アズビル、クラウド型バルブ解析診断サービス「Dx Valve Cloud Service」をENEOSグループの鹿島石油株式会社鹿島製油所に導入決定

2022年1月12日
アズビル株式会社

アズビル株式会社(本社:千代田区丸の内2-7-3 社長:山本清博)は、ENEOSグループの鹿島石油株式会社鹿島製油所(茨城県神栖市)の石油精製プロセスの間接脱硫装置、接触改質装置など主要装置に、2022年春より「Dx*1 Valve Cloud Service」の導入が決定したことをお知らせします。

「Dx Valve Cloud Service」は、バルブの解析診断結果をWebコンテンツで提供するクラウド型サービスです。プラントや工場で稼働するバルブの健全性を診断し、その結果を可視化することによって、生産設備の安定化や保安力強化に貢献します。

ENEOSグループでは、2040年長期ビジョンに掲げた新たな成長事業の確立に向け、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推し進めています。その取組みの一つとして、2025年までに定型業務の機械化/自動化を達成すべく、既存事業の徹底的な最適化に取り組んでいます。

同製油所は、2015年に稼働開始した溶剤脱れき装置*2において、調節弁メンテナンスサポートシステム 「PLUG-IN Valstaff」およびオンプレミス*3型のバルブ解析診断サービスを利用しています。DX推進の動きの中、2020年8月より、よりきめ細かい解析診断を行うことが可能な「Dx Valve Cloud Service」へ移行するための評価を実施しました。また、同時期に、調節弁の不良を起因とする製造装置に対する影響度の調査も行い、生産へ及ぼす影響が大きい調節弁の故障は、バルブ診断技術によって異常兆候を事前に検知することで、その影響を最小限にできる可能性があると判断。当初計画より対象装置を拡大して「Dx Valve Cloud Service」を導入することを決定しました。

これまで調節弁の整備計画は保全員の経験に基づいた時間計画保全(TBM: Time Based Maintenance)で策定していましたが、定期修理*4の間隔の長期化等により、調節弁の整備を経験する機会が減少し、経験に基づく保全計画の策定が難しくなっていました。 Dx Valve Cloud Serviceは、診断結果(データ)に基づいたバルブの健全性確認を適宜行うことができることから、データによる判断を加味した、経験だけに頼らない調節弁の状態基準保全(CBM: Condition Based Maintenance)による整備計画策定を目指します。

さらに、空気圧力を利用したより高度な診断を実現するために、空気圧力センサを兼ね備えた「スマート・バルブ・ポジショナ 700シリーズ」がこの「Dx Valve Cloud Service」の導入に合わせて採用されることが決まっています。


Dx Valve Cloud Service

主要装置である間接脱硫装置、接触改質装置などに「Dx Valve Cloud Service」が導入される計画。

Dx Valve Cloud Service

スマート・バルブ・ポジショナが収集する調節弁稼働データはPLUG-IN Valstaffを経由してクラウドへ送信され、CBMによる調節弁の整備計画策定を行う。

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Dx Valve Cloud Service
スマート・バルブ・ポジショナ 700シリーズ

当社はazbilグループの企業理念である「人を中心としたオートメーション」の下、持続可能な社会へ「直列」に繋がる貢献と持続的な成長を目指し、今後も社会的課題やお客さまのニーズに対応した製品・サービスを提供してまいります。


*1 「Dx」は診断を意味する医療分野で、「Diagnosis(診断)」の略称。
本サービスでは、バルブの健康状態を把握することによって、常にバルブを安全に使うことができるという意味を、この言葉に込めています。
*2 溶剤脱れき装置:石油精製の過程で生成する重質油を、「脱れき油」と超重質な抽出残渣に分離する装置。脱れき油は、分解することで付加価値の高い石油化学製品原料や軽油製品を増産することができる。
(出典:https://www.eneos.co.jp/newsrelease/jx/2015/pdf_export/20150915_01_1026053.pdf
*3 オンプレミス:ハードウェアやソフトウェアを自社で調達して、システム構築・運用する方式のこと。
*4 定期修理:石油化学製品製造装置は、24 時間連続運転を行っており、高圧ガス保安法は、これらの製造装置が安全・安定運転を確実にするために、原則は1 回/年、経済産業省の「許可を受けた装置」は1 回/2~4~8 年、装置を全停止し、点検、清掃、部品交換、補修、更新等を行い、各装置の性能を回復させ、次回の停止時期までの連続運転の信頼性を確保している。 (出典:石油化学工業協会「今後の定期修理の在り方に関する報告」P.3 https://www.jpca.or.jp/files/activities/env_maint-07.pdf

※Valstaffは、アズビル株式会社の商標です。

*掲載されている情報は、発表日現在のものです。

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