azbil Technical Review 一覧(2018年4月)

2018年4月 特集:「人を中心とした」の発想に基づく機械・システムとの協調

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  2. 巻頭言:「人を中心とした」の発想に基づく人とシステムとの共創
    京都大学大学院 工学研究科機械理工学専攻 教授 椹木 哲夫
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  3. 特集に寄せて:競争力あるアズビルならではの生産体制機構に向けて─人と機械・システムとの協調を通じた生産変革─
    アズビル株式会社 取締役執行役員常務 アドバンスオートメーションカンパニー社長 プロダクションマネジメント本部長 北條 良光
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特集論文

  1. 調和 熱源システム運転の効率化に貢献するクラウドサービスの開発
    アズビル株式会社 ITソリューション本部 小柳 隆
    アズビル株式会社 ITソリューション本部 古賀 圭
    アズビル株式会社 ITソリューション本部 鹿島 亨
    アズビル株式会社 ITソリューション本部 鈴山 晃弘
    アズビル株式会社 ITソリューション本部 村田 裕志
    アズビル株式会社 ITソリューション本部 太田 延樹
    建物・工場の管理業務を支援する、「クラウドサービス」のメニューの1つとして、熱源最適運用支援を開発し、サービス提供を開始した。本機能は、熱源システムを運転管理する設備オペレータの日常業務を支援することを目的としている。本稿では、需要予測機能、熱源最適運用支援機能、台数制御コントローラ連携機能、コメント機能などを紹介する。また、本サービスにおける最適化演算の処理内容、および利用している技術について概要を説明する。
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  2. 進化 オペレータの意思決定を支援するバッチプロセス向けオンライン異常予兆検知手法の開発
    アズビル株式会社 ITソリューション本部 鈴木 毅洋
    アズビル株式会社 ITソリューション本部 西口 純也
    近年、プロセスデータを利用した自動監視ニーズが高まっている。本稿では、特に運転管理が煩雑なバッチプロセスを対象とし、従来のような対象プロセスの詳細な知見がなくてもプロセス全体をモデル化できる「MTSA(Multivariate Time series Shape Analysis)モデリング」を提案する。本手法はプロセスを自動監視し、捉えた異常を変数間の相関構造とともに直観的に理解しやすい形で提示できる。これにより、オペレータは自身の知見とあわせた異常の原因分析が実現でき、検知後の早期アクションに役立てることができる。
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  3. 進化 都市ガス事業者の地震対策を支援するガバナ監視システムの開発
    アズビル株式会社 アドバンスオートメーションカンパニー 蒔田 浩子
    アズビル株式会社 アドバンスオートメーションカンパニー 喜多井 剛志
    アズビル株式会社 アドバンスオートメーションカンパニー 小泉 芳範
    IoT(Internet of Things)という言葉が今は一般的になり、ガス事業者は震災のたびに浮き彫りになる課題に向け、遠隔監視システムの機能強化が求められている。そこで、震災時においても強力に支援できる機能を備え、かつシステム導入を容易にしたガバナ監視システム(GMS)を開発した。
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  4. 快適 居住者に「快適」を提供する温冷感リクエスト型空調の開発
    アズビル株式会社 ITソリューション本部 大曲 康仁
    アズビル株式会社 ITソリューション本部 伊藤 卓
    アズビル株式会社 ビルシステムカンパニー 水高 淳
    アズビル株式会社 ビルシステムカンパニー 太宰 龍太
    居住者の環境満足度の向上のために、居住者からの「暑い(涼しくしてほしい)」「寒い(暖かくしてほしい)」といった温冷感リクエストに対応して室温設定値を適切に変更する空調システムを開発した。システムを実建物に導入し、居住者のリクエスト履歴を解析するとともに、アンケートを実施した。アンケート結果では90%以上の居住者から、このような空調方式に違和感はないとの回答を得た。また、「暑い」「寒い」という相反するリクエストが、30分以内に発生する頻度は少なく、リクエストに対して後優先で対応する方式が居住者に受け入れられると判断する。
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一般論文

