アズビル、クラウド型バルブ解析診断サービス「Dx Valve Cloud Service」を本州化学工業株式会社に提供開始 ― グローバル・ファインケミカル・スペシャリストを目指す同社の活動に貢献 ―

2021年9月13日
アズビル株式会社

アズビル株式会社(本社:千代田区丸の内2-7-3 社長:山本清博)は、本州化学工業株式会社和歌山工場(和歌山市)の動力設備(ボイラーおよび発電設備)に2021年8月27日より「Dx* Valve Cloud Service」を提供開始したことをお知らせします。

「Dx Valve Cloud Service」は、コントロールバルブに関する状態をWebコンテンツとして提供することが可能なクラウドサービスです。プラントや工場で稼働するバルブの健全性を診断し、その結果を可視化することによって、生産設備の安定化や保安力強化に貢献します。

同社は創業以来、パイオニアとして長年にわたり培ってきたフェノール誘導品の合成技術を活かし、特徴のあるファインケミカル製品を創出・提供しています。同社の経営ビジョンに沿った「グローバル・ファインケミカル・スペシャリスト」の実現に向けて、和歌山工場では、センシング技術とIoT、ICT、AIやデジタル技術を活用したPDCAサイクル実施、業務効率の向上、品質管理の徹底、メンテナンスの最適化に取り組んでいます。その中で、製品を安定的に生産するために必要不可欠な動力設備において、重要機器であるコントロールバルブの状態を、セキュリティを確保した上でクラウドサービスが利用できる「Dx Valve Cloud Service」を導入しました。

同設備では、2019年8月より当社が提供する調節弁メンテナンスサポートシステム 「PLUG-IN Valstaff」を導入、同システムにより当社藤沢テクノセンターから遠隔で収集したデータを、レポート形式で診断結果として提供するバルブ解析診断サービスの活用を開始しました。これによりバルブの異常兆候を定期修理前に把握することで大きなトラブルを回避できると判断、データに基づく定量的なメンテナンス業務の確立に向けて、ノウハウの蓄積に努めてきました。

「Dx Valve Cloud Service」は、メンテナンススタッフ全員がいつでもバルブの状態をWebで監視・解析診断ができるので、容易に健全性を把握することが可能になります。今回の導入により、スタッフ自身が持つ「経験」に加えて、「データ」が示すバルブの異常兆候を捉えることによって、迅速にメンテナンスの要否に関する意思決定ができるため、バルブメンテナンス業務の効率改善が図れるものと見込んでいます。
また、予防保全から予知保全への移行と工場全体の安定運転にも貢献できると判断され、導入に至りました。

Dx Valve Cloud Service

製品を安定的に生産するために必要不可欠な動力設備で「Dx Valve Cloud Service」が導入された。

Dx Valve Cloud Service

スマート・バルブ・ポジショナが収集する調節弁稼働データはPLUG-IN Valstaff を経由してクラウドへ送信され、メンテナンス業務の効率改善をサポートする。

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Dx Valve Cloud Service

当社はazbilグループの企業理念である「人を中心としたオートメーション」の下、持続可能な社会へ「直列」に繋がる貢献と持続的な成長を目指し、今後も社会的課題やお客さまのニーズに対応した製品・サービスを提供してまいります。

* 「Dx」は診断を意味する医療分野で、「Diagnosis(診断)」の略称。
本サービスでは、バルブの健康状態を把握することによって、常にバルブを安全に使うことができるという意味を、この言葉に込めています。

※Valstaffは、アズビル株式会社の商標です。

*掲載されている情報は、発表日現在のものです。

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