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お客さまの豊かな未来の実現に、製品デザインで貢献

― 製品開発を通じて「人と技術が協創する新しいオートメーションの姿」を考える ―

アズビルでは「人を中心としたオートメーション」のグループ理念をベースに、多岐にわたる市場において、現場での業務に着目し、ユーザーを第一に考えた製品デザインを推進しています。我々が目指すオートメーションの未来像は、利便性や快適性、安全・安心を実現するだけではなく、これからのお客さまの働き方や暮らし方を豊かにし、先進性を追求し続けることです。人を第一に考えたデザインで、新たな価値をお客さまに提供しています。

全社横断でデザインをマネジメント、「アズビルらしさ」を追求

azbilグループは、建物分野のビルディングオートメーション(BA)、工業分野のアドバンスオートメーション(AA)、建物・工業分野で培った計測・制御の技術を活かして人々のいきいきとした暮らしに直接貢献するライフオートメーション(LA)という三つの柱で事業を展開しています。「人を中心としたオートメーション」の理念の下、お客さまの現場で、お客さまとともに新たな価値を創造し、様々な課題解決に貢献すべく取組みを推進。その理念は、製品の「デザイン」にも貫かれています。

アズビル株式会社では、全社横断でユーザー視点でのデザインを推進する組織を拡充しました。「人と技術が協創するオートメーションの世界」を、アズビルが目指すオートメーションの未来像と位置付け、アズビル全体に共通するデザイン指針の策定や人間中心設計の浸透、デザイン思考での開発推進を行っています。

アズビルが事業を展開している市場は、建物、工場、プラントなど多岐にわたっており、その中でアズビルは、監視システムからコントローラ、それにつながるセンサやバルブなど、上位から下位まで一貫して設計、開発しています。これらの多種多様な製品に対して単なる外観・見た目の統一だけではなく、複雑な機能をデザインを通して分かりやすくしていくことが、お客さまの現場で抱える課題を解決していくことにつながると考え、製品のデザインに取り組んでいます。例えばハードウェアの設計やGUI(Graphical User Interface)の設計に落とし込み、各事業の開発担当者が各々設計を行う際にも、アズビルの製品として一貫性を持ったものに設計できるように工夫しています。アズビル製品をどのように使ってもらうのがよいかを考えるだけではなく、お客さまが現場で悩む時間を減らし、新しい価値の創造にその時間を充てることができるようにという想いを持ってデザインしています。

事業領域を超えたデザインの一貫性がユーザーの使いやすさ、生産性向上に貢献

アズビルは、幅広い市場・業種のお客さまに製品やサービスを提供していますが、その多くは、あらゆる製造業界やインフラ、またはオフィス環境などを陰から支えている存在です。多くの人の目に触れることの少ない製品がほとんどですが、こういった製品にこそ使う人を第一に考えたデザインを行うことが重要であると考えています。そこでアズビルは、ユーザー中心の設計、すなわちお客さまが現場で作業を間違えないこと、良好な使い勝手や操作性を確保すること、製品自身が破損・劣化しにくいことに重点を置き製品のデザインに取り組んでいます。それらを具現化した製品は、安全性、信頼性、効率化を確保できると考えるからです。

例えば、アズビルの製品が導入されているビル管理の現場で工場市場向けの製品が同時に利用されていることや、逆にアズビルの工場市場向けの製品が導入されている工場でビル市場向けの製品が稼働しているといったケースも珍しくありません。同じ種類の電気信号にもかかわらず、ビル向けと工場向け機器で違う表現がされていた場合、アズビルの製品をご利用いただくお客さまに不安を与えてしまったり、使い勝手が悪いと思わせてしまったりということにつながります。小さなことに対しても広い視野で考え、事業を超えて各製品の細部まで丁寧に一貫性を持って設計していくことが、お客さまに安心して使っていただける製品を提供することにつながります。

また、アズビルの「人を中心とした」のデザインコンセプトは、ハードウェア、GUI各々において、ユーザーそれぞれのエクスペリエンス(体験)をいかに最良のものにするかを重要なポイントに据えており、想定されるユーザーによって製品がどのような目的でどのように使われるかを徹底的に知るところからスタートします。例えば、ビル管理の現場には空調機などの機器のメンテナンスに従事する設備管理の担当者もいれば、設備の稼働を監視するオペレータもいます。これらの人々は、同じビルの業務を行っていても、その作業内容や業務プロセスは大きく異なっています。そのため、中央監視装置の監視画面でも、アクセスする画面、情報が違ってきます。アズビルでは、それぞれの作業内容や目的を熟知することで、各ユーザーに対して最適なGUIを提供できるよう情報を整備する取組みも進めています。

さらに、ユーザーに製品をミスなく想定どおりに使いこなしてもらえるかを綿密に検証すべく、ユーザビリティテストをデザインのプロセスに組み込んでいます。該当製品の開発部門以外の従業員やお客さまに試用していただき、問題点を抽出して改善するという工程を、デザインの途上で何度も繰り返し行っています。

国内外のデザイン賞で高い評価を獲得

このような取組みを経てリリースされたアズビル製品のデザインは、国内だけではなくグローバルに高い評価を得ており、数々の製品が国内外の著名なデザイン賞を受賞しています。

近年では、石油化学や食品、医薬品、半導体など多様な製造現場での運転に用いられるコントロールバルブの開閉制御を行うスマート・バルブ・ポジショナが2013年のグッドデザイン賞を獲得。また2016~2017年には、ビルディングオートメーションシステム用の統合コントローラが、特にその信頼性や機能性が高く評価され、グッドデザイン賞、および国際的デザイン賞であるiFデザインアワード、Red Dotデザインアワードを受賞しました。コンシューマ市場向け製品については、住宅用全館空調システム「きくばり™sシリーズ VAV仕様」が2018年にグッドデザイン賞を獲得。部屋ごとの温度設定や温調停止が行え、タブレットリモコンにより家全体の温度設定を手元で操作・確認できる点が高く評価されました。

アズビルでは、あらゆる現場で働く「人」の快適を考え、外見や見栄えだけではなく、ユーザビリティの観点からもデザインにこだわり「アズビルらしさ」を追求しています。そしてこの考えはazbilグループ全体としてのブランド形成にもつながります。オートメーションメーカーとして、人が心地よく暮らし、豊かに、いきいきと過ごすために必要な製品やサービスを創出する上で、それらを確実に使いやすく、安全に社会に提供することが我々の使命です。今後も「人を中心としたオートメーション」の理念の下、これまで培ってきた技術を土台にし、未来の豊かな暮らしの実現のため、人の明日を考えた製品デザインに取り組んでまいります。

アズビルの受賞製品例

アズビルの受賞製品例

※きくばりは、アズビル株式会社の商標です。

この記事は2019年10月に掲載されたものです。