アズビル、2026年度 計測自動制御学会 学会賞で3件受賞 -生産性向上と快適・安全な空間創出に貢献する技術・製品が評価-

2026年10月5日
アズビル株式会社

アズビル株式会社(本社:東京都千代田区 社長:山本清博)は、公益社団法人 計測自動制御学会(SICE)の2026年度 学会賞として「技術賞」1件ならびに「新製品開発賞」2件の計3件を受賞しましたのでお知らせします。

授賞式

【授賞式の様子】

SICEは計測・制御・システムの分野における研究をはじめ、産官学との連携、情報発信の役割を担う中核的な学会です。技術賞は「新しい方式、デバイス、製品等を創案または実施し、顕著な効果をもたらした技術的功績」に対して、新製品開発賞は「産業の分野の発展に貢献した新製品の創案」に対して授与されます。

今回受賞した3件は、生産現場の生産性向上や運転最適化、ビル空間の快適性・安全性向上に貢献する技術・製品として評価されました。これらは、産業現場や建物における人手不足への対応、エネルギー利用の効率化、安全・安心な環境づくりといった社会的要請に応えるものです。azbilグループはパーパス「人と社会の可能性を、技術で解き放つ。」の下、計測と制御の技術を通じて社会課題の解決に取り組んでまいります。


■受賞技術・製品の概要
・技術賞
「パラメータ確率分布を用いたプラントモデル自動更新技術」

モデル予測制御とは、プラントの特性を表したモデルを用いてプラントの将来の振る舞いや状態を予測し、最適な制御を行う手法です。一方で、設備の経年変化や装置の修繕、改造によって、プラントの特性が変化すると、制御性能の維持に必要なモデルの精度が低下するという課題があります。
本技術は、操業中のプラントから得られるデータを用いてモデルを推定し、その結果に応じてモデルを自動的に更新するものです。各区間のデータからモデルのパラメータ確率分布を推定し、分布の分散等から推定結果の信頼性を判定します。信頼できる結果に基づきモデルを更新することで、精度の維持を図ります。また、モデル推定のために試験信号でプラントを励起する必要がないため、プラントや操業への影響を抑えながら利用できます。実プラントでの評価試験での評価を行うことで、今後、プラントの自律運転や運転最適化を支える基盤技術として、更なる適用拡大が期待されています。
今回、プラントモデル精度低下という現場の課題に対し、操業への影響を抑えながらモデルを自動更新し、予測制御の性能維持に貢献する技術として評価され、技術賞を受賞しました。

本製品の詳細は、以下の技術報告書をご参照ください。
azbil Technical Review 2025年4月発行号


・新製品開発賞
「小型デジタル指示調節計:形C1A、形C1M」

形C1A

【形C1A】

小型デジタル指示調節計とは、生産用装置等における温度、圧力、流量などの測定・制御に使用される機器で、適切値に制御することは品質に直結するため、高い性能仕様が要求されます。
「形C1A」は、生産装置の高速化・高精度化に対応した温度測定と制御を可能にするとともに、組み込まれる装置のデザイン性にも配慮しています。「形C1M」は、従来機種からの置換工数を低減するとともに、大きく読みやすい文字表示によって視認性を向上させています。
両モデルとも、PLC*1とのデータ通信を容易にするPLCリンク機能を備え、データ通信におけるプログラム工数を削減します。また、形C1Mはステップ運転機能*2、形C1Aはパターン運転機能*3を48×48mmの小型筐体に搭載しているため、小型電気炉などへの導入が容易です。さらに、形C1Aには小容量ヒータに対応した微小CT*4入力モデルや、ヒータの寿命劣化を診断できるCT/VT*5入力モデルをラインアップし、小型装置の高性能化や保守性向上に貢献します。
これらの特長により、生産装置の高速・高精度化とエンジニアリング工数の削減に寄与する製品として評価され、新製品開発賞を受賞しました。

本製品の詳細は、以下の技術報告書をご参照ください。
azbil Technical Review 2024年4月発行号


・新製品開発賞
「空間の価値を高めるsavic-net™ G5 入退室管理機能」

savic-net™ G5

【savic-net™ G5】

オフィスビルへの要望は多様化しており、働く人の快適性や安全性の確保に加え、効率的なエネルギー管理が重視されています。
本機能は、既存のビルディングオートメーションシステムsavic-net™ G5に新たに追加された入退室管理機能です。入退室情報をもとに、利用者の所在や在室状況を把握できるようにすることで、セキュリティ管理や施設管理の高度化を支援します。また、空調や照明と連携させることで、部屋ごとの在室人数に応じた空調・照明のON/OFFや換気制御が可能になり、省エネルギーと快適性の両立に貢献します。
また、フロア図上での人数表示や混雑状況の検知、過去ログの可視化により得られる情報を活用することで、オフィスの利用実態の把握やレイアウトの見直しなど、オフィス運用の改善につなげることができます。災害発生時には利用者の位置情報や点呼状況を提供し、迅速な安否確認を支援します。さらに、人事システムや勤怠システムとの連携で管理負担の軽減にも貢献します。
入退室情報をセキュリティ管理や施設管理、空調・照明制御などに活用できるようにした点および省エネ・高効率への貢献が評価され、新製品開発賞を受賞しました。

本製品の詳細は、以下の技術報告書をご参照ください。
azbil Technical Review 2024年4月発行号

*1Programmable Logic Controller。工場やプラントの生産現場に導入される産業用コントローラ
*2 ステップ運転機能:温度や保持時間などを段階ごとに設定して運転する機能
*3 パターン運転機能:温度変化の工程をあらかじめ設定し、自動で運転する機能
*4 CT:ヒータに流れる電流を測定するための変流器
*5 VT:ヒータに加わる電圧を測定するための変圧器

*掲載されている情報は、発表日現在のものです。

本件に関するお問い合わせ

アズビル株式会社 コミュニケーション部広報グループ