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研究開発拠点の拡充によりイノベーションを加速

― 研究開発の中核拠点である藤沢テクノセンターに二つの新実験棟が完成。働き方改革を推進する場、先進技術のショールームとしての役割も担う ―

2022年9月、アズビルの研究開発の中核拠点である藤沢テクノセンターに新たな実験棟2棟がオープン。この新実験棟は、クラウドやAIを活用した先進的ソリューションや高機能・高精度なデバイスの開発を推進するための最先端の開発環境、実験作業環境が整備された施設であると同時に、お客さまとの協創による新たな価値創造の場として、また従業員の働き方改革の促進に貢献するワークプレイスとしての役割も担っています。

グローバル開発拠点として、より積極的に研究開発・設備へ投資

azbilグループでは、2030年度に向けた長期目標として、「人を中心としたオートメーション」の理念の下、事業を通して持続可能な社会へ「直列」に繋がる貢献を実践することで、継続的な企業価値向上を図っていくことを目指しています。2021年5月には「長期目標」とその実現に向けた最初のステップとなる「中期経営計画」を策定。2021~24年度を対象とする同計画では、オートメーション技術を共通基盤とした三つの成長事業領域「新オートメーション事業領域」「環境・エネルギー事業領域」「ライフサイクル型事業領域」において、先進的なシステムソリューション、高機能・高精度なデバイス・フィールド機器の開発力強化に向けて研究開発拠点「藤沢テクノセンター」を整備・強化することを明示しています。

アズビル株式会社では生産機能をリードする湘南工場と、研究開発拠点である藤沢テクノセンターを自社のグローバル生産体制におけるマザー工場と位置付けています。湘南工場での新棟建設などインフラ整備は完了しており、続いて研究開発機能の拡充に向け、藤沢テクノセンターでの新棟建設工事を進めてきました。

2022年9月には、同センターに新しい実験棟2棟(第103建物、第104建物)がオープン。これら実験棟は、研究開発の場であることに加え、アズビルがお客さまとともに新たな価値を創造していく「世界最先端のオートメーション技術を体験できるセンター」としての役割を担っているほか、従業員の働き方改革の推進を加速させる新たなワークプレイスとしての役割も果たしていきます。

第103建物

第103建物

第104建物

第104建物

コミュニケーションを活性化する「カフェ型ワークスペース」

このような研究開発用途のみではない“付加価値”の部分を、特に具現化しているのが第103建物です。この建物自体には、アズビルのビルディングオートメーション(BA)事業で開発・提案している様々な新技術やアプリケーションが数多く組み込まれています。例えば建物内の各エリアの空調では、赤外線アレイセンサを活用し、人のいる/いないだけではなく、人の密集度などを把握して、室内を細かいゾーン単位で温度制御したり、在室者の「暑い」「寒い」という申告によってより快適な環境を創り出すなど、快適性と省エネルギーを実現しています。

これらは、建物を利用する従業員の生産性向上に寄与するだけではなく、お客さまとの新たな価値創造の空間という観点から、アズビルの新技術を活かしたオフィスの将来像を、お客さまに実際に見て体感いただけるショールームとしての役割を意図したものです。例えば第103建物では、AR(Augmented Reality:拡張現実)の技術を使って、タブレットのカメラで空調の吹出口からどれくらいの温度の風が、どれくらいの風量で出ているかを可視化して、お客さまにご覧いただいています。

また、働き方改革推進という観点では、第103建物はニューノーマル時代の働き方の一つであるアクティビティベースドワーキング(ABW)*1にも対応する最適な開発環境、執務環境を実現することで、従業員同士のコミュニケーションを活性化し、新たなアイデアの創出など、創造性の向上にも寄与するようなオフィス空間を目指しています。

具体的には、建物1階には「カフェ型ワークスペース」の形でカフェエリアと協創エリアを設置しました。個人・グループが自然と集まりたくなるようなカフェエリアを設置し、自分の席以外でも仕事ができる環境を整備。偶発的な出会いの場、新しいワークスタイル実現の場としています。

一方、協創エリアでは、従業員同士、あるいはお客さまや協力会社さまとのディスカッションを通じて互いに刺激を与え合い、イノベーションが生み出されることを期待していることに加え、ガラス張りにしたことで室外の人もその様子から刺激を受けることを促すような空間を目指しています。これらのエリアは、お客さまなど、社外の方々との価値創造に向けたコミュニケーション、コラボレーションの場としての活用も企図しています。

azbilグループでは従業員の働き方改革の推進について、2019年7月から、従業員が健康で活き活きと仕事に取り組んでいくことができる総合的な取組みとして「健幸経営」を掲げています。第103建物におけるカフェエリアや協創エリアの展開、さらに建物2階に設置された新食堂も併せて、従業員が心身ともに健康でいられる空間を念頭に置いており、まさに健幸経営を実現していくものとなっています。

また、藤沢テクノセンター内の新旧合わせて6棟では、人の健康・快適性を中心に建物の評価を行うWELL Building Standard®(WELL認証)でWELL Health-Safety Rating(WELL健康安全性評価)*2も取得しました。

第103建物1階カフェエリアでは、従業員が自然と集まりコミュニケーションが生まれる場を創造している。

第103建物1階カフェエリアでは、従業員が自然と集まりコミュニケーションが生まれる場を創造している。

カフェエリアの空調吹出口からは、どれくらいの温度、どれくらいの風量で風が出ているのかをARで視覚的に見ることができる。

カフェエリアの空調吹出口からは、どれくらいの温度、どれくらいの風量で風が出ているのかをARで視覚的に見ることができる。

第103建物2階の食堂

第103建物2階の食堂。寒色系の照明ではすっきり涼しい感覚に、暖色系の照明では暖かくリラックスした感覚を得られるため、従業員は好みのスペースで食事や打合せができるようになっている。

センシング技術の要と位置付けるMEMSセンサの開発・実験の拠点として

一方の第104建物については、アズビルのセンシング技術の要であるMEMS*3センサの開発・実験のための施設、および計測標準の取組みを担う環境が整備されています。アズビルでは、MEMSセンサに関連した独自の製品開発や生産にかかわるノウハウなどの蓄積を行い、この技術領域における競争優位性を維持・向上させていくことを目指しています。

また、アズビルが提供する各種センサや計測器の「正しく測る」ことを担保する校正能力強化のため、今回、1996年以来利用されてきた藤沢テクノセンター内の校正施設を第104建物内に移転、新標準室を稼働させました。校正を行う環境は、温度や湿度、気流などを一定に保つことが必須であり、そこにもアズビルがBA事業で培った空調制御と計測に関する技術を結集。事業活動への貢献を推進します。

今後もアズビルでは、研究開発領域への積極的な投資を継続し、お客さまのビジネスに貢献する先進的なソリューションの実現に向けたイノベーション創出に努めてまいります。

*1:ABW( Activity Based Working)
働く人が仕事をするために最適な環境(場所・時間など)を選ぶことができるワークスタイル。

*2:WELL Health-Safety Rating(WELL健康安全性評価)
感染症やその他緊急事態に対して、様々な対策を実施していることを示す米国公益法人International WELL Building Institute(IWBI)による評価。建物や施設の「健康・安全性」をグローバルな基準で評価し、一定の基準を満たすと評価が得られる。戸建て住宅を除く、あらゆる施設が対象。

*3:MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)
半導体製造技術を基にした微細加工技術などを応用し、センサ、電子回路などの機械要素部品を集積させた超小型デバイス。

※WELL Building Standard®は、International WELL Building Instituteの商標です。

この記事は2023年02月に掲載されたものです。