制御特性変化把握
パラメーター確率分布を用いたプラントモデル自動更新技術
アズビルでは制御・最適化によるCO2削減に取り組んでおり,制御高度化ソリューションSORTiA™もその一端を担っている。高度制御ではプラントの特性を表したモデルを用いるが,何らかの理由でプラントの特性が大きく変化した場合にモデルがそのままであると,その差異から制御・最適化の性能が低下し得る。この課題を解決するため,操業中のプラントのモデルを自動で推定して更新する技術を開発した。開発した技術は操業中のプラントデータからモデルのパラメータの確率分布を推定し,その分布に基づいてモデルの更新要否を自動で判断する。本技術はプラントへの特別な操作が不要で,モデルの維持が容易という特長がある。
アズビル株式会社 AIソリューション推進部 田原 鉄也
アズビル株式会社 AIソリューション推進部 川越 貴啓
調節計におけるファクトリーオートメーション領域でのローカルコンピューティング機能
IoT(Internet of Things)時代におけるファクトリーオートメーション(FA)領域でのローカルコンピューティングに対応した調節計形C7を開発した。制御に使用するPID演算の結果を基に制御特性の変化を指標化し、制御系の状態変化を捉えることを可能にした。この指標を継続的に監視することで、異常の予兆を知ることが可能になる。
製品にはタッチパネル液晶を採用し、制御特性の変化を見やすくする、表示部と制御部を分離させ様々な場所に設置できるようにするなど、お客様に感じていただける「簡単」を追求した。また、調節計の各機能をブロック構造とすることで、市場要求による機能追加や入出力点数の増減に迅速に対応できるようにした。
アズビル株式会社 アドバンスオートメーションカンパニー 岩切 研
アズビル株式会社 アドバンスオートメーションカンパニー 相川 智彦
azbil Technical Review 2017年 特集:新たな情報技術潮流における「人を中心としたオートメーション」