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お取引先様とのコミュニケーション

お取引先様にazbilグループ購買基本方針をご理解いただき、取引基本契約書において環境保全活動の取組みについて条文を設け合意をしています。協力会社約300社および継続的に高額購入しているお取引先様約700社へ購買基本方針の文書を送付することにより周知徹底しております。サプライチェーン全体でCSR(企業の社会的責任)に配慮した購買活動に取り組んでいます。

<新規のお取引先様に対するデュー・ディリジェンス>

新規取引開始時に、お取引先様の経営、財務評価、品質、CMS監査、環境保全アンケート※1を実施し、取引可否の審査を行っています。併せて、お取引先様選定時には、CSR調達ガイドラインに基づく人権、安全衛生などの社会側面と環境側面のリスク評価を実施します。具体的には、お取引先様自己評価アンケート等を活用したリスク評価を行います。
結果が一定基準に満たない場合で改善が可能と判断出来る場合は是正を促し、公正で適正な調達ができるよう努めています。

<お取引先様とのエンゲージメント>

お取引先様への現地調査を実施し、条件が満たされた場合、協力会社に認定しています。協力会社約300社を対象に、環境保全アンケートを毎年、情報セキュリティー実地監査および安全監査を2年毎に実施し、是正が必要なお取引先様には是正を勧告し、是正が完了されることを確認しています。さらに、協力会社には調整技術、空調基礎教育等を実施することで、お取引先様の生産性向上や収益率向上を図り、ひいてはお取引先様労働者の安全や健康、労働条件及び人権面における社会課題の是正や解消につながることを目指しています。工場購買では、品質が不適合な場合や、製品含有化学物質管理システム監査の結果で改善が必要である場合は指導を実施しています。

<お取引先様への働きかけ>

  • アズビルの主要お取引先様のうち、気候変動対応を重視しているお取引先様(5,6社)を選定、訪問し、環境負荷低減、特にCO2削減に向けて、個社ごとに以下の協議を実施しています。
    • お取引先様でのCO2削減目標設定や具体的な施策の検討
    • ISO14001の取得の推奨
  • お取引先様における適正な労働条件を確保するため、36協定※2や就業規則の有無についてモニタリングを実施しました。モニタリングは、協力会社300社を対象に実施し、36協定・就業規則がないお取引先63社について、長時間労働や過重労働につながるリスクを排除するため締結・制定の勧告を実施しました。その結果、54社が36協定締結・就業規則制定を完了しました。
  • 協力会社へのキャパシティ・ビルディング
    協力会社を毎月1回招集し、安全衛生協議会を実施しています。その中で、安全パトロール報告や安全に対する啓蒙・教育活動を実施することにより、協力会社間の成功事例(ベストプラクティス)の共有を行っています。
  • 主要なお取引先様に対し、アズビルの働き方改革方針を通知しました。
  • サプライチェーンでの人権侵害を防ぐために、以下の8項目(*)について、お取引先様で不適切な事象が無いかを確認し、課題のあるお取引先様には是正を求めています。

    *:児童労働、強制労働、過重労働、賃金の不適切な支払い、外国人労働者の権利、差別、健康と安全管理、結社の自由と団体交渉権

<サプライチェーンに関するイニシアチブへの参加>

  • アズビルは、2021年4月に国連グローバル・コンパクトに参加を表明しております。
    併せて、日本におけるローカルネットワークである「グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン」に加入し、「サプライチェーン分科会」に2名が参加しています。
    分科会では、積極的に先進他社の事例等を収集し、参加企業の知見をもとに環境面、社会面でのCSR推進活動を実施するとともに、自社での活動にも活かしております。
  • アズビルは、「パートナーシップ構築宣言」に賛同し、宣言を登録しております。
    詳細はこちらをご覧ください。
      https://www.azbil.com/jp/csr/csr-management/partnership.html
  • 調達に関する諸問題の共有および対応を進めるため、2か月毎に開催されるJEMIMA(一般社団法人 日本電気計測器工業会)の資材調達委員会に参加しています。アズビルは2018年度、委員長を務めました。

※1 環境に関する経営理念や環境方針、ISO14001認証取得、社員への教育、環境マネジメントシステムの構築に関する調査
※2 会社が法定労働時間(1日8時間、週40時間)を超えた時間外労働を命じる場合、必要となる労使協定。