アズビル、クラウド型バルブ解析診断サービス「Dx Valve Cloud Service」を宇部興産株式会社に提供開始 ― ICT活用推進によるスマートファクトリーの実現に貢献 ―

2021年11月10日
アズビル株式会社

アズビル株式会社(本社:千代田区丸の内2-7-3 社長:山本清博)は、宇部興産株式会社宇部ケミカル工場(宇部市)内のモノマープラントと晶析プラントに「Dx*1 Valve Cloud Service」を2021年8月より提供開始したことをお知らせします。 

「Dx Valve Cloud Service」は、コントロール・バルブの解析診断結果をWebコンテンツで提供するクラウドサービスです。プラントや工場で稼働するバルブの健全性を診断し、その結果を可視化することによって、生産設備の安定化や保安力強化に貢献します。

同工場では、ナイロン原料(カプロラクタム)やナイロン樹脂、ファインケミカルや機能性材料などの多岐にわたる製品を製造しています。中期経営計画「Vision UBE 2025 ~Prime Phase~」に基づき、ICT活用推進によるスマートファクトリーの実現と生産性向上に取り組んでいます。4つの安全「保安、環境、品質、設備」を定め、その活動の一環として、DX(デジタルトランスフォーメーション)の活用と積極的な導入推進を進めています。

その中、同工場は、2018年2月よりモノマープラントと腐食性の強い晶析プラントに、調節弁メンテナンスサポートシステム「 PLUG-IN Valstaff」および、従来当社が提供していたオンプレミス*2型のバルブ解析診断サービスを導入し、バルブ稼働状態の見える化を推進。年二回の診断報告会や、ここから得られるデータを活用したメンテナンス活動を行いながら、より有効な保全活動を検討していました。
従来の解析診断システムと比較して、「Dx Valve Cloud Service」は、Webコンテンツ上で解析診断結果を提供するため、バルブの状態変化にいち早く気づくことが可能です。生産設備の中でも重要機器であるバルブの状態異常を検知し、未然に、また計画的な処置が期待できることから、効率的な保全活動につながると評価され、「Dx Valve Cloud Service」への更新が決定しました。

今後は、本サービスをさらに活用し、クラウド環境を介して複数の人と情報を共有、蓄えられた情報をもとに、バルブの時間計画保全(TBM:Time Based Maintenance)から状態基準保全(CBM:Condition Based Maintnance)への移行も計画しています。

Dx Valve Cloud Service

モノマープラントと腐食性の強い晶析プラントに「Dx Valve Cloud Service」が導入された。

Dx Valve Cloud Service

スマート・バルブ・ポジショナが収集する調節弁稼働データはPLUG-IN Valstaffを経由してクラウドへ送信され、効率的な保全活動の一端を担う。

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Dx Valve Cloud Service

当社はazbilグループの企業理念である「人を中心としたオートメーション」の下、持続可能な社会へ「直列」に繋がる貢献と持続的な成長を目指し、今後も社会的課題やお客さまのニーズに対応した製品・サービスを提供してまいります。

* 1「Dx」は診断を意味する医療分野で、「Diagnosis(診断)」の略称。 本サービスでは、バルブの健康状態を把握することによって、常にバルブを安全に使うことができるという意味を、この言葉に込めています。
*2「オンプレミス」とは、ハードウェアやソフトウェアを自社で調達して、システム構築・運用する方式

※Valstaffは、アズビル株式会社の商標です。

*掲載されている情報は、発表日現在のものです。

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