装置IoT化を支援、各種制御デバイスの情報連携を通信プログラムレスで実現するスマート・デバイス・ゲートウェイ 形 NX-SVGを販売開始

2018年9月11日
アズビル株式会社

アズビル株式会社(本社:千代田区丸の内2-7-3 社長:曽禰寛純)は、製造装置に組み込まれた各種制御デバイスの情報連携を通信プログラムレスで実現し、装置IoT化開発に要する時間と手間を大幅に削減するスマート・デバイス・ゲートウェイ 形 NX-SVGを販売開始しました。

電気電子半導体FPD(フラット・パネル・ディスプレイ)市場、自動車部品市場、食品医薬品市場など各種製品を生産するメーカー(以後、エンドユーザー)に対して、その生産に必要な各種装置を開発・製造するメーカー(以後、装置メーカー)があり、装置メーカーが開発・生産する製造装置には、PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)、モーションコントローラ、CNC(コンピューターライズド・ニューメリカル・コントロール)、調節計、インバータ、燃焼安全機器など様々な機器が組み込まれています。

一方で「IoTによる生産合理化による企業の競争力強化」ニーズを背景として、エンドユーザーでは装置メーカーに対する装置IoT化要求が高まっています。 この要求に対して、現在、装置メーカーはPLCで各機器に合わせた通信プログラムを開発し、装置内機器の情報をPLCに集約することで対応していますが、PLCの通信プログラムの開発工数は膨大であり、現有の開発リソースで、その通信プロトコルの種類が多岐に渡る装置や、エンドユーザーごとに異なる機器構成に対応することは困難であり、人的リソース確保が大きな課題となっています。
またPLCを活用した課題解決のアプローチとして、産業用イーサネットEtherNet/IP、PROFINET、EtherCATなど各種ネットワークに対応した制御機器が多数提供されていますが、これらのネットワークに対応可能なPLCメーカーは限定されるため、これまで製造装置で使用していたネットワークの種類を大きく変更する必要が生じることもありました。さらには、それらを使いこなせるエンジニアの人員および、装置メーカーに対して技術サポートを行うことができるセールスエンジニアの人員も限られているため、短時間で装置の構成機器を変更することが難しく、従来機器やネットワーク構成を変更せず、装置をIoT化したいという装置メーカーのニーズがありました。

当社はこれらの装置メーカーの課題を解決することを目的として、「開発時間と開発の手間を大幅に節約できるマルチベンダーIoTゲートウェイ」というコンセプトでスマート・デバイス・ゲートウェイ形 NX-SVGを開発しました。
スマート・デバイス・ゲートウェイ 形 NX-SVGはEthernetおよびRS485シリアル通信ネットワークにおいて各社PLC、各社FAデバイスの通信プロトコルをサポートし、従来の制御機器で行っていた個別機器の通信対応をせずに装置IoT化を支援します。 通信プログラムや通信の詳細な知識は必要とせず、通信プログラムレスで機器間の相互データ交換を短時間に実現します。

特長

  1. 主要なマルチベンダー間プログラムレス通信
    データ送受信設定は、転送先レジスタと転送元レジスタを指定するだけの簡単設定
    通信プロトコルの異なる異機種間通信も完全プログラムレス
  2. 設置場所を選ばないコンパクトサイズに4つの通信ポートを装備
    1台にLAN×2ポート、RS485×2ポートの計4ポートを標準装備
    イーサネットには合計128台、RS485には合計62台までの機器を接続可能
  3. 工作機械IoTにも貢献
    ファナック(株)製CNC、三菱電機(株)製CNCともイーサネットでデータ交換可能
    CNCがデータ収集困難なデバイスからのデータ収集を実現し、CNCのデータ収集能力を大幅に強化

当社はこれからも、azbilグループの理念である「人を中心としたオートメーション」の下、現場の課題解決と価値向上につながる製品の提供を続けてまいります。

* イーサネットは、富士ゼロックス株式会社の商標です。
* EtherNet/IPは、ODVA, Inc.の商標です。
* PROFINETは、PROFIBUS Nutzerorganisation e.V.の商標です。
* EtherCATは、Beckhoff Automation GmbHの商標です。

*掲載されている情報は、発表日現在のものです。

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