azbil Technical Review 一覧(2020年4月)

2020年4月 特集:社会課題の解決に貢献するazbilグループの多様性

  1. 全文 (PDF/9,744KB)
  2. 巻頭言:感性を計測する時代
    東京大学教授 篠田 裕之
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  3. 特集に寄せて:多様性と一体感でイノベーションを起こす
    アズビル株式会社 執行役員常務 azbilグループ研究開発担当 西本 淳哉
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特集論文

  1. 赤外線アレイセンサシステム
    人を中心としたスマートビルディング実現の基盤技術

    アズビル株式会社 ビルシステムカンパニー開発本部開発2部 本田 光弘
    アズビル株式会社 ビルシステムカンパニー開発本部開発2部 長嶋 聖
    アズビル株式会社 ビルシステムカンパニー開発本部開発2部 青山 章一郎
    アズビル株式会社では、空調制御用に開発された赤外線アレイセンサと、その計測データを集約する装置で構成される赤外線アレイセンサシステムの販売を開始した。赤外線アレイセンサシステムは、これまでにない独創的な製品であり、壁や柱に設置された室温センサを用いず、赤外線アレイセンサで得られる広範囲の表面温度を用いてフィードフォワード空調制御を行うことで、快適と省エネルギーに貢献する。また、人検知を行い、その結果を外部出力することで、空調、照明の発停や換気制御等に応用できるスマートビルディング実現の基盤製品として位置づけられる。本稿では、これらの技術を中心に報告する。
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  2. 制御システム向けサイバー攻撃センサの開発
    アズビル株式会社 IT開発本部開発1部 有元 伯治
    アズビル株式会社 IT開発本部開発1部 佐々木 太一
    アズビル株式会社 人事部付 佐内 大司
    近年、社会インフラや産業基盤に物理的なダメージを与えるサイバー攻撃のリスクが増大している。東京オリンピック・パラリンピックを狙ったサイバー攻撃も懸念され、重要インフラにおけるサイバー攻撃への対策が急務となっている。このニーズをうけて、制御システム(ICS:Industrial Control Systems)向けのサイバー攻撃検知センサを開発した。これにより、もし制御システムにサイバー攻撃が侵入しても、システム内部での攻撃を早期に検出することを期待できる。本稿では、その検知技術について報告する。
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  3. IPv6におけるノードの発見とプロミスキャスモードの検出
    アズビル株式会社 IT開発本部開発1部 佐々木 太一
    アズビル株式会社 ビルシステムカンパニー開発本部開発2部 太田 貴彦
    アズビル株式会社 人事部付 佐内 大司
    ローカルネットワーク内のIPv6(Internet Protocol Version 6)ノードを列挙し、そのIPv6ノードがプロミスキャスモードかどうかを判定できる技術を開発した。この技術は、IoT時代のネットワーク資産の管理や、ネットワーク盗聴やハッキングを行うプロミスキャスモードのPCなど悪意ある機器を検出可能とすることで、より高度なセキュリティ管理を実現できる。
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  4. 価値創出を指向するメーターデータプラットフォーム ガスミエール™
    アズビル金門株式会社 経営企画部 村上 英治
    LPガス事業の経営課題である少子高齢化による人手不足や働き方改革に対しては、データ活用とデータ分析が重要である。そのためにメーターデータをIoTによりメーターデータプラットフォームに集約する。メーターデータプラットフォームはLPガス事業者に有益なデータを提供することやデータを使ったas a Service型のソリューションを提供する。as a Service型ソリューションの第一弾としてLPガスボンベ配送合理化クラウドサービスを開発した。
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  5. 組合せ最適化手法によるLPガス容器配送方法とその効果
    アズビル金門株式会社 経営企画部 村上 英治
    東京ガス株式会社 デジタルイノベーション本部基盤技術部 土岐 爽真
    LPガス容器の配送において人手不足や長時間残業の課題を解決し、働き方改革を推進することが可能な技術を開発した。この技術はIoTによりLPガス消費量を取得し、そのデータを使って複数の予測器を用いLPガス容器の残量を予測する。この予測値に基づきLPガス容器配送先住所を選択し、配送車両や配送時間を最小化する最適解探索により配送計画を作成する。
