日本とインドネシアの二国間クレジット制度の実証事業で、アズビルの最適化技術を用いた「連携制御」によって約3万5000tのCO2排出削減を実現

2020年2月20日
アズビル株式会社

アズビル株式会社(本社:千代田区丸の内2-7-3 社長:曽禰寛純)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が2013年度からインドネシア政府と実施している二国間クレジット制度(Joint Crediting Mechanism、JCM)*1の3つの実証事業の一つに参加し、当社独自の最適化制御技術を用いて、10カ月で約3万5000tのCO2の排出量を削減しました。
2020年1月、NEDOと経済産業省は、本JCMプロジェクトの3つの実証事業で、合計CO2排出量37,836tのクレジットが発行されたことを発表しました。この中の約92%に当たる34,956tが当社による削減貢献量となります。

アズビルが参加した実証事業(2017年システム導入、2018年CO2削減量モニタリング)は、インドネシア国内最大規模の石油・ガス関連企業であるプルタミナ社チラチャップ製油所の動力プラントの運用改善です。当社の制御高度化ソリューションSORTiA™を既設制御システムに接続し、オペレータに代わって設定値を指示して複数の設備を「連携制御」することで、大きな運用改善効果をもたらしました。設備改造と比較して、プロジェクト期間も短く、即効性があり、投資効率がいいのがSORTiAによる運用最適化の特長です。また、省CO2とともに、動力プラントの省エネルギーについても約4%(重油換算で約3億円)の削減効果を同時に達成しました。

本技術は、製品製造などのプロセスプラントの省エネルギーや収益最大化のために開発、普及した技術ですが、近年は環境負荷低減への関心の高まりにより、今回の事例のように動力プラント(ボイラー、タービンプラント)への適用も増えています。エネマネ事業者*2である当社の中核技術として、これからも国内外のお客さまのコスト削減による競争力強化や環境改善に貢献します。

当社はazbilグループの企業理念である「人を中心としたオートメーション」の下、今後も社会的課題やお客さまのニーズに対応した製品・システムを開発、提案してまいります。

※1 二国間クレジット制度(JCM): JCMパートナー国と協力して温室効果ガスの排出削減に取り組み、削減の成果を両国で分け合う制度。
※2 エネマネ事業者 : 一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)に登録されたエネルギー管理支援サービス事業者。エネルギー・マネジメント・システム(EMS)の導入や補助金申請サポートなどを行う。


※SORTiAは、アズビル株式会社の商標です。

*掲載されている情報は、発表日現在のものです。

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