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20年にわたり韓国で事業を展開、新たなステージを目指す

― お客さまに寄り添い、社員を想い、地域の方々とのかかわりを深めながら、幅広い分野で成長し続ける企業へ ―

アズビル韓国株式会社は、1999年に韓国山武株式会社として設立し、昨年創立20周年を迎えました。ビル市場や工業市場を中心に成長を続け、近年は各事業のサービスの分野にも力を入れ、事業規模を拡大してきています。事業の成長はもちろん、CSR活動や社員が働きやすい職場環境の改善にも積極的に取り組み、企業の継続的な発展を目指しています。

アズビル韓国株式会社
社長
趙 烔來

20年間にわたり、ビル市場・工業市場を中心に躍進

azbilグループのアズビル韓国株式会社は、1999年3月に韓国山武株式会社としてソウル市の汝矣島(ヨイド)に設立しました。汝矣島は日本でいう丸の内のようなところで、行政や経済の中心地として多くの人が行き交い、エネルギーに満ちた場所です。当時の韓国は企業の生産活動の伸びが著しい、まさに経済成長の入り口ともいえる時期。そんな時代に、アズビル韓国は大規模ビルの空調を手がけるビルディングオートメーション(BA)事業と、コントロールバルブやフィールド機器といった製品を中心に工場・プラントの分野で事業を行うアドバンスオートメーション(AA)事業をスタートし、成長してきました。

BA事業では創業以来、新築のオフィスビル、工場に対して空調自動制御機器をはじめ、中央監視装置を多く納入してきました。今後はその新築案件をさらに増やしていくことに加え、既設・既存顧客へのメンテナンスサービス*1、省エネ提案にも注力していく予定です。日本では既に多くの省エネソリューションをお客さまに提供していますが、韓国では最近注目され始めたところです。単なる空調自動制御だけではなく、いかにライフサイクルコストを下げられるかということを考え、建物の運用に合わせた省エネプランや改善策の提案を行っていきます。

AA事業は、石油や鉄鋼などのプラント向けの発信器・バルブなどのプロダクト事業、そこにシステム製品やソリューションを組み合わせたソリューション・サービス事業、半導体や自動車工場向けのセンサ・スイッチなどの制御機器事業の三つを展開しています。AA事業は石油・化学、電気・電子・半導体、鉄鋼、船舶、精密化学などを対象市場としており、韓国の主要な産業がすべて含まれています。売上の多くを電気・電子・半導体市場が占めていますが、これらは景気によって左右されやすい分野でもあるため、それ以外の医薬・食品市場にも注力しているところです。AA事業では、営業担当者の技術力向上のための社員教育も強化しています。アズビル株式会社の協力を仰ぎながら、製品知識やお客さま対応、ソリューション提案力といった面でトレーニングを行い、社員だけではなく販売代理店の方への教育も行っています。

設立20周年を記念して開かれたパーティー。アズビル韓国とお付き合いのあるお客さまをご招待し盛大に開催された。

設立20周年を記念して開かれたパーティー。
アズビル韓国とお付き合いのあるお客さまをご招待し盛大に開催された。

信頼されるパートナーとして強みを活かし、さらにサービスの強化へ

BA/AA事業ともに今後さらに力を入れていきたいと考えているのが、サービス事業です。AA事業においては、サービス事業に対する営業力強化を目的に、サービス専門の営業チームを設けるなど、組織を再編成しました。BA事業においても、3年ほど前から日本のアズビルが長年にわたって蓄積してきた計装技術やソリューションに関するノウハウを共有し、当事業の基盤を構築しているところです。また、サービス事業の主力となる既設改修や省エネ提案はオーナーと直接話をしながら進めていくため、経験値の高い、知識のある社員を配置するなどの対応をしています。

特にAA事業において、このようにサービス事業に注力する方針を決めた背景には、韓国国内のお客さまの中でIoT(Internet of Things)やAI(人工知能)を利用した工場・プラントの自動運転などへの関心・要求が年々高まっていることが挙げられます。そのニーズを踏まえ、例えば今後は、アズビルの調節弁メンテナンスサポートシステム Valstaff™や計装ネットワークモジュールといった製品やアプリケーションを組み合わせ、製品を納めるだけでなく、お客さまのニーズやソリューションも取り込んだパッケージとして一括で提供していくことを考えています。「あるベンダーでは製品の価格は安価であるが、納めたらそこで対応が鈍くなる。しかしアズビル韓国は販売後も運用にかかわるところまでサポートを行い、何か問題が起きた際も迅速に対応してくれる」という人的サポート力の面で、お客さまから高い評価をいただいています。この対応を経験されたお客さまは、その後も製品をご購入いただくケースが多く、これはアズビル韓国の大きな強みです。計測制御機器メーカーのアジアの主要拠点として、我々に今求められているのは、お客さまの「現場」をお客さまの要望に合わせて進化させること、そして自動化した後の継続的なサポートをすることです。製品を納めて終わりではなく、最後まで面倒を見てくれる企業として、一緒に成長していける長期的なパートナーとして、強みを活かしながらサービス事業をさらに強化していきたいと考えています。

永続的に発展できる企業であるために、CSR活動と職場環境改善にも注力

アズビル韓国では、CSR活動や社員の働きやすい職場づくりにも積極的に取り組んでいます。

社員が自発的に運営をしている「社員会」という組織では、社員から会費を集め、児童養護施設や高齢者施設への寄付のほか、施設を訪問してジャガイモを植えたり、清掃をしたり、冬にはキムチを作るなど様々な活動を行っています。社員はCSR活動の重要性や意義を理解して積極的に参加しており、中には家族を連れてくる社員もいます。みんなで汗を流して共同作業をする達成感は非常に心地よく、地域の方々との深いつながりを感じています。

職場環境においては、社員からのボトムアップで制度改革を進めています。韓国も日本と同様に共働き世帯が増えており、そのような現状を鑑みて、妊娠中の社員が休める休憩室を作ったり、子どもがいる社員は男女問わず出社・退社時間のフレックス対応を可能にしたりと、環境面でも制度面でも新たな施策を取り入れています。

アズビル韓国は韓国国内のお客さまからご支持をいただき、さらに社員の力も加わって成長・発展し、20周年を迎えることができました。全社員がそれぞれの力を十分に発揮しながら、柔軟で多様な働き方のできる環境整備を今後も図っていきます。その働きやすい環境によって社員が会社を信頼し、長く自分らしく働けることこそが、アズビル韓国の継続的な成長につながると考えています。

今後も成長のステップを進め、韓国国内のお客さまとともに歩み、最適な製品・ソリューションを提供してまいります。

20周年のタイミングでオフィスを移転。

20周年のタイミングでオフィスを移転。

新しいオフィスはフリーアドレスとなっており開放感がある。2

新しいオフィスはフリーアドレスとなっており開放感がある。

社員同士のコミュニケーションを活発にし、気分転換もできるスペースを用意している。

社員同士のコミュニケーションを活発にし、気分転換もできるスペースを用意している。

*1:サービス
建物・プラント・工場などにおける設備やシステムに精通したサービスエンジニアが最適運転、定期点検、保守を実施するとともに、緊急の問題に迅速に対応するだけでなく、遠隔地でのデータ収集、リモートメンテナンス、収集したデータの解析、ソリューション提案まで幅広い顧客ニーズに対応している。

※Valstaffは、アズビル株式会社の商標です。

この記事は2020年02月に掲載されたものです。