー
アズビルの計測と制御を利用した循環型農業システムの実験をスタート
アズビルの計測と制御を利用した循環型農業システムの実験をスタート

また、azbilグループでは健幸経営を推進しており、Well-beingは重要な取組みの一つとなっています。万博における「健康とウェルビーイング」のテーマに関しては社内に向けて発表を行います。若手の社員を中心としたチームが「azbilグループの健康・Well-beingとは何か」を考え、定期的に協議を重ねることでazbilグループのWell-beingの考えに反映させていく予定です。

万博とともに進化するWell-being、エンゲージメント、働き方の創造

アズビルでは、テーマウィークと共創チャレンジのテーマごとに、主題に関連した部署が中心となり、その他の部門のメンバーも加わったチームを編成して取り組んでいます。チームメンバーは年齢や職位を問わず、全員が対等の立場で率直に意見を交わしながら活動を推進しています。そうした中で、特に若手が自由に自らの考えを発信できる風土が醸成され、メンバーの自律性が養われてきています。

発表チーム内で議論を行っている様子

発表チーム内で議論を行っている様子

また、共創チャレンジ企画の中の「社内コミュニケーション活性化アプリ『Synk(シンク)』」のチームでは、アズビルがテーマウィークへの協賛を決めた当初は参加するつもりのなかった社員が、大阪・関西万博に関する取組みが進む中で、「自分たちもぜひ参加したい」と考えるようになり、そこに集まったメンバーによって自発的に企画・提案が行われ、実際にプログラムに参画することになりました。このように全社を巻き込んだ取組みが推進される中で、社員全体のWell-beingの実現に向けた意識が確実に向上してきています。

さらに、大阪・関西万博に向けた活動を通して、社外との交流も深まっています。例えば、アズビルと同じくテーマウィークの全体協賛を行う三菱ロジスネクスト株式会社とは2024年10月にWell-being交流会を実施。この交流会では、Well-beingの実現や組織のエンゲージメント向上に向けた施策について知見やノウハウを交換し、相互に新たな気付きを得る機会となりました。

三菱ロジスネクスト社のメンバーとの交流会が、アズビルの藤沢テクノセンターで行われた

三菱ロジスネクスト社のメンバーとの交流会が、アズビルの藤沢テクノセンターで行われた

大阪・関西万博に関する取組みの中で、様々な成果が生み出されていることは、2024年12月に実施された推進プロジェクトのメンバーを対象としたアンケート調査の結果にも明確に表れています。万博プロジェクトのチーム活動で楽しかったこと/学んだことを尋ねたところ、多くのメンバーが「他部署のメンバーと新しい関係が築けた」「視野が広がった」と回答しました。まさに、アズビルが大阪・関西万博への協賛を発表した際に掲げた目標であるWell-beingの実現、社員エンゲージメントの向上、そして新たな働き方の創造に向けて着実に前進していることがうかがえます。大阪・関西万博の会期終了までに、これらの成果はさらに大きく広がっていくことが期待されます。大阪・関西万博に参画することで、課題となるテーマを社内外の人たちと対話を通じて共有し、アズビルのトークセッションに参加する全員が新たな気付きを得られるように進めていきます。

  • *1:ネイチャーポジティブ
    生物多様性の損失を食い止め、回復させて自然環境を改善していくことを意味する。
  • *2:健幸経営
    azbilグループは、2019年7月に、働き方改革やダイバーシティ推進など、社員が健康で活き活きと仕事に取り組んでいけるようにするための総合的な取組みを「健幸経営」と定義し、「azbilグループ健幸宣言」を発表しました。