進化する実験施設 第103建物
人と地球にやさしい未来を目指して
快適性とCO2削減の両立する技術を創出しています。 動画でご紹介 (MP4形式/160MB)
environment CO2・エネルギー削減への取組み
ホールライフカーボン削減
2管式配管で実現する「冷暖フリーVAV制御」
通常、冷暖房を同時に提供するには冷水と温水を同時に送水する4管式などの複雑な設備が必要ですが、第103建物では配管に流れる水温を季節で切り替えるシンプルな2管式を採用。約20分ごとに冷風と温風を切り替える高度なVAV制御により、設備資材を最小化しながら、多様な空調ニーズに応えます。建設時と運用時の両面でCO2を削減します。
ホールライフカーボン:建築物における資材調達から製造、建設、運用(冷暖房・照明など)、改修、解体・廃棄までの全ライフライクルで排出される温室効果ガスの総量。
自然の力を限界まで使う
必要な時だけ動く「熱源・ポンプ設備完全停止制御」
空調機のバルブ開度情報をリアルタイムに解析し、熱源が必要かをシステムが自動判断。外気冷房や気化式加湿の冷却効果を最大限に活用し、熱源設備だけでなくポンプ設備までも完全に停止させる「究極の省エネルギー運転」を自動で実行します。
機械室レスで広がる有効空間
空調機のバルコニー配置で「スペース創出&省エネルギー」
ゾーンごとに分散していた空調機を統合し、バルコニー等へ集約配置。室内側の執務・実験スペースを広げ、建物の有効面積・収益面積の向上に寄与します。また、空調機が屋外にあることで、中間期には冷涼な外気を取り込みやすく省エネルギーにも貢献します。
Workspace 未来の快適性と利便性
吹出口単位でコントロール「パーソナル空調」
1台のVAVに複数の吹出口を繋ぐのではなく、吹出口単位での緻密な風量制御を徹底。エリアごとの負荷変動に即座に対応し、大空間であっても場所による温度ムラを感じさせない環境を提供します。
人のそばを測る「ワイヤレスセンサ」
デスクに設置して、常に「人がいる場所」の環境データをピンポイントで取得し、常に最適な空調フィードバックを行います。
空席も混雑も見える「赤外線×スマホ」
天井の赤外線アレイセンサが人の在否や混雑状況をリアルタイムに可視化。スマホで空席を探せる利便性を提供します。
暑い・寒いにすぐ応える、寄り添う「温冷感申告空調」
PCやスマホから「暑い・寒い」を入力すると、その声がすぐに空調へ反映されます。ユーザーの体感に合わせて温度を調整することで、"自分に寄り添ってくれる空調"という納得感を実現します。また、申告による一時的な過剰冷房・過剰暖房を自動で抑えるリセット機能も備え、快適さと省エネの最適なバランスを保ちます。
技術のショーケース 高額設備に頼らず、技術で快適と脱炭素を実現
第103建物に導入している技術
103建物で実証された省エネ性能とコスト削減のエビデンス

省エネルギー性能の実証
高度な自動制御技術の積層により、運用データにおいてBEI=0.30を達成しました。(空調エネルギーは基準値比68%削減)
※BEI(Building Energy Index):エネルギー消費性能計算プログラムに基づく、基準建築物と比較した時の設計建築物の一次エネルギー消費量の比率

コストを削減
特殊な高額設備に頼るのではなく、標準的な設備を「制御」で使いこなす。これにより、一般的なセントラル空調と比較して空調衛生設備コストを約20%低減しました。
AWARD HISTORY 第103建物の取組みは高く評価され、これまでに数々の賞を受賞しています。
| 日付 | 受賞名 | 主催・発行 |
|---|---|---|
| 2026年1月 | 2025年度 省エネ大賞 省エネ事例部門 経済産業大臣賞 | 一般財団法人 省エネルギーセンター |
| 2025年6月 | 第13回カーボンニュートラル大賞選考委員会「選考委員特別賞」 | 一般社団法人 建築設備技術者協会 |
| 2025年6月 | 電気設備学会 優秀開発賞 | 一般社団法人 電気設備学会 |
| 2025年6月 | デマンドサイドマネジメント表彰 総合システム部門 経済産業省資源エネルギー庁長官賞 | 一般財団法人 ヒートポンプ・蓄熱センター |
| 2025年5月 | 第13回カーボンニュートラル賞 関東支部 | 一般社団法人 建築設備技術者協会 関東支部 |
| 2025年1月 | 第2回 SDGs建築賞 大規模建築部門 審査委員会奨励賞 | 一般財団法人 住宅・建築SDGs推進センター |
| 2023年4月 | 2023年照明施設賞 東京支部審査委員特別賞 | 一般社団法人 照明学会 東京支部 |
