マテリアリティ
マテリアリティ特定のプロセス
 気候変動・SDGsへの対応要請、少子高齢化や働き方改革等による環境・社会・事業構造の変化により、解決すべき様々な課題が新たに出現、顕在化しつつあります。一方でこれらの課題解決に対して、自動化・省力化・省エネ・省資源といったオートメーションが持つ多様な機能が果たす役割は大きく、オートメーションの価値及び期待を一層増大させています。この様な変化の中、2022年8月に、azbilグループの持続可能な成長に向け、グループ理念を基に「機会」と「リスク」の両面から、ダブルマテリアリティ(環境・社会が企業に与える財務的な影響と、企業活動が環境・社会に与える影響という2つの軸で重要性を評価する考え方)を取り入れ、長期にわたり取り組む重点課題として5分野10項目のマテリアリティを特定しました。2023年度には次に記載するマテリアリティ特定のプロセスを外部有識者の助言も得て再度実施し、その妥当性を再確認しました。azbilグループのマテリアリティ特定プロセスは大きく3つのステップに分けられます。
「azbilグループ」または「ステークホルダー」にとって重要性がより高い項目から特定しました各マテリアリティ及びazbilグループの取組みによって「達成を目指す姿」は図表のとおりです。なお、10項目に入らなかったもののうち、比較的重要性が高い項目として、自然資本(生物多様性・水資源等)が挙げられます。
STEP1 課題の把握と抽出
各種ガイドライン(SDGs、GRIスタンダード、SASBスタンダードなど)をベースにして社会課題を網羅的に抽出し、マテリアリティ候補としました。
STEP2 課題の優先順位付け
 マテリアリティ候補に対して、各種ステークホルダー・エンゲージメントを通じて得られた複数の重要課題や、外部有識者からの助言も踏まえダブルマテリアリティの視点で「機会」と「リスク」を識別し、重要度を評価しました。
azbilグループまたはステークホルダーにとって重要性がより高い項目から、5分野10項目のマテリアリティを特定しました。
STEP3 妥当性の確認
外部有識者との議論・確認を経た後、経営会議および取締役会を通じて妥当性を確認し、2023年度にazbilグループのマテリアリティを再確認しました。

マテリアリティとazbilグループSDGs目標
特定したマテリアリティに基づき、事業や企業活動に関する7つの項目については、SDGsの領域において目標を「azbilグループSDGs目標」として具体的に2030年度に向けたターゲットを定めるとともに、企業が社会に存立するうえで果たさなければならない基本的責務である3つの項目については、CSR 活動において具体的な目標を定めております。それらの目標の達成に向けて様々な取組みを行うことで、サステナビリティ経営を推進しております。
azbilグループSDGs目標の詳細については、こちらをご覧ください。
