耐環境性能を高めた光電スイッチを販売開始 ― 耐クーラント性能の向上により、製造ライン停止の頻度を低減 ―

2019年9月19日
アズビル株式会社

アズビル株式会社(本社:千代田区丸の内2-7-3 社長:曽禰寛純)は、自動車関連設備の金属加工ラインに代表される過酷な使用環境での長期使用が可能な耐環境光電スイッチ 形 H2Bを販売開始しました。

自動車および自動車部品の金属加工ラインでは、工作機械を始めとする製造装置の自動化のために多くの光電スイッチが使用されています。現在、その大半はクリーンな環境で使用することを想定した樹脂ハウジングタイプの光電スイッチが多く使用されていますが、金属加工ラインでは冷却に使用される各種クーラント(油剤)が付着することによるスイッチ本体のクラック、ケーブル部分からの油の内部侵入などが主原因で、故障が頻発しています。
本製品はこうした光電スイッチの故障による生産ライン停止の頻度を低減し、稼働率を上げることを目的として開発されたものです。

耐環境光電スイッチ 形 H2B

耐環境光電スイッチ 形 H2B

スイッチ本体に高い耐衝撃性を持つダイカストハウジング、レンズ部にもガラスカバーを採用。ケーブル部も、引き出し口のシール性向上やケーブル内部のスペースへエポキシ樹脂等を充填することにより、クーラントからの保護性能を強化しました。これにより、汎用タイプから堅牢性・耐油性を大幅に向上させた耐環境性を実現。厳しい使用環境下における生産ラインの安定稼働に貢献します。


■ 特長

  1. 堅牢・優れた耐油仕様を実現
    • ダイカストハウジング、ガラスカバーにより樹脂レスの構造とし、クラックの発生防止
    • 多重シール構造により本体の部品隙間からの油の侵入を防止
    • ケーブル内部の充填により、ケーブル部からの油の浸水を防止
  2. スリット内蔵モデルをラインアップ
    • レンズの光芒を細くすることで、細径工具の有無や、異形部品の品種判別などの小さな検出物の検出性能を向上
  3. ケーブル長10mを標準ラインアップ
    • ケーブルの中継延長が不要で、中継部分からの油の侵入を防止


■ 想定使用環境

エリア 想定使用環境 イメージ
工作機械、加工エリア 加工時の冷却のために切削対象物に常時かけられるクーラントが、光電スイッチに常時付着している環境。
加工対象の着座の検出例
工作機械、工具交換エリア 加工エリアのごく近傍に位置し、霧状のクーラントが常時浮遊している環境。
また、大小さまざまな大きさの工具の有無を確実に検出する必要があり、光電スイッチには細い光芒が要求される。

小口径ツールの有無確認
金属部品搬送エリア 工作機械の近傍に位置するため、霧状のクーラントが常時浮遊している環境。
また、様々な品種の金属部品を搬送する場合、搬送物の品種判別のために光電スイッチには細い光芒が要求される場合がある。

エンジンブロック・金属部品検出


加工対象の着座の検出例

当社はazbilグループの企業理念である「人を中心としたオートメーション」の下、お客さまの「安心・快適・達成感」を実現するとともに、お客さまのニーズに応える製品を提供してまいります。

商品についてはこちらのサイトをご覧ください。
https://www.compoclub.com/products/list/switch/detail/H2B.html

*掲載されている情報は、発表日現在のものです。

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アズビル株式会社
アドバンスオートメーションカンパニー SSマーケティング部
TEL: 0466-52-7040