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ハイブリッド

高度な社会的ニーズに応えるために、多様な要素を組み合わせて最適化すること。

時代の流れに応じて広がりを見せるハイブリッドの意味と定義

 ハイブリッドというと、読者の皆さんの多くは「ハイブリッドカー」を思い浮かべるのではないでしょうか。ハイブリッドカーとは、ガソリンで駆動するエンジンと、電気で駆動するモーター、そして蓄電池を組み合わせることで、エネルギー効率を高め、環境への負荷を軽減する自動車のことです。

しかし、ハイブリッドという言葉は、自動車業界だけの言葉ではありません。例えば、電力発電の分野では、火力や太陽光、風力などの組合せ、工場やビルに使用される熱源機の分野では、電気やガス、油といった供給源の組合せ、農業の分野では、品種改良を目的とした農産物や畜産物の交配などがあり、これらにもハイブリッドという言葉が使われています。

このように、ハイブリッドは、より高度で効率的な製品やサービスを実現するために、複数の技術要素を組み合わせ、最適化するという意味で広く使われているのです。

そして、東日本大震災とそれに伴うエネルギー供給環境の激変、そして経済環境の変化などの要因によって、ハイブリッドの意味はさらなる広がりを見せようとしています。

環境対策や地域貢献を含むハイブリッドの新しい世界を創出

東日本大震災は、エネルギー利用のあり方に大きな影響を与えました。

これまでも、ビルや工場などでは、主にエネルギー利用の効率化やコスト削減を目的とし、熱源機へのエネルギー供給を、電気、ガス、油の組合せによってコントロールする取組みが行われてきました。

しかし、東日本大震災によって、災害復旧や事業継続、計画停電や節電への対応、価格変動リスクへの対応といった、新たな要素を盛り込む必要に迫られることになりました。その結果、ハイブリッドは単に複数のエネルギーを組み合わせる従来型から、災害対策や環境対策、地域貢献なども含めた多様なニーズに対応するものへと変化しつつあります。

こうした新しいハイブリッドの世界は、例えば複合商業施設の建設やリニューアルへの取組みなどから、その一端を垣間見ることができます。

あるショッピングモールでは、熱源機の最適化を行うと同時に、空調や熱運搬機から照明、エレベータに至るまで様々な設備の効率化を併せて実施。必要に応じて、太陽光発電や風力発電の導入、井戸水や中水を活用した省エネ化・省コスト対策を組み合わせるなど、施設全体をカバーする複合的な取組みが進められています。

また、ヒートアイランド現象を緩和するために、打ち水に加え、屋上や広場を緑化したり、外壁面にゴーヤを使って緑のカーテンを形成したりする取組みも広い意味でハイブリッドと言えます。特に、緑化の取組みなどは、外部からのエネルギー負荷を緩和するという効果と同時に、商業施設などにとっては環境対策に取り組んでいるというイメージの訴求につながります。

ハイブリッド化は、省エネ・省コストという効果ばかりでなく、ハイブリッドが持つ新しいイメージを利用して、地域と一体となった環境教育を開催することで、施設全体の取組みを発信し地域貢献活動につなげ、これらの活動による集客増大によって収益を拡大するという効果も期待されるのです。

このように、ハイブリッドという言葉は、環境対策や地域貢献を含む多様な社会的ニーズに対応して、最適化するという意味へと、広がりを見せています。

この記事は2013年04月に掲載されたものです。