アズビル、AIベースCBMプラットフォーム「BiG EYES MM」を 積水化学工業に納入 - AIによる予兆保全で生産現場の保全効率化・持続可能な工場運営を支援 -
2025年9月16日
アズビル株式会社
アズビル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:山本清博)は、積水化学工業株式会社(本社:大阪市北区、社長:加藤敬太)の国内生産拠点に「AIベースCBMプラットフォーム BiG EYES MM™(ビッグアイエムエム)」を納入しました。本製品は、AIと計測制御技術を融合させ、CBM*1をエンタープライズレベル(全社規模)で実現するものです。積水化学工業では、生産ロスの削減や設備の突発故障のゼロ化、保全業務の効率化などを目的に本プラットフォームを導入し、稼働を開始。同製品による予兆保全の強化を通じ、生産現場の効率化や工場運営の持続可能性向上に寄与しています。
積水化学工業では、設備故障によるロスと機会損失の最小化および保全生産性の向上を目指し、現場を支える保全技術力の向上や、保全のスマート化を進めています。その中で、従来のTBM*2では予防できない設備の突発故障への対応や、保全担当者の世代交代により生じている技量差の解消が課題となっていました。こうした背景の下、当社が「自律型・設備管理」のコンセプトで開発したBiG EYES MMの導入を決定しました。
BiG EYES MMは、振動計をはじめとした機器管理用のデータに加え、生産ラインのセンサデータ、PLC*3やDCS*4などの制御システム内データなど多様なデータを活用し、AIがリアルタイムに設備状態を判定する“予兆保全”をエンタープライズレベルで適用できるCBMプラットフォームで、設備の突発故障のゼロ化と保全コストの最小化を目指すものです。将来的には、設備の寿命予測や保全計画の自動スケジューリング機能を付加し、設備管理分野における人手不足や高齢化への対応、従事する人々のWell-being向上により、サステナブルな工場運営に貢献します。
今回の導入では、重要度の高い回転機器を中心に予兆保全を実現するAI監視モデルを構築しました。積水化学工業では、今後、効果検証の上、複数の生産拠点への展開や、設備の劣化状態の可視化・余寿命予測など、さらなる高度化を検討しています。アズビルは、BiG EYES MMの機能向上を通して、積水化学工業と共にCBM化の実現を目指していきます。
azbilグループは、「人を中心としたオートメーション」の理念の下、他社との共創を通じて社会課題の解決や持続可能な成長を目指し、さらなる価値創造に取り組んでまいります。
積水化学工業グループの概要
- 社名 :積水化学工業株式会社
- 所在地 :大阪市北区西天満2-4-4
- 代表者 :代表取締役社長 加藤 敬太
- 創業 :1947年3月3日
- 事業内容:ユニット住宅の製造・施工・販売、リフォーム等住宅関連サービス、建築・土木・車輌・電子機器等各産業向けプラスチック製品の製造・販売、体外診断用医薬品・検査機器の製造・販売、等
- URL :https://www.sekisui.co.jp/
関連サイト
*1 CBM(Condition Based Maintenance):状態基準保全
*2 TBM(Time Based Maintenance):時間基準保全
*3 PLC (Programmable Logic Controller):工場の生産現場に導入される産業用コントローラ
*4 DCS (Distributed Control System):工場を監視して制御する分散制御システム
※ BiG EYES MMはアズビル株式会社の商標です。
*掲載されている情報は、発表日現在のものです。
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TEL:03-6810-1006
