アズビル、バイオエコノミー実現に向けたバイオ生産次世代化プロジェクト 「メトリクスMATSURI」に参画 ― 計測・制御技術をコアに、バイオものづくりの社会実装を目指す ―

2025年12月25日
アズビル株式会社

アズビル株式会社(本社:東京都千代田区 社長:山本清博)は、ちとせグループ(統括会社:CHITOSE BIO EVOLUTION PTE. LTD. 本社:シンガポール CEO:藤田朋宏)が主導する、バイオエコノミー*1を推進する共創イニシアチブ「MATSURI」の新プロジェクト「メトリクスMATSURI」に参画しました。

近年 、環境負荷の低減や資源循環型社会の実現に資するバイオエコノミーの推進は、日本をはじめ多くの国で期待されており、社会実装に向けた様々な取組みが進められています。一方で、実験室で得られた結果とスケールアップ時の結果に乖離が見られる点や採算性など、解決すべき課題が存在しています*2。この度、MATSURI内に発足した「メトリクスMATSURI」は、藻類・発酵・細胞・農業などバイオものづくり*3分野において、計測・制御・エンジニアリングに強みを持つ企業が連携し、効率的かつ安定した生産の仕組みを社会実装していく共創プロジェクトです。

アズビルは、バイオものづくりを今後の重要産業インフラとして着目しています。また、MATSURIへの参画を通じて、バイオエコノミー推進に高い関心を持つ多くのパートナー企業との交流を深めるとともに、当社が長年にわたり現場で培ってきた計測と制御の技術を基盤に、バイオものづくりの発展と商業化に貢献することを検討してまいりました。「メトリクスMATSURI」は、バイオものづくりインフラの構築と社会実装を進めるための、パートナー企業との具体的・実践的な共創の場です。アズビルはまず、藻類大量培養プロセスの商業化に向けた活動に取り組んでまいります。

アズビルは、計測と制御を基盤とした「進化」と「共創」を通じてバイオエコノミーを推進し、バイオものづくりにおける生産性向上や持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

ちとせグループの概要

    ちとせグループは、世界のバイオエコノミーをリードするバイオ企業群です。千年先まで人類が豊かに暮らせる環境を残すべく、国や多くの企業と協力し、経済合理性を成立させながら技術を社会に展開しています。2023年、ちとせグループの中核法人である株式会社ちとせ研究所は、NEDOが公募する「グリーンイノベーション基金事業/バイオものづくり技術によるCO2を直接原料としたカーボンリサイクルの推進」に「光合成によるCO2直接利用を基盤とした日本発グローバル産業構築」を提案、総事業費約580億円を採択されています。
    https://chitose-bio.com/jp/
  • •ちとせグループ全体を統括する「CHITOSE BIO EVOLUTION PTE. LTD.」の概要
  •    設立:2011年10月
       本社:シンガポール
       代表者:CEO 藤田朋宏 Ph.D.
  • •ちとせグループの中核法人として、技術開発・事業開発を行う「株式会社ちとせ研究所」の概要
  •    設立:2002年11月
       本社:神奈川県川崎市
       代表者:代表取締役 CEO 藤田朋宏 Ph.D./代表取締役 COO 釘宮理恵

    MATSURIとは

      2021年に藻類産業の構築を目指してスタートした、世界のバイオエコノミーをリードする企業群「ちとせグループ」主導による産官学連携の取組みです。2025年には藻類の枠を超え、「バイオエコノミーを推進する産業横断型の共創イニシアチブ」へと進化し、バイオを基点とする社会の実現に向け、AI等を活用したバイオものづくり、資源循環、持続可能な農業など、バイオエコノミー全般へとその活動の幅を広げています。本取組みへの参画企業はMATSURIパートナーと呼ばれています。
      https://matsuri-partners.chitose-bio.com/

      参考情報:ちとせグループ 2025年12月18日発表のプレスリリース

        バイオエコノミーの共通インフラを目指し、AIデータ駆動型バイオ生産システムを共創・実装する『メトリクスMATSURI』― 計測・制御・エンジニアリング企業等8社で始動 ―
        https://chitose-bio.com/jp/news/10815/

        *1:バイオエコノミー:バイオテクノロジーや再生可能な生物資源等を利活用し、持続的で、再生可能性のある循環型の経済社会を拡大させる概念、出典:内閣府「バイオエコノミー戦略 令和6年6月3日」
          https://www8.cao.go.jp/cstp/bio/bio_economy.pdf
        *2:出典:内閣府「バイオエコノミー戦略 令和6年6月3日 p18-19」
        *3:バイオものづくり: 生物由来の素材を用いてものづくりを行うこと、さらには微生物などの生物の能力を活用して有機化合物などを作り出すこと、出典:産業技術総合研究所「”バイオものづくり”とは? 産総研マガジン2023年4月12日」

        *掲載されている情報は、発表日現在のものです。

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