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サステナブル調達活動報告書

お取引先様と共に 社会的責任を果たすための取組み

azbilグループでは、お取引先様と共に社会的責任を果たすための取組みを進めており、ターゲットとして、『お取引先様と共に「持続可能な開発目標(SDGs)」を共通目的として連携し、サプライチェーンにおけるCSRの価値共有を実現』することを掲げております。
お取引先様と長期にわたる信頼関係を築き、お取引先様とazbilグループ双方の付加価値向上をはかることを基本に取り組みを進めております。

これらの活動実績を社外に開示することにより、株主、機関投資家、お取引先様等から広くご意見・ご要望を頂戴し、今後の活動に反映していく所存です。
上記の考え方に基づき、azbilグループでは、サプライチェーンに関するSDGsの枠組みと、1年ごとの活動実績をまとめた「サステナブル調達活動報告書」を毎年発行していきます。是非、ご覧ください。

サステナブル調達活動報告書

*「SDGsサプライチェーン活動報告書」は、2025年6月に「azbilグループ サステナブル調達活動報告書」に名称を変更いたしました。

【過年度の報告書と実績】

(2024年1月掲載)
azbilグループは、2022年度より人権デューデリジェンスやCO2排出力削減等、お取引先様全体に網羅的に働きかける施策に取り組んできました。2023年度はこれまで以上に、azbilグループからの働きかけ施策のマッチング度を高め有効性を上げることを目的に、お取引先様個社ごとに訪問や対面でのヒアリングも実施してまいりました。その中で、お取引先様個社ごとに環境面・社会面での意向や取り組み状況の把握を行うとともに、今後の方向性について合意形成を実施してまいりました。

お取引先様個社訪問等でのヒアリング、意見交換での成果
環境面:
環境負荷低減に向けた、環境面でのお取引先様訪問(一部リモート会議も含む)でのヒアリング・実査は、50社になります。調査対象は、気候変動対応(CO2削減)、汚染・資源、水の安全保障・水リスク、生物多様性、環境マネジメントの5項目です。実際には、下記サステナブル調達ガイドラインhttps://www.azbil.com/jp/sustainability/social/supplychain/pdf/azbilGroup_sustainable_guideline_06.pdf
の表にある小分類ごとに実態確認を実施しています。
たとえば、「汚染・資源」においては、グリーン調達や製品含有化学物質管理という視点で実態確認を実施しました。

  1. 法令違反の是正
    各社の環境面での取組み実態確認を行う際に、法令遵守のチェックも実施いたしました。その結果、産業排水処理が不適切で法令違反リスクがあるお取引先様が1社有りましたので行政への確認と指導を仰ぐように是正を依頼しました。
  2. CO2排出量削減に向け、お取引先様と意見交換
    CO2排出量削減に向け以下の4段階で検討を進めていく必要があることを、お取引先様個社ごとに、説明・共有いたしました。
    • お取引先様自社でのエネルギー使用量の把握(スコープ1,2の把握)
    • 次に、お取引先様の購買品目と購買金額・量の把握(スコープ3の把握)
    • これらの現状把握を踏まえて、CO2排出量削減の目標設定を実施すること
    • 目標設定に沿う形で、削減取組み施策を実施していくこと
CO2排出削減に向けた取り組みの進め方

社会面:
社会面でのお取引先様訪問(一部リモート会議も含む)でのヒアリング・実査は、32社になります。調査対象は、労働慣行、健康と安全、人権、コミュニティ (地域社会)、品質・顧客の5項目です。実際には、下記サステナブル調達ガイドラインhttps://www.azbil.com/jp/sustainability/social/supplychain/pdf/azbilGroup_sustainable_guideline_06.pdf
の表にある小分類ごとに実態確認を実施しています。
たとえば、「労働慣行」においては、過重労働時間の削減、差別の禁止、ダイバーシティ推進という視点で実態確認を実施しました。

  1. 法令違反の是正
    各社の社会面での取り組み実態確認を行う際に、法令遵守のチェックも実施いたしました。
    その結果、労働安全衛生法に関する以下の法令違反事例を確認しました。
  • 10人以上の事業場で、安全衛生推進者が設置されていない : 14件
  • 安全衛生教育が実施されていない : 8件
  • 特別教育が実施されていない : 3件
  • 50人以上の事業場で、ストレスチェックが実施されていない : 2件

これらのお取引先様に対し、以下の内容の是正を依頼しました。

  • 安全衛生推進者の設置と、推進者への教育を実施すること
  • 人材雇入れ時や配置転換時に、その職務に合った安全衛生教育を実施し、その記録を残すこと
  • 必要な特別教育を実施し、その記録を残すこと
  • 従業員のメンタルヘルスケアとして、ストレスチェックを実施すること
  1. azbilグループ サステナブル調達ガイドライン違反の是正
    法令違反ではありませんが、azbilグループ サステナブル調達ガイドラインへの違反事項を確認しました。
  • 労災対策として、緊急事態発生の対応マニュアル等が未整備 : 11件
  • 労災発生時の再発防止・予防策が実施されていない : 6件

これらのお取引先様に対し、是正措置を依頼しました。

法令違反、サステナブル調達ガイドライン違反案件ともに、お取引先様で是正措置が完了していることを確認済みです。

今回の訪問でのヒアリング・実査は非常に成果が大きかったことから、今後も継続的に個社訪問を実施し、網羅的な施策と併用することで、azbilグループの取組み施策効果を最大化するとともに、お取引先様での付加価値向上にもつなげていきます。

皆様からのご意見・ご要望を、今後の活動に反映させたいと考えております。
サステナブル調達活動報告書、もしくはSDGs全般に関するご意見・ご要望・お問い合わせは、こちらのフォームへお願いいたします。

<サプライチェーンに関するイニシアチブへの参加>

  • アズビルは、2021年4月に国連グローバル・コンパクトに参加を表明しております。
    併せて、日本におけるローカルネットワークである「グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン」に加入し、「サプライチェーン分科会」に参加しています。
    分科会では、積極的に先進他社の事例等を収集し、参加企業の知見をもとに環境面、社会面でのCSR推進活動を実施するとともに、自社での活動にも活かしております。
  • アズビルは、「パートナーシップ構築宣言」に賛同し、宣言を登録しております。
    詳細はこちらをご覧ください。
      https://www.azbil.com/jp/sustainability/reference/external_engagements/initiative/partnership.html
  • 調達に関する諸問題の共有および対応を進めるため、2か月毎に開催されるJEMIMA(一般社団法人 日本電気計測器工業会)の資材調達委員会に参加しています。アズビルは2018年度、委員長を務めました。