  1. 自在 熱伝導率の温度特性を利用した天然ガス計測技術の開発
    アズビル株式会社 アドバンスオートメーションカンパニー 濱口 竜一
    近年、供給形態の多様化や環境保護への関心の高まりからエネルギーとしての天然ガスが注目されており、天然ガスやLNGの組成変動とそれに伴う発熱量などの各種指標を計測するニーズが高まっている。それらの要求に応えるべく天然ガス熱量計GasCVD™を開発した。GasCVDは発熱量のほかにもウォッベ指数、メタン価、密度などを出力することが可能であり、それぞれに対応した機種を用意している。
    本稿ではGasCVDで採用している熱伝導率の温度特性を利用した天然ガス計測技術について紹介する。
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  2. 自在 ユニバーサル入出力ICの開発
    アズビル株式会社 技術開発本部 加藤 太一郎
    アズビル株式会社 技術開発本部 栗林 英毅
    アズビル株式会社 技術開発本部 手島 鉱明
    アズビル株式会社 技術開発本部 小木曽 康弘
    アズビル株式会社 技術開発本部 梶田 徹也
    アズビル株式会社 アドバンスオートメーションカンパニー 平山 博文
    アズビル株式会社 ビルシステムカンパニー 井波 太郎
    産業用コントローラなど信号入出力回路を有する機器において、設置場所に機器を導入したあとに、入出力対象を変更・追加することが考えられる。追加機器をできるだけ削減して、追加・変更に対応するためには、同じ端子を使って様々な入力対象および出力対象端子に対応できることが望ましい。さらに信号入出力回路を1つの構成で実現することによって、入出力ボードの種類を削減することが可能であり、在庫削減に貢献することができる。そこで、レジスタ設定により、同一端子で信号の入出力を可能とする、ユニバーサル入出力機能を有するチップ(以下、UIOチップ)を開発した。
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  3. 自在 13 Paレンジサファイア隔膜真空計の開発
    アズビル株式会社 技術開発本部 石原 卓也
    アズビル株式会社 技術開発本部 添田 将
    アズビル株式会社 技術開発本部 関根 正志
    アズビル株式会社 技術開発本部 栃木 偉伸
    これまで開発してきたサファイア真空計の計測圧力レンジは主として半導体製造装置のCVD、ALDなどの成膜プロセスをターゲットとして133Paから133kPaであった。これを13Paまで広げることにより今まで対象外とされていたエッチングやスパッタ成膜への適用を図った。大気圧の1/10000の圧力をフルスケールとするため、ダイアフラムを20umまで薄くするなど困難な加工技術が求められる。さらにその薄いダイアフラムに起因するスティキング、圧力ヒステリシスなど133Pa以上のレンジでは顕在化しなかった様々な技術的課題を解決することにより、 これまでにない200℃までの自己加熱が可能な静電容量式隔膜真空計を実現した。これにより低真空でも高温計測が必要な新しいプロセスアプリケーションへの適用が可能となったのでここに報告する。
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  4. 自在 感度波長拡大型UVチューブの開発
    アズビル株式会社 技術開発本部 中島 有紀
    アズビル株式会社 技術開発本部 片桐 宗和
    アズビル株式会社 アドバンスオートメーションカンパニー 住吉 啓介
    アズビル株式会社 アドバンスオートメーションカンパニー 梁田 菜々子
    特殊燃料の火炎検出が可能であるチューブユニットAUD20用UVチューブを開発した。特殊燃料の火炎検出には、波長185~270nmの紫外線に対する感度を持つUVチューブが求められる。UVチューブが検出できる紫外線波長は、受光面であるカソード電極の仕事関数によって決まり、波長185~270nmの紫外線を検出するためには4.6eV以下の仕事関数を持つカソード電極が求められる。AUD20のカソード電極は、キュプロニッケル圧延材に銅メッキを行った構造を採用しており、結晶方位の制御および表面へのニッケル偏析を目的とした2段階の熱処理プロセス技術開発により仕事関数制御を行った。
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  5. 調和 ディマンドリスポンスシステムの開発とバーチャルパワープラント構築実証事業への適用
    アズビル株式会社 ビルシステムカンパニー 中村 瑞
    アズビル株式会社 ビルシステムカンパニー 水谷 佳奈
    東日本大震災後の電力需給逼迫などをきっかけに、ディマンドリスポンスという、電力の供給に合わせて需要を調整する手法が注目されはじめた。経済産業省もディマンドリスポンス関連の実証事業を開始し、それに応えてアズビルもディマンドリスポンスのためのシステムを開発した。本稿ではアズビルのディマンドリスポンスシステムである、AutoDR™システムと、2016年度から実施されている「バーチャルパワープラント構築実証事業」へのアズビルの取組みを紹介する。
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  6. 調和 IoT時代の熱源コントロール・ソリューションの紹介
    アズビル太信株式会社 小林 広伸
    アズビル株式会社 アドバンスオートメーションカンパニー 山田 晃
    成熟市場といわれるボイラや冷温水装置に代表される熱源機器の市場においても、温暖化対策、省エネルギー、環境負荷低減、少子高齢化対策、安全・安心の社会の実現など、取組むべき多くの課題がある。熱源機器を取扱うメーカーにおいては、これらの課題に対応するために装置の高性能高機能化に取り組んでいる。今回、業務用熱源機器メーカー向けの相手先ブランド製品として、ユーザーの課題に柔軟に対応でき、かつ、アズビルの最新の燃焼安全技術を用いて制御性と安全性を高いレベルで両立したコントローラを開発したので紹介する。
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5つの戦略技術領域
azbilグループは事業を取巻く環境変化に対応し普遍的な価値を提供すべく、5つの戦略技術領域を定め研究・開発を進めています。
融合=人間・機械融合システム技術
自在=自在計測制御技術
進化=わかる化プロセス情報技術
調和=環境調和計測制御技術
快適=快適空間計測制御技術