オンライン異常予兆検知システムBiG EYES、バッチプロセス向け機能強化版を販売開始 -業種業態、工場規模に関係なく、導入が可能に-

2019年8月6日
アズビル株式会社

アズビル株式会社(本社:千代田区丸の内2-7-3 社長:曽禰寛純)は、オンライン異常予兆検知システムBiG EYES™のバッチプロセス向け機能強化版R200を開発、8月7日より販売を開始します。

BiG EYESは、人工知能(AI)がプラントに蓄積されているビッグデータから正常な動きを学習し、プロセス、設備、製品品質、排水や大気などの環境変数を常時オンラインでモニタリングすることにより、いつもと違う微細な変化を予兆の段階で検知します。これによって、計画外の設備停止を未然に防げるため、原材料ロス、納期遅れなどの生産トラブルを回避でき、安定生産に貢献します。また、設備の無人遠隔モニタリングや状態基準保全(CBM)を実現し、設備維持運用コスト低減と稼働率向上にも寄与します。
2015年7月発売開始以来、石油、化学、食品、発電、ユーティリティ、水処理など、主に連続プロセス市場にて採用実績を積み重ねており、すでに1000を超える監視モデルが稼働しています。

プロセスオートメーション領域は、連続プロセスとバッチプロセスに大別することができます。連続プロセスは一般的に同品種を連続的に生産する方式であるのに対し、バッチプロセスは品種ごとに原材料の投入や加工処理、製品の払い出しを繰り返し行う方式で、同一設備で多くの品種が生産され、その実績はロット(バッチ)単位で管理されます。

BiG EYES R200 では、機械学習とオンラインモニタリングがロット(バッチ)単位で可能となり、従来のバージョンでは対応が難しかった多品種少量生産のバッチプロセスに制約なく対応できるようになりました。今回のバッチプロセス向け機能強化版の販売開始によって、業種や業態、工場規模にかかわらず、多くのモノづくり企業がBiG EYESを導入することが可能となりました。

■BiG EYESの特長(※はバッチプロセス向け機能強化版R200特有のもの)

  • 24時間365日オンラインで対象をモニタリングします。
  • 設備状態基準保全(CBM)に活用できます。
  • ロット(バッチ)単位で、機械学習、モニタリングが可能です。※
  • 当社独自の機械学習による異常予兆検知アルゴリズム(2種類)を採用しました。※
    ファジィ・ニューラル・ネットワーク(FNN:Fuzzified Neural Networks)を用いた非線形回帰分析のロット(バッチ)対応に加え、連続プロセスに比べセンサーの設置数が少ないバッチプロセスにも対応すべく、多変量時系列パターン分析(MTSA:Multivariate Time series Shape Analysis)アルゴリズムを新たに搭載。
  • 時系列トレンドに着目したアルゴリズムの採用により、お客さまにとって直感的にわかりやすいGUI(GUI:Graphical User Interface)を提供します。
  • お客さま自身で、容易にシステム構築と維持運用が可能です。

■販売目標(累計)
初年度 30システム
3年後 100システム

当社はazbilグループの理念である「人を中心としたオートメーション」の下、お客さまの価値向上と発展のためのソリューションと商品を提供することによって、社会に貢献してまいります。

BiG EYES、BiG EYESロゴは、アズビル株式会社の商標です。

*掲載されている情報は、発表日現在のものです。

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