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  6. 安全な動力プレス機械を実現するためのデュアルバルブの開発
    アズビルTACO株式会社 開発部 川口 豊
    アズビルTACO株式会社 開発部 鷲野 向一
    アズビルTACO株式会社 開発部 大島 章義
    動力プレス機械は、高性能なサーボプレス機に比べ構造が単純なため、現在も多くの生産現場で使用されている。動力プレス機械の起動制御(モータからプレス機構へのエネルギー伝達過程)に排気優先の2重化電磁弁であるデュアルバルブを使用することで、故障時に動力プレス機械のエネルギー伝達を確実に遮断できる。その結果、故障発生時の予期しない起動や重大事故を防ぎ、危険側故障の発生確率が極めて低くなる。動力プレス機械に搭載される安全のための機能は常に進歩しており、デュアルバルブへの要求も変化している。今回、より安全で安心できる動力プレス機械を実現するためにデュアルバルブTXを新たに開発したので、その特長、技術的内容について報告する。
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  7. CFDを用いた調節弁に発生するキャビテーション壊食の予測
    アズビル株式会社 バルブ商品開発部 斉藤 健二
    アズビル株式会社 バルブ商品開発部 尹 鍾晧
    調節弁ではキャビテーションに起因する壊食(エロージョン)が発生するケースも多く、調節弁メーカーにとってキャビテーションの発生抑制および壊食防止は重要な技術課題である。この課題に対する1つの試みとして、キャビテーションを考慮した非定常CFD解析を行い、エロージョン指標を用いて解析結果を可視化した。その結果、調節弁の壊食箇所の特定に有効な指標を明らかにし、また壊食とキャビテーションの発生形態との関連性についてCFD解析結果から推測を行ったのでここに報告する。
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  8. 凍結乾燥機用ローダアンローダによるバイアルトレース機能の開発
    アズビル株式会社 技術開発本部工程開発部 別府 永志
    医薬品の製造において薬品の入った多数のバイアルを炉内へ投入し凍結乾燥処理を行う工程がある。品質管理のためバッチ処理されたバイアルの抜取検査を行うが、炉内の温度は均一ではないため適切な位置のバイアルをサンプリングできるようバイアルの炉内位置をトレースする必要がある。本開発では炉内へ1列ずつ整列し投入されたバイアルを凍結乾燥処理した後、整列状態を維持しつつバイアルを1列ずつ順番に切り離し、搬出する機構を追加することでクリーンエリアを拡大することなく抜取検査のサンプリングのためのバイアル炉内位置のトレース機能を追加することを可能とした。
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  9. マザー工場での生産工程の革新
    アズビル株式会社 技術開発本部工程開発部 關 宏冶
    アズビル株式会社 技術開発本部工程開発部 矢野 貴史
    アズビル株式会社 技術開発本部工程開発部 片桐 宗和
    新たな製品を生み出すための先進的な生産技術を獲得するとともに、継続的な製造コスト低減と製造品質の向上を図っていくことが、azbilグループの生産をリードするマザー工場としての役割の1つである。長年にわたり構築されたセンサパッケージング技術を活用した高度な生産工程として、AI画像処理技術や力制御技術を用いた部品の精密実装、微細組立の事例を述べる。またazbilグループの強みである顧客の様々なニーズに対応する多品種変量生産/カスタマイズ生産を支える混流生産方式をグローバル生産に展開するための生産システム構築、ヒューマンエラーの排除、および新たな混流生産ライン構築への取組みについて、ここに報告する。
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製品紹介

  1. 熱量演算器 WJ-1203
    savic-net™ G5 システムに接続可能な積算熱量計

    アズビル株式会社 ビルシステムカンパニー開発本部開発4部 藤田 雄三
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  2. マルチベンダー通信に対応するIoTゲートウェイ 形 NX-SVG
    アズビル株式会社 アドバンスオートメーションカンパニー CPマーケティング部 牧野 豊
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  3. 熱式微小液体流量計 形 F7M
    微小な液体流量を高精度に測定しプロセスの品質改善・向上に貢献

    アズビル株式会社 アドバンスオートメーションカンパニー CP開発部 山崎 吉夫
    アズビル株式会社 アドバンスオートメーションカンパニー CPマーケティング部 千崎 昌彦